2021年7月9日金曜日

ホエール・カサマヨール(Joel Casamayor)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

オリンピック金メダル、プロで世界王座を獲得したキューバのカサマヨール。ラドフォード・ビーズリー戦、ジョー・モラレス戦、ティモシー・ブラッドリー戦を紹介します。

ホエール・カサマヨール(Joel Casamayor) ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ホエール・カサマヨール(キューバ)

身長170cm:サウスポー

ホエール・カサマヨール 5R TKO ラドフォード・ビーズリー

(WBA世界S・フェザー級タイトル戦、2000年)

カサマヨール:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ビーズリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:カサマヨールがタイトル防衛。キューバ・グアンタナモ州出身のカサマヨール。本名はホエール・カサマヨール・ヨハンソン。ニックネームは「El Cepillo」(英語で言うところの「The Brush(摩擦力)」。由来は?)。アマチュアで活躍。バルセロナオリンピック(1992年)ではバンタム級で金メダル。プロ入り後はこれまで22戦全勝(13KO)。北米S・フェザー級王座、WBA世界S・フェザー級暫定王座を獲得し、正規王者の白鐘権(韓国)との王座統一戦で勝利。ビーズリー戦はその初防衛戦となる。挑戦者ビーズリーはアメリカの選手で19戦全勝(13KO)。IBO王座、北米王座(いずれもフェザー級)を獲得している。ラスベガス「MGM Grand」での全勝対決。右と左の構えの違いはあるが共にボクサータイプ。速いジャブと踏み込みの速いストレートが武器。左でボディを攻めるカサマヨール。パワーを込めて前に出るビーズリーだが、カサマヨールは左ストレートでカウンターを取る。5R、左ストレートが効いたビーズリーにラッシュ。足に来ているビーズリーを見て、レフェリーは試合を止めた。ダウンシーンは無し。攻めた方がカウンターで負ける、というパターン。カサマヨールはディフェンスしながら速い左でカウンターを取る「典型的なサウスポー」だ。)


ホエール・カサマヨール 8R TKO ジョー・モラレス

(WBA世界S・フェザー級タイトル戦、2001年)

カサマヨール:右ジャブ、左ストレート、左右フック

モラレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:カサマヨールがタイトル防衛。マイアミでの四度目の防衛戦。モラレスはアメリカの選手。世界王座に挑戦するにはややキャリア不足を感じる戦績ではあるが、直前の試合でNABAのフェザー級王座を獲得している。ジャブ、ストレートを使うモラレス。カサマヨールはディフェンスしながらジャブで距離を取って、左でカウンター。またしても「攻めている方がカウンターを打たれる」というパターン。モラレスはサウスポーにスイッチしたりするが、ディフェンスされてあまり効果無し。8R、モラレスのキズにより試合ストップ。ダウンシーンは無し。モラレスは速いパンチを打ち、気の強さもあったが、やりにくいタイプであるカサマヨールを倒すにはパワーが足りなかった印象。サウスポーでディフェンスもでき、速いハンチを打つカサマヨールのような選手を倒せるのは、「石の拳」を持ち、しつこく前進するタイプの選手ではないか? カサマヨールの次の試合はアセリノ・フレイタスとのWBA・WBC世界S・フェザー級王座統一戦。)


ティモシー・ブラッドリー 8R TKO ホエール・カサマヨール

(WBO世界S・ライト級タイトル戦、2011年)

カサマヨール:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ブラッドリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

5R:右ボディフックでカサマヨールがダウン

6R:左フックでカサマヨールがダウン

8R:連打でカサマヨールがダウン

(感想:ブラッドリーがタイトル防衛。フレイタスとの統一戦に敗れたカサマヨール(初黒星)。その後、ディエゴ・コラレスとのWBO世界S・フェザー級王座決定戦にも敗北。WBC世界ライト級王者ホセ・ルイス・カスティージョへの挑戦も失敗。しかし、ディエゴ・コラレスとの再戦に勝利してWBC世界ライト級暫定王座獲得。王座戦で活躍してきたカサマヨール。40歳のときに行ったラストファイトも世界戦。ブラッドリーは「S・ライト級の支配者」と言ってもよい選手。これまで無敗(後、マニー・パッキャオを下し、WBO世界ウェルター級王座獲得)。ラスベガス「MGM Grand」での一戦。共にスキンヘッドで体格も同じぐらいのよく似た二人。しかし勢いが違う。ジャブ、ストレートで攻めるブラッドリー。動きのスピードに欠けるカサマヨールはジャブで距離を取ろうとしたり、クリンチしたり。5R、強烈なボディでカサマヨールがダウン。6Rのダウンは手首を引っかけたような感じのもの(ダウンではないと思う)。8R、連打でカサマヨールがヒザをつくダウン。セコンドがリングインして試合終了。全盛時代とは比べものにならないほどスピードが無かったカサマヨール。そういう状態にもかかわらず世界戦に出場できたのは、それだけ実力とネームバリューが認められていたからだと思われる。)

①「WBA World Super Featherweight Title

Joel Casamayor vs. Radford Beasley」

②「WBA World Super Featherweight Title

Joel Casamayor vs. Joe Morales」

③「WBO World Super Lightweight Title

Timothy Bradley vs. Joel Casamayor」 

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