フランク・ブルーノ(イギリス)
身長191cm:オーソドックス(右構え)
①フランク・ブルーノ 1R KO ゲリー・コーツィー
(ヘビー級、1986年)
ブルーノ:左ジャブと右ストレート
コーツィー:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
1R:右ストレート、右フックで2度、コーツィーがダウン
(感想:ロンドン生まれのブルーノ(見た目が「ハナ肇」に似ている)。デビュー以来、21連続KO勝ちでアメリカでも話題に。しかし、ジェームズ・ボーンクラッシャー・スミスの凶暴なフック強打で撃沈、初黒星。カムバックし、再び連続KO勝利。コーツィーは南アフリカの選手で元WBA王者。右パンチが強い選手だが、あまり器用なタイプではない。ロンドン「ウェンブリー・アリーナ」で行われた一戦。伸びるジャブを使うブルーノ。右ストレートが「ガツン」と当たってタフ男コーツィーがダウン。さらにダウンを追加して完全KO。上半身がロープの外に出るほどの強烈な倒れ方をしたコーツィーはほぼ何もできなかった。豪快なKO勝ちをしたブルーノ。しかし、動きに「上半身の固さ」を感じた。ブルーノの次の試合はティム・ウィザスプーンの持つWBA世界ヘビー級王座への挑戦。)
(WBC世界ヘビー級タイトル戦、1995年)
ブルーノ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
マッコール:左ジャブと左右フック
(感想:ブルーノがタイトル獲得。ウィザスプーンに大きなフックで「ドカドカ」打たれて世界王座を獲得できなかったブルーノ。マイク・タイソンの統一世界ヘビー級王座に挑戦した試合ではタイソンをグラつかせたが、TKO負け。レノックス・ルイスとのWBC王座を懸けた「英国対決」にもTKO負け。実力者に勝ちながらも世界は獲れない、もどかしい状況。ルイスがマッコールに番狂わせのKO負け。四度目の世界挑戦のチャンスを得た(競争が激しいヘビー級で四度の挑戦は異例)。マッコールは器用なタイプではないが、ルイスをKOするほどの腕力の持ち主。ロンドン「ウェンブリー・スタジアム」で行われた一戦。ブルーノがジャブを使い、マッコールの接近に連打で応戦。5Rにはマッコールの右フックがヒット。ポイントで劣勢のマッコールは最終ラウンドに打って出るが、時すでに遅し。判定は3-0でブルーノ(ダウンシーンは無し)。地元・英国のファンが大喜び。試合自体はゴツゴツした感じでクリンチも多く、それほど良い試合とは思えなかったが、ブルーノの四度目の挑戦が実ってよかった、といったところ。リングサイドではナイジェル・ベン(イギリス)が立ちっぱなしでブルーノに声援を送っていた(後ろの客はほとんど試合が見えなかったのでは?)。チャンピオンのマッコールよりもベンの方が存在感があったような気がする。)
(WBC世界ヘビー級タイトル戦、1996年)
ブルーノ:左ジャブと左右フック
タイソン:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
3R:左右フックでブルーノがダウン
(感想:タイソンがタイトル奪回。ブルーノの初防衛戦はタイソンとの再戦。事件を起こして刑務所に入っていたタイソンが復帰。ブルーノの王座を狙う。ラスベガス「MGM Grand」での大一番。突進するタイソン。ブルーノは応戦・クリンチ。3Rの乱打でブルーノがダウン。それと同時にレフェリーストップ。ブルーノが再戦も敗北。前回のタイソン戦の時より上半身がゴツくなってモコモコした体になっていたが、パワーは感じられなかった。この試合で引退したブルーノ。引退後は精神的なトラブルを抱えているらしい。ボクサー時代は「大物感」があっただけに、プライベートが不安定なのは残念。)
Frank Bruno vs. Gerrie Coetzee」
②「WBC World Heavyweight Title
Oliver McCall vs. Frank Bruno」
③「WBC World Heavyweight Title
Frank Bruno vs. Mike Tyson」
ティム・ウィザスプーン("Terrible" Tim Witherspoon)のページ
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オリバー・マッコール(Oliver McCall)のページ
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マイク・タイソン("Iron" Mike Tyson)のページ
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