2020年10月28日水曜日

ハワード・デービス・ジュニア(Howard Davis Jr.)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

オリンピック金メダリストのライト級、デービス。ジム・ワット戦、エドウィン・ロサリオ戦、メルドリック・テーラー戦を紹介します。

ハワード・デービス・ジュニア(Howard Davis Jr.)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ハワード・デービス・ジュニア(アメリカ)

身長178cm:オーソドックス(右構え)

ジム・ワット 15R 判定 ハワード・デービス・ジュニア

(WBC世界ライト級タイトル戦、1980年)

デービス:左ジャブ、右ストレート、左フック

ワット:右ジャブ、左ストレート、右フック

(感想:ワットがタイトル防衛。ニューヨーク州出身のデービス。10人兄弟の長男。父親(元ボクサー)からボクシングを習う。モハメド・アリに憧れ、アマチュアの試合に出場。モントリオールオリンピック(1976年)にライト級で出場し、金メダル(この大会ではシュガー・レイ・レナード、レオン&マイケル・スピンクス、レオ・ランドルフが金を獲得。後のプロボクシング界に大きな影響を与えた)。プロ入り。ボクサータイプで、これまで13戦全勝(5KO)、24歳。サウスポーの王者ワットは英国の選手。決定戦で王座を獲得し、これが三度目の防衛戦。試合地はスコットランドのグラスゴー。堅実なジャブとストレートでジリジリ前に出るワット。デービスは動きが軽快で右ストレートが強く、左フックにもキレがあるが、ディフェンスされてしまう。判定は3-0。ダウンシーンは無し。地味なワットが地味に勝利。必要最小限の動きでパンチを当ててポイントを取った。ボクシングに派手な動きは必要ない、ということか。)


エドウィン・ロサリオ 12R 判定 ハワード・デービス・ジュニア

(WBC世界ライト級タイトル戦、1984年)

デービス:左ジャブ、右ストレート、左フック

ロサリオ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:左フックでデービスがダウン

12R:左フックでデービスがダウン

(感想:ロサリオがタイトル防衛。ワット戦後、連勝を重ねるデービス。クロード・ノエル(元WBA世界ライト級王者)、トニー・バルタザー(左フックがパワフルなファイター)らを下して二度目の世界挑戦。WBC2位で26勝(11KO)1敗。王者ロサリオはこれまで27戦全勝(25KO)の強打者。ホセ・ルイス・ラミレスに決定戦で何とか競り勝って王座獲得。これが二度目の防衛戦となる。ロサリオの地元プエルトリコ、サンファンで行われた一戦。独特の構えとフットワークでロサリオがジャブとフック連打。デービスはディフェンスしながら打ち合う。2R、左フックでデービスがダウン。その後は打ち合い。12R、残り時間わずかのところで左フックが炸裂し、デービスがダウン。判定は2-1。二度のダウンがあったにもかかわらず割れた判定。デービスはよく打ち合い、良い右ストレートを決めるなどしたが(3Rなど)、パワーではロサリオが勝っていた。)


ハワード・デービス・ジュニア 10R 引分 メルドリック・テーラー

(J・ウェルター級戦、1986年)

デービス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

テーラー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ロサリオ戦後、ジョー・マンリーに敗北したデービス(マンリーは後、IBF世界J・ウェルター級王座獲得)。その再起戦でテーラーと対戦。テーラーは19歳(デービスは30歳)。ロサンゼルスオリンピック(1984年)ではフェザー級で金メダル獲得。プロではこれまで全勝。直前の試合では実力者ハロルド・ブレージャーに判定勝ちしているスピードスター。アトランチックシティで行われた金メダリスト対決。共にスピードがある。テーラーがジャブからの右ストレート、左フック連打。ボディ攻撃も速くてパワフル。互いに一歩も引かず、手数も多い。10R終了、ダウンシーンは無し。引き分けだったが、共に良い選手で好試合となった。後、テーラーは世界二階級制覇。デービスはヘクター・カマチョに敗北、バディ・マクガートのIBF世界J・ウェルター級王座への挑戦は何と1RでのKO負け。それが最後の世界戦に。良い選手であったのは間違いないが、実力者との重要な試合を落として世界王者になれなかった。スピードもパワーもあったデービス。もう少しパンチに正確さがあれば王者になっていたはず。引退後はプロボクサーになった息子をサポートしたり、総合格闘技の団体を興したり。しかし、2015年、肺癌のため59歳で死去。)

①「WBC World Lightweight Title

Jim Watt vs. Howard Davis Jr.」

②「WBC World Lightweight Title

Edwin Rosario vs. Howard Davis Jr.」

③「Super Lightweight 

Howard Davis Jr. vs. Meldrick Taylor」

ジム・ワット(Jim Watt)のページ

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エドウィン・ロサリオ(Edwin Rosario)のページ

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メルドリック・テーラー(Meldrick Taylor)のページ

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