2019年12月29日日曜日

レノックス・ルイス(Lennox Lewis)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界ヘビー級王者。驚異の右ストレート、ルイス。リディック・ボウ戦、マイク・ウィーバー戦、ドノバン・ラドック戦を紹介します。

レノックス・ルイス(Lennox Lewis)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

レノックス・ルイス(イギリス)
身長196cm:オーソドックス(右構え)

レノックス・ルイス 2R RSC リディック・ボウ
(ソウルオリンピック・スーパーヘビー級決勝、1988年)
ルイス:左ジャブ、右ストレート
ボウ:左ジャブ、アッパー
(ダウンシーン)
2R:左フックからのラッシュでボウがスタンディングダウン
(感想:ロンドン生まれのルイス。カナダに移住し、ボクシングを始める。ロス五輪(1984年)に出場したが、メダル獲得ならず。そして、4年後のソウル。スーパーヘビー級決勝戦。相手はアメリカのボウ。すでにプロ的なファイトスタイルのルイス。受け身の姿勢のボウ。ルイスが左ジャブ、右ストレートで攻め、ボウは左ジャブで応戦。2Rにルイスがラッシュ。ストップ勝ちで、金メダル。ボウもジャブやアッパーを使ったが、右ストレートからの左ストレートを喰ってしまった。アマボクシングはレフェリーの注意が多く、ストップもプロよりはずっと早い。プロは強いパンチを当て続けて倒すのが目的だが、アマは「正確なパンチ」を評価する世界であり、強いパンチを連続してもらうと「勝負あった」といった感じで止められてしまう。この試合が原点となってプロでも互いに意識する関係に。ルイスはボウとの対戦を望んだが、ボウはこれに応じず。プロで二人が戦うことはなかった。)

レノックス・ルイス 6R KO マイク・ウィーバー
(ヘビー級10回戦、1991年)
ルイス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ウィーバー:左ジャブ、左右フック
(ダウンシーン)
6R:右ストレートでウィーバーがダウン
(感想:プロでは「英国の選手」としてリングに上がるルイス。これまで全勝。直前の試合では英国のライバルであり、強打者のゲーリー・メイソンをKOで下している。ウィーバーは元WBA王者。「ヘラクレス」というニックネームが示す通り筋肉美で有名で、ラリー・ホームズなど名のある選手と多く戦ってきた。しかし、試合運びはあまり巧くない、ピークを過ぎているという評価も。アメリカで行われた試合。1R、右カウンターが効いたのかウィーバーが受け身の姿勢に。元々試合運びはあまり巧くないウィーバーと力まかせのルイス。もみ合うシーンもあったが、6R、ジャブの打ち合いからいきなりの右ストレート一撃でウィーバーがダウン、ルイスのKO勝ち。もう一つな動きだったウィーバー。何のために試合をしたのか? と思うような内容(リングに上がるいろんな事情があるんだろうな、とも思うが)。ルイスは得意の右に世界レベルのパワーがあることを証明したが、動きが固かった。)

レノックス・ルイス 2R KO ドノバン・ラドック
(WBC世界ヘビー級挑戦者決定戦、1992年)
ルイス:左ジャブ、右ストレート
ラドック:左ジャブ
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでラドックがダウン
2R:連打で2度、ラドックがダウン
(感想:イベンダー・ホリフィールドを体格差で破って世界ヘビー級王者になったリディック・ボウ。本来ならルイスの挑戦を受けなければならないところだが、ルイスとの対戦を拒否(未だに謎の出来事。ボウは力を付けており、オリンピックで負けたときとは違う。ルイスは確かに強打者だが、動きに粗さもあり、ボウからすれば勝てない相手ではない。それはともかく、ルイス戦を拒否したことでボウはその後のキャリアが色あせてしまった感じになり、「チキンハート」とファンから見られるようになった)。このラドック戦は「WBC世界ヘビー級挑戦者決定戦」として行われたが、結果的に、ボウが剥奪されたWBC王座の「新王者決定戦」になった。ラドックはマイク・タイソンとの豪快な試合で有名なカナダの選手。「レイザー(カミソリ)」と呼ばれるほど鋭いパンチを打つ男で、「スマッシュ」と呼ばれる左フックには驚異的なパワーがある。ハードパンチャー同士の対決。1R、互いに一発を狙う展開。ラドックは左のガードを下げてパンチを打つクセがあり、強烈な右ストレートを食ってダウン。2Rにも二度のダウンを喫し、KO。衝撃的な右でルイスが圧勝。ヘビー級のパンチの怖さを感じた試合。個性的なスタイルのラドックだが、「個性的である」ということはそれだけ隙もあるということ。その隙を突いたルイスが一気に勝ってしまった。タイソンとパワフルな試合をやったラドックには大きな期待が寄せられていたが、結局、世界王者にはなれず。ルイスのその後の活躍はおなじみ。伏兵にドカンと倒されたこともあったが、その都度リベンジ。何度も王座に返り咲き、タイソンらのビッグネームを下した。)

①「Seoul Olympic Games
Lennox Lewis vs. Riddick Bowe」
②「Lennox Lewis vs. Mike Weaver」
③「WBC World Heavyweight
Lennox Lewis vs. Donovan Ruddock」

マイク・ウィーバー(Mike "Hercules" Weaver)のページ
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ドノバン・ラドック(Donovan "Razor" Ruddock)のページ

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