2020年9月30日水曜日

ジム・ワット(Jim Watt)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

イギリスのライト級、ワット。アルフレド・ピタルア戦、ショーン・オグラディ戦、アレクシス・アルゲリョ戦を紹介します。

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ジム・ワット(イギリス)

身長171cm:サウスポー

ジム・ワット 12R TKO アルフレド・ピタルア

(WBC世界ライト級王座決定戦、1979年)

ワット:右ジャブと左ストレート

ピタルア:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

7R:左ストレートでピタルアがダウン

(感想:ワットがタイトル獲得。スコットランド・グラスゴー出身のワット。幼い頃、父親を亡くした過去。アマチュアボクシングを経て、プロへ。英国ライト級王座を獲得したが、ケン・ブキャナン(元WBA世界ライト級王者)に奪われる。後、英国王座を奪回し、欧州ライト級王座を獲得・防衛。そしてこの世界初挑戦。ピタルアはコロンビアの選手。特に王座は獲得しておらず、コロンビアやメキシコを中心に戦ってきた。グラスゴーで行われた決定戦(ロベルト・デュランが返上した王座)。ワットが慎重な構えでジャブとストレートを使う。動きのスピードやパワーはそれほど感じられない。ピタルアは伸びのあるストレートとロングフックを思い切り打っていく。5R、ピタルアの右フックでグラつくワット。しかし逆に7Rにダウンを奪う。12R、左ストレートが効いたピタルアをロープ際で連打してレフェリーストップ。ピタルアは迫力のある左フックを打っていたが、ワットの堅実なボクシングが勝った。ワットはあれこれやらずに丹念にジャブを使う地道なスタイルで、派手な動きやパフォーマンスもしない。はっきり言って地味な選手。しかしながら、勝てるのであればそれでもいいと思う。)


ジム・ワット 12R TKO ショーン・オグラディ

(WBC世界ライト級タイトル戦、1980年)

ワット:右ジャブと左ストレート

オグラディ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ワットがタイトル防衛。グラスゴーで行われた四度目の防衛戦。オグラディはアメリカの選手。これまで73勝(65KO)1敗。後にWBC世界フェザー級王者になるダニー・ロペスには敗れてしまったが、それ以外はキレイに白星を重ね、全米ライト級王座を獲得している。ワットがいつものように慎重姿勢でジャブとストレート。ジャブの打ち合いから互いにストレートを狙う。ワットのジャブに阻まれて思うように攻められないオグラディ。負傷したオグラディにワットはジャブを当てる。12R、キズによるTKOで終了。ダウンシーンは無し。またしてもワットの地道なジャブが功を奏した。オグラディは戦績の割りには攻め方がイマイチだった印象。しかし、後、WBAタイトルを獲得。)


アレクシス・アルゲリョ 15R 判定 ジム・ワット

(WBC世界ライト級タイトル戦、1981年)

ワット:右ジャブと左ストレート

アルゲリョ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

7R:右ストレートでワットがダウン

(感想:アルゲリョがタイトル獲得(三階級制覇)。ワットが一級品の実力者と防衛戦。相手はニカラグアのアルゲリョ。これまでフェザー、J・ライト級王座を獲得。三階級目を狙って英国入り。英国での一戦。強打者のアルゲリョ。しかしながら、試合はどちらかというと地味な展開。アルゲリョがジャブ・ストレートに左フック。ワットはアルゲリョの強打を警戒して下がりながらジャブとストレートでカウンター狙い。下がるワット、追うアルゲリョ。7R、左フックからの右ストレートでワットがダウン。判定は3-0。KOは逃したが、予想通りアルゲリョの勝利(アルゲリョはこのタイトルの防衛戦をレイ・マンシーニらと行った後、四階級制覇を狙ってアーロン・プライヤーの持つWBA世界J・ウェルター級王座に挑戦)。五度目の防衛戦に敗れたワットはこれで引退。引退後はTVでボクシング解説者に。しかし、悲しい運命の男。娘と息子を亡くす寂しい出来事も。)

①「WBC World Lightweight Title

Jim Watt vs. Alfredo Pitalua」

②「WBC World Lightweight Title

Jim Watt vs. Sean O'Grady」

③「WBC World Lightweight Title

Jim Watt vs. Alexis Arguello」

ショーン・オグラディ(Sean O'Grady)のページ

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アレクシス・アルゲリョ(Alexis Argüello)のページ

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