アントニオ・アベラル(メキシコ)
身長163cm:オーソドックス(右構え)
①アントニオ・アベラル 7R KO 大熊正二
(WBC世界フライ級タイトル戦、1981年)
アベラル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
大熊:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
7R:左右フックで大熊がダウン
(感想:アベラルがタイトル獲得。メキシカンのアベラル。強豪ひしめくメキシコフライ級でフレディー・カスティーリョ(後、WBC世界フライ級王座獲得)、ガブリエル・ベルナル(後、日本で小林光二を2RでKOしてWBC世界フライ級王座獲得)に判定負け。WBC世界フライ級王者ミゲル・カントに挑戦したときは判定負け。厚い壁に阻止されてきたが、北米フライ級王座を獲得し、この二度目の世界挑戦。王者の大熊はこれが二度目の王座。奪回した王座の四度目の防衛戦。茨城県水戸市で行われた一戦。フットワークを使って左ストレートを狙うサウスポーの大熊。左右フックで前に出るアベラル。3R、大熊の左ストレートがヒット。7R、両者ともエキサイトした感じで打撃戦となり、強烈な左右フックを浴びた大熊がダウン。立てなかった。アベラルが王者を豪快にKO。大熊はジャブで距離を取って打ち合いを避けるべきだったと思うが、それができないほどアベラルの圧力は凄かったのだろう。)
(WBC世界フライ級タイトル戦、1981年)
アベラル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
金:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
2R:左フックで金がダウン
(感想:アベラルがタイトル初防衛。金は元WBA世界フライ級王者。今度はWBCを狙う。ソウルで行われた強打者同士の一戦。共にアグレッシブ。1Rから左右フックで打ち合う。金の左ボディフックはなかなかの迫力。2R、アベラルの強打で横を向いた金。そこにアベラルが左フックをぶち込む。完全にKOされた金はダメージが心配された。同じように打ち合ったにもかかわらず、タフな金に豪快に勝利したアベラル。その底抜けのパンチ力はかなりの衝撃だった。)
③アントニオ・アベラル 8R TKO ウィルフレド・バスケス
(バンタム級、1986年)
アベラル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
バスケス:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
5R:左フックでバスケスがダウン、右フックでアベラルがダウン
8R:連打でバスケスがダウン
(感想:プルデンシオ・カルドナ(コロンビア)に何と1RでKOされてWBC世界フライ級タイトルを失ったアベラル。その後、後に世界王者になるヒルベルト・ローマンらと対戦しながら、このバスケス戦。バスケスはプエルトリコの選手で、後に三階級を制覇する豪打の男(日本でも試合をし、説明不要なほどの有名選手)。マイアミでの一戦。ゴング前、WBC世界バンタム級王者のミゲル・ロラがリングに上がって挨拶。1Rから激しい打ち合い。あのバスケスがフットワークで距離を取ろうとするほどアベラルがパワフルな攻撃。5R開始早々、左フックでバスケスがダウン。右フックで逆にアベラルがダウン。その後はバスケスが後退するシーンも見られ、8Rのダウン。立ったがストップされた。82年にフライ級王座を失い、今や「古豪」と言ってもいいアベラルがバンタムでも通用するパワーを見せ、激戦を制した。この勝利によりアベラルはロラに挑戦。しかし、KO負け。それが最後の試合となった)
Oguma Shoji vs. Antonio Avelar」
②「WBC World Flyweight Title
Antonio Avelar vs. Kim Tae-shik」
③「Bantamweight
Antonio Avelar vs. Wilfredo Vazquez」
大熊正二(Oguma Shoji)①のページ
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金泰式(Kim Tae-shik)のページ
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ウィルフレド・バスケス(Wilfredo Vazquez)のページ
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