2021年7月14日水曜日

デリック・ゲイナー(Derrick Gainer)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界フェザー級王者。スレンダーな体型のサウスポー。ハロルド・ウォーレン戦、ケビン・ケリー戦(再戦)、フレディ・ノーウッド戦を紹介します。

デリック・ゲイナー(Derrick Gainer)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

デリック・ゲイナー(アメリカ)

身長175cm:サウスポー

デリック・ゲイナー 12R 判定 ハロルド・ウォーレン

(北米フェザー級タイトル戦、1995年)

ゲイナー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ウォーレン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:ゲイナーがタイトル獲得。22歳の長身選手ゲイナーはこれまで13勝(7KO)3敗。フロリダ州ペンサコーラ出身(同じ出身のロイ・ジョーンズ・ジュニアと親しい)。子供の健康のためのプログラムを始めるなど、慈善家なところもある男。デビュー三戦目で判定負け。その後、IBOフェザー級王座を獲得したり、二連敗を喫したり。王者ウォーレンはヘナロ・エルナンデスの持つWBA世界J・ライト級タイトルに挑戦したこともあるベテランで34歳。アトランチックシティでの若手とベテランの対決。サウスポー同士の対戦ではあるが、ゲイナーはジャブ、ストレートでカウンターを取る「典型的なサウスポー」。ウォーレンは突進していく攻撃型で、ボディ打ちなどでパワフルに攻める。しかしパンチの正確さはゲイナーで、フットワークを使ってジャブを当てる。判定は3-0。サウスポースタイルで手数が多いゲイナーはマイケル・ナンみたいな選手。パンチが軽いところも似ている。ダウンシーンは無し。)


デリック・ゲイナー 10R 判定 ケビン・ケリー

(フェザー級戦、1998年)

ゲイナー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ケリー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右フックでケリーがダウン

7R:左アッパーでケリーがダウン

(感想:ウォーレン戦後、WBU王座(フェザー級)を懸けた試合でケリーにKOされたゲイナー。その再起戦でWBC米大陸王座(フェザー級)を獲得し、その後は連勝中。ケリーは元WBC世界フェザー級王者で、テクニックで勝負するタイプ。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン・シアター」で行われた再戦。共にサウスポーで似た戦い方。ただ身長はゲイナーの方が高い。1R、前進するケリーにゲイナーはジャブで応戦(いつものパターン)。右フックでケリーがダウン。その後はパンチのキレとディフェンスでポイントを稼ぐゲイナー。7R、絶妙なタイミングの左アッパーでケリーがダウン。判定は3-0。ゲイナーが力強いところを見せて勝利。ディフェンシブなスタイルではあるが、「打ち合っても強い」という印象を残した。)


デリック・ゲイナー 11R TKO フレディ・ノーウッド

(WBA世界フェザー級タイトル戦、2000年)

ゲイナー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ノーウッド:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:左ストレートでノーウッドがダウン

9R:左フックでノーウッドがダウン

(感想:ゲイナーがタイトル獲得。ケリーとの初戦に敗れた後、勝ち続けたゲイナー。ディエゴ・コラレスのIBF世界スーパーフェザー級王座に挑戦したが、TKO負け。その後、二連勝してこのノーウッド戦。王者ノーウッドは見た目がマービン・ハグラーっぽい選手で、サウスポーのファイタータイプ。ニューオリンズでの一戦。パワーを込めたパンチで接近戦を仕掛けようとするノーウッド。ゲイナーはいつものように足を使ってジャブ。2R、左ストレートでノーウッドがダウン。ジャブをあまり出さないノーウッドは粗い攻め。4R終わり頃、プロレス技の「DDT」みたいな感じで両者もつれあって転倒。6Rにはノーウッドの荒っぽいファイトにゲイナーがローブローで報復。9Rのノーウッドのダウンはかなり強烈なパンチによるもの。10R、ゲイナーを投げ飛ばすノーウッド。そして11R。ノーウッドのローブローにゲイナーもローブローで対抗。倒れるノーウッド。レフェリーは試合ストップ。なぜかゲイナーの「TKO勝ち」(「ローブローでTKO」は間違っているのでは?)。「ノーコンテスト」の方がふさわしいと思うが、ボクサーとしての能力はゲイナーの方が優れていた。「勝利」に喜ぶゲイナー(そんな勝ち方で嬉しいのか?)。ノーウッドはパワーがあるのにもったいない負け方。ジャブを出さないためパンチが当たらず、一人でイライラ。ボディ攻撃はパワフルだっただけに残念。その後、王座を守り続けたゲイナーだが、IBF世界フェザー級王者ファン・マヌエル・マルケスとの統一戦に敗れ、王座陥落。WBA世界フェザー級王者クリス・ジョン(インドネシア)にジャカルタで挑戦し、判定負け。それが最後の世界戦に。エキサイティングではなかったが、懐の深いスタイルが個性的な選手だった。)

①「NABF Featherweight Title

Harold Warren vs. Derrick Gainer」

②「Featherweight 

Kevin Kelley vs. Derrick Gainer」

③「WBA World Featherweight Title

Freddie Norwood vs. Derrick Gainer」

ケビン・ケリー(Kevin Kelley)のページ

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クリス・ジョン(Chris John)のページ

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