金泰式(韓国)
身長161cm:オーソドックス(右構え)
①金泰式 4R TKO 五十嵐力
(フライ級、1979年)
金:左ジャブと左右フック
五十嵐:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
1R:左フックで五十嵐がスタンディングダウン
2R:左フックで五十嵐がスタンディングダウン
3R:連打で五十嵐がスタンディングダウン
(感想:金はファイタータイプ。デビュー戦はKO負けだったが、その後は連勝。五十嵐はキャリア豊富なベテラン。日本フライ級王座、東洋太平洋フライ級王座を獲得。ただ、WBC世界フライ級王座への挑戦は判定負けに終わっている。ソウルでの試合。強いジャブとフックで攻める金。五十嵐はフットワークとジャブで距離を取ろうとするが金を止められない。スタンディングダウンを取られる五十嵐。4Rのロープ際での連打でレフェリーストップ。金が左右フックで勝利。タフな金は典型的なファイタータイプだが、左ジャブが強く、ボディ打ちも迫力があった。そんな金の次の試合はルイス・イバラの持つWBA世界フライ級タイトルへの挑戦。)
(WBA世界フライ級タイトル戦、1980年)
金:左ジャブ、右ストレート、左右フック
イバラ:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
2R:連打で2度、イバラがダウン
(感想:金がタイトル獲得。スラリとした体格の王者イバラはパナマの選手。ベツリオ・ゴンザレスから王座を奪い、これが初防衛戦。ソウルでの試合。長いジャブとストレートを打つイバラ。金はディフェンスなどおかまいなしとばかりに思い切ったフックで1Rからラッシュ。2Rにそのまま倒し切ってしまった。イバラのキレイなボクシングを力技で粉砕。長いパンチを得意とするイバラは距離が取れなかったため実力が出せなかったようだ。後、イバラはサントス・ラシアルを破って王座奪回。しかし、またしても初防衛に失敗。実力はあったが、自分の特徴を出せない相手には弱かったようだ。)
(WBA世界フライ級タイトル戦、1980年)
金:左ジャブ、右ストレート、左右フック
マセブラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:マセブラがタイトル獲得。初防衛に成功した金。二度目の防衛戦はロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」で南アフリカのマセブラが相手。経験豊富なマセブラ。南アフリカのフライ級、バンタム級王座をこれまで獲得している。スラリとしたマセブラが長いジャブとストレート。金はいつものようにラッシュ。一進一退の展開になったが、7Rにはマセブラが強烈な連打。この時代の世界戦は15ラウンド。さすがに疲れたか、中盤以降は距離を取りながら攻める金。距離が取れたことでマセブラの長いパンチと連打が効果的になり、判定は2-1でマセブラ。ダウンシーンは無し。マセブラのパンチにはキレがあった(マセブラの初防衛戦の相手はサントス・ラシアル)。後、金はWBC王者アントニオ・アベラルに挑戦し、惨敗。王座に返り咲くことなく引退。)
Kim Tae-shik vs. Igarashi Chikara」
②「WBA World Flyweight Title
Luis Ibarra vs. Kim Tae-shik」
③「WBA World Flyweight Title
Kim Tae-shik vs. Peter Mathebula」
サントス・ラシアル(Santos Laciar)のページ
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アントニオ・アベラル(Antonio Avelar)のページ
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