クリス・ジョン(インドネシア)
身長169cm:オーソドックス(右構え)
①クリス・ジョン 12R 判定 オスカー・レオン
(WBA世界フェザー級暫定王座決定戦、2003年)
ジョン:左ジャブ、右ストレート、左フック
レオン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
11R:左フックでレオンがダウン
(感想:ジョンがタイトル獲得。「The Dragon」「The Indonesian Thin Man」と呼ばれたジョン。インドネシアが生んだ三番目の王者だそうだ(エリー・ピカル、ニコ・トーマスに次ぐ)。アマチュアボクサーだった父の勧めでボクサーに(「散打」という格闘技の経験もあるとか)。プロではこれまで無敗。インドネシア王座、アジア王座を獲得してきた(いずれもフェザー級)。レオンはコロンビアの選手。直前の試合ではWBA世界フェザー級王座を懸けた試合でデリック・ゲイナーに2-1で敗れている。インドネシアで行われた暫定王座戦。サウスポーのレオンがジャブ・ストレート・連打を使い、器用にディフェンス。ジョンは10Rに右ストレートをヒットさせたり、11Rにダウンを奪ったりしたが、全般的には手数が少なかった印象。判定は2-1でジョン。映像ではレオンが勝ったように見えたが、リングサイドのジャッジにはジョンが優勢に見えたのだろう。なお、この試合の時点では正規王者はゲイナー。後にゲイナーは王座を奪われ、「格上げ」という形でジョンが正規王者に。ここから長いジョンの時代が始まった。)
(WBA世界フェザー級タイトル戦、2004年)
ジョン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
佐藤:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ジョンが初防衛。佐藤は元WBA世界スーパーバンタム級王者。二冠王なるか、といったところ。有明コロシアムで行われた試合。手数は多いが一発のパワーに欠ける佐藤。ジョンはKOを狙うような攻めをせず、速いジャブ・ストレートでポイントを狙う。判定で3-0。ダウンシーンは無し。ジョンはジャブが正確だった。)
(WBA世界フェザー級タイトル戦、2005年)
ジョン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ゲイナー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:左ストレートでジョンがダウン
(感想:ジョンがタイトル防衛。三度目の防衛戦の相手は元王者のゲイナー。暫定王者から格上げされて正規王者になったジョンとしてはゲイナーにキッチリ勝ちたいところ。ジャカルタで行われた試合。1R、サウスポーのゲイナーがいきなりダウンを奪う。その後、ゲイナーが突然転ぶハプニング。しかし、その後はジョンは力強いジャブ・ストレートを飛ばし、フックでボディ攻撃するなど積極的に手数を出す。ゲイナーはキレのあるフックを打つが、ロープを背負う場面が多い。判定は3-0でジョン。手数の多さが評価されたか。ゲイナーは勝てるだけのパンチを持っていたが、リスクを避けてポイントを狙う典型的なサウスポースタイル。強い相手にその戦法はいただけない。クリス・ジョンは結局このタイトルを10年に渡り、18度防衛。引退後は商売を始め、TVにも出演しているそうだ。)
Chris John vs. Oscar Leon」
②「WBA World Featherweight Title
Chris John vs. Sato Osamu」
③「WBA World Featherweight Title
Chris John vs. Derrick Gainer」
デリック・ゲイナー(Derrick Gainer)のページ
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