オリバー・マッコール(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)
①トニー・タッカー 12R 判定 オリバー・マッコール
(北米ヘビー級タイトル戦、1992年)
マッコール:左ジャブと左右フック
タッカー:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:タッカーがタイトル防衛。シカゴ出身のマッコール。その後、引っ越し。バスケットボールをやっていたが、シカゴに戻ってボクサーに。アマチュアではシカゴの大会で優勝したことも。1985年にプロ入り。ニックネームは「The Atomic Bull」(「原子の牛」? 意味がよくわからない)。タッカーは元IBF世界ヘビー級王者(マイク・タイソンとの試合でおなじみ。しかし、その後にブランクを作り、カムバック後はあまり動きが良くない)。ジャブの打ち合い。ジャブは良いが、それ以外は荒っぽいマッコール。パンチの正確さに欠け、攻めてもディフェンス・クリンチされてしまう。タッカーはスタミナ切れなのかクリンチ連発。最終ラウンド終了時には「自分が勝った」というアピールをするマッコール。判定は2-1でタッカー。ジャブが評価されたか。負けのコールに「信じられない」といった表情のマッコール。映像で見た感じでは「ダメなヘビー級の試合」のパターン。スタミナ切れでクリンチ、もみ合い。ダウンシーンも無し。観客は無表情。そんな両者。後にレノックス・ルイスに挑戦。)
(WBC世界ヘビー級タイトル戦、1994年)
マッコール:左ジャブと左右フック
ルイス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
2R:右フックでルイスがダウン
(感想:マッコールがタイトル獲得。分裂してしまった世界ヘビー級王座だが、トップだと言われているのはWBC王者のルイス(当時、WBA・IBF世界ヘビー級王者はマイケル・モーラー)。オリンピック金メダルからプロでは全勝で世界王者に。しかしながら、ルイスは(マッコールも)ぎこちない、あまり器用ではないタイプ。互いに一発を狙う。2R、右フックがカウンターとなってルイスがダウン。立ったが、足がフラついておりストップされた。ルイスがまさかの初黒星。出会い頭の事故のようなパンチ。ルイスには「無器用な動きの固さ」があるため、いつかは負けるとは思っていたが、倒すのはホリフィールドやボウだと予想していた。マッコールだったのが意外。)
(WBC世界ヘビー級タイトル戦、1995年)
マッコール:左ジャブと左右フック
ホームズ:左ジャブと右ストレート
(感想:マッコールがタイトル防衛。マッコールの初防衛戦。相手はあのラリー・ホームズ(70年代後半にWBC王者になった選手)。ホームズがかつて自分の持っていたベルトに挑戦。ジャブ、ストレートのホームズ。マッコールはジャブと連打。ホームズは意外に力強い右ストレートを打つが、ロープを背にして相手に攻めさせる例の「省エネ作戦」で、休みながらカウンターを取る。しかもクセになっているのか、ロープを掴む反則を連発。グローブのテープが何度も剥がれる(年齢(46歳)の割りにはパワーのあるパンチを打っていただけに残念)。判定は3-0でマッコール。ダウンシーンは無し。マッコールはこの後、王座を失い、麻薬がらみのトラブルを起こしてしまう。実力はあったが、プライベートに問題があったのが残念。)
Tony Tucker vs. Oliver McCall」
②「WBC World Heavyweight Title
Lennox Lewis vs. Oliver McCall」
③「WBC World Heavyweight Title
Oliver McCall vs. Larry Holmes」
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