2020年1月14日火曜日

マイク・タイソン("Iron" Mike Tyson)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

「鉄人」マイク・タイソン。ラリー・ホームズ戦、トニー・タッブス戦、マイケル・スピンクス戦を紹介します。

マイク・タイソン("Iron" Mike Tyson)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

マイク・タイソン(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

マイク・タイソン 4R KO ラリー・ホームズ
(世界ヘビー級タイトル戦、1988年)
タイソン:左ジャブと左右フック
ホームズ:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
4R:右ストレート、右フック、右フックで3度、ホームズがダウン
(感想:タイソンがタイトル防衛。ニューヨーク・ブルックリン出身のタイソン(リディック・ボウと同じ。近所に住んでいた年下のボウは少年時代のタイソンをよく覚えているという)。本名はマイケル・ジェラルド・タイソン。父親は彼が子供の頃に家を捨てて出ていった。ハトをかわいがる優しい少年だったが、そのハトに残酷なことをした少年をぶっ飛ばして、腕力に目覚める。その後は強盗などで少年院送り。そこでボクシングを習い、カス・ダマトの下で修行することに。アマチュア時代からパワー全開のタイソン。しかし、ヘンリー・ティルマンに敗れ、ロサンゼルスオリンピック出場ならず。18歳でプロへ。連続KO勝利。ドン・キングが主催するヘビー級王座統一トーナメント出場。WBC王者トレバー・バービックを破って史上最年少で世界ヘビー級王者に。次いでWBA王者ジェームズ・スミス、IBF王者トニー・タッカーを下して三団体の統一王者に。挑戦者ホームズは「イーストンの暗殺者」と呼ばれる元WBC・IBF王者。ジャブ、ストレートが武器のボクサータイプであるが、ピークはとっくに過ぎている。パンチのキレで勝ってきた男がどんな戦いを見せるか? アトランチックシティで行われた一戦。タイソンは左右フックで攻めるがクリンチされてしまう。倒すパワーが無いホームズは距離を取ろうとする。もみ合いが多い展開に。4R、「フットワーク&ジャブ」のモハメド・アリ戦法で流れを変えようとするホームズだが、まともに強打を喰う。三度ダウンして完璧な失神KO負け。タイソンが驚異的な踏み込みの速さ&強打で快勝。ホームズは過去にダウンや敗北の経験はあるがKO負けは初めて。このKO負けで「完全に終わった」と思われたホームズだが・・・。)

マイク・タイソン 2R KO トニー・タッブス
(世界ヘビー級タイトル戦、1988年)
タイソン:左ジャブと左右フック
タッブス:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
2R:左フックでタッブスがダウン
(感想:タイソンがタイトル防衛。東京ドームで行われたビッグイベント。挑戦者タッブスは元WBA王者。アマチュア時代から評価が高く、プロでは全勝で世界王者になったが、初防衛に失敗。シャープなジャブ、ストレートが武器ではあるが、「パワーは無い」という評価も。「生粋のハードパンチャー」と「ハンドスピードのテクニシャン」の対決。しかし、タッブスはタイソンの攻撃をしのぐので精一杯で、用意された「いけにえ」といった感じ。タイソンは頭を相手にくっつけて左右フックで強打し、得意の「右アッパーからの右ボディ」を打ち込む。2R、左フックでタッブスがよろよろと後退して、ダウン。タイソンが圧勝。慣れない東京で試合前はかなりナーバスになったというタイソンだが、ゴングが鳴ったらいつもの動き。短い試合だったが、得意のパンチを遺憾なく発揮。目の前で目撃できた会場のファンは満足だったろう。あっけなく倒されたタッブスだが、タイソン戦後もリディック・ボウなどと精力的に試合をこなすなど、決して弱い選手ではなかった。)

マイク・タイソン 1R KO マイケル・スピンクス
(世界ヘビー級タイトル戦、1988年)
タイソン:左ジャブと左右フックで猛攻
スピンクス:左ジャブと右ストレートで応戦
(ダウンシーン)
1R:右ボディフック、右フックで2度、スピンクスがダウン
(感想:タイソンがタイトル防衛。スピンクスは元統一世界L・ヘビー級王者。L・ヘビーでは大金を稼げるような相手がいないため、ヘビー級に転向。ラリー・ホームズを破ってIBF世界ヘビー級王者に。スピンクスもヘビー級王座統一トーナメントに出場し、勝ち進めばタイソンと戦っていたはずだが、トーナメントから離脱。「タイソンから逃げた」ということで評判がよろしくない状況になったが、未だに全勝は守っている。アトランチックシティで行われた注目の大一番。全勝対決。1R、左ジャブと左右フックでタイソンが猛攻。スピンクスは左ジャブと右ストレートで応戦。ひじ打ちをレフェリーから注意されるタイソンだが、ロープ際での右ボディでスピンクスからダウンを奪う。再開直後、右フックで二度目のダウン。凄まじいパンチによりロープに顔からもたれ、スピンクスは立てず、完全KO。タイソンが圧勝。スピンクスを問題とせず。本来ならばトーナメントで対戦しているはずの両者。スピンクスはこうなることがわかっていて、トーナメントから離脱したのかも(危険なタイソンを避けてカネになるクーニーとの試合を選び、IBFタイトルを放棄したスピンクス。「逃げた」「チキンハート」などど言われたが、搾取されて引退後は資産も無い状態になっているボクサーが多いことを考えたら、「危険な相手とやるより、少しでも多く稼ぎたい」というスピンクスの気持ちもよくわかる)。その後のタイソンは残念なことが多くなっていく。身長が「178cm」とヘビー級にしては低めのタイソン。大きな相手を戦うには体のキレが大事。プライベートでのドタバタで精神的に参ってしまったため、苦戦したり、勝てるはずの相手に負けたり、相手の耳に噛みつくなど絶対に許されないことをしたり。個人的にはマイク・タイソンはこのスピンクス戦までがベスト。それ以降の試合は「オマケのようなもの」だと思っている。)

①「WBA・WBC・IBF World Heavyweight Title
Mike Tyson vs. Larry Holmes」
②「WBA・WBC・IBF World Heavyweight Title
Mike Tyson vs. Tony Tubbs」
③「WBA・WBC・IBF World Heavyweight Title
Mike Tyson vs. Michael Spinks」

ラリー・ホームズ("The Easton Assassin" Larry Holmes)のページ
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トニー・タッブス(Tony "TNT" Tubbs)のページ
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マイケル・スピンクス(Michael Spinks)のページ

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