2020年3月20日金曜日

ジェームス・マクガート(James "Buddy" McGirt)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ウェルターのテクニシャン、マクガート。ハワード・デービス戦、サイモン・ブラウン戦、パーネル・ウィテカー戦を紹介します。

ジェームス・マクガート(James "Buddy" McGirt)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ジェームス・マクガート(アメリカ)
身長169cm:オーソドックス(右構え)

ジェームス・マクガート 1R KO ハワード・デービス
(IBF世界J・ウェルター級タイトル戦、1988年)
マクガート:左ジャブと左右フック
デービス:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
1R:右フックでデービスがダウン
(感想:マクガートがタイトル防衛。ニューヨーク出身のマクガート。この階級の選手にしては小柄だが、シャープなパンチとディフェンスで勝ってきた男。フランキー・ウォーレンを判定で破って空位だったこの王座を獲得。これが初防衛戦。挑戦者デービスはモントリオールオリンピック(1976年)・ライト級金メダリスト。しかしながら、プロでは二度世界挑戦したが、未だ無冠。モントリオールで金メダルだったシュガー・レイ・レナードやマイケル・スピンクスらと比べると寂しい状況。左ジャブとフットワークを使うデービス。マクガートは強打しようと左フックで攻める。ロープ際でマクガートの思い切った右フックがクリーンヒット。一撃でKO。「テクニック」のイメージがあるマクガートが実力者を豪快にKO。デービスは気の毒だが、これが勝負の世界。マクガートの次の防衛戦の相手はロサンゼルスオリンピック(1984年)・フェザー級金メダリスト、メルドリック・テーラー。)

ジェームス・マクガート 12R 判定 サイモン・ブラウン
(WBC世界ウェルター級タイトル戦、1991年)
マクガート:左ジャブと左右フック
ブラウン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
10R:左フックでブラウンがダウン
(感想:マクガートが二階級制覇。メルドリック・テーラーに敗れたマクガート。再起して連勝中。ブラウンは恐るべきパワーファイター。比較的ゆっくりした動きから伸びとパワーのあるパンチを豪快に振るって相手をKOするのがパターン。IBF王者だったが、盟友モーリス・ブロッカーを破ってWBC王座も獲得。IBFを返上し、この防衛戦。ラスベガス「Mirage」で行われた一戦。パワーで勝るブラウンがジャブで前に出る。マクガートはフットワークを使ってジャブ、連打で応戦。10R、左フックがきれいに決まり、ブラウンがダウン。結局、ブラウンはマクガートを捕らえることができず、判定は3-0。マクガートが器用に勝利。パワーで上回っているにもかかわらず負けたブラウンは悔しかったのでは? 「ハグラー vs. レナード」のような雰囲気を感じた試合内容だった。)

パーネル・ウィテカー 12R 判定 ジェームス・マクガート
(WBC世界ウェルター級タイトル戦、1993年)
マクガート:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ウィテカー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:ウィテカーが三階級制覇。挑戦者の「スウィートピー」ウィテカー(「スウィートピー」というのは花のことではなく、「豆のように身体が小さいが素晴らしい動きをする選手」の意味)。サウスポースタイルで世界ライト級王座を統一し、強打者ラファエル・ピネダを下して二階級制覇。個性的でトリッキーな動きで目立っている選手だが、鋭いジャブ、一撃で相手をKOできるほどの左ストレート、突き上げるような左ボディアッパーを持つ実力派。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」で行われた注目の技巧派対決。試合の方は、マクガートが手数が少な目で押される展開。パンチの正確さとディフェンスを見せるウィテカー。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ウィテカーのパンチはそんなに強かったのだろうか? なかなか前に出れないマクガートに物足りなさを感じた。ジャブをもっと多く出していれば逆の判定になっていたかも。再戦も判定でウィテカー。マクガートは肩を痛めることが多かったということだが、それは言い訳にはならない。ただ、ベストコンディションだったらどんな試合になっていただろうか? とも思う。その後もマクガートはリングに上がり続けたが、世界王座に返り咲くことはできず。引退後はトレーナーに。若い選手たちのセコンドにつく姿はボクシング中継ではおなじみの光景となった。)

①「IBF World Super Lightweight Title  
James McGirt vs. Howard Davis」
②「WBC World Welterweight Title
Simon Brown vs. James McGirt」
③「WBC World Welterweight Title
James McGirt vs. Pernell Whitaker」

ハワード・デービス・ジュニア(Howard Davis Jr.)のページ
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メルドリック・テーラー(Meldrick Taylor)のページ
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サイモン・ブラウン(Simon Brown)のページ
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パーネル・ウィテカー(Pernell "Sweet Pea" Whitaker)のページ

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