2021年7月7日水曜日

村田英次郎(Murata Eijiro)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

四度の世界挑戦でおなじみのバンタム級、村田。ルペ・ピントール戦、ジェフ・チャンドラー戦(初戦・再戦)を紹介します。

村田英次郎(Murata Eijiro)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

村田英次郎(日本)

身長166cm:オーソドックス(右構え)

ルペ・ピントール 15R 引分 村田英次郎

(WBC世界バンタム級タイトル戦、1980年)

村田:左ジャブ、右ストレート、左フック

ピントール:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ピントールがタイトル防衛。京都出身の村田(どことなく上品な顔だと思ったら)。お兄さんはボクサー、ではなくバンドマン(村田勝美さん。ジャニーズ事務所に所属していたこともあるとか)。アマチュアで活躍したが、1976年のモントリオールオリンピックには出場ならず。プロデビュー後は連戦連勝。東洋太平洋バンタム級王座を獲得し、防衛にも成功(日本王座に挑戦したことはない)。これまで16勝(10KO)1分。「アジア代表」としてこれまで41勝(34KO)5敗の王者ピントール(メキシコ)に挑戦。ピントールは名王者カルロス・サラテから王座を奪ったタフなハードパンチャーで、テクニックもある。これが二度目の防衛戦。1Rから右ストレートを決める村田。ピントールはガードを上げて、ジャブ・右ストレート。互いに左フックを狙う。伸びるジャブ・ストレートを打つピントール。村田は連打。判定はドロー。ダウンシーンは無し。パンチの伸びと当てる器用さはピントール。村田は右ストレートと左フックが良かったが、ディフェンスされるシーンも多かった。)


ジェフ・チャンドラー 15R 引分 村田英次郎

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1981年)

村田:左ジャブ、右ストレート、左フック

チャンドラー:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:チャンドラーがタイトル防衛。東洋王座を防衛し続ける村田がWBA1位として二度目の世界挑戦。王者はこれまで25勝(12KO)1分のチャンドラー(アメリカ)。スラリとした体型から繰り出すジャブ・ストレートにキレがあり、「バンタム級のトーマス・ハーンズ」といったところ。これが二度目の防衛戦。日本で行われた注目の無敗対決。1R、村田の右ストレートでチャンドラーがダウン寸前に。その後、チャンドラーは速いジャブとディフェンスで当てさせない。村田はジャブ連打からの右ストレートを狙う。5Rにも村田の右がヒット。チャンドラーは時折、右アッパーを打つ。得意の右が当たらない村田。同じ手は食わないチャンドラー。判定はドロー。ダウンシーンは無し。懐が深いボクシングをするチャンドラー。映像ではパンチの伸びと当てる器用さでは村田より上だったように見えた。)


ジェフ・チャンドラー 13R TKO 村田英次郎

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1981年)

村田:左ジャブ、右ストレート、左フック

チャンドラー:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

13R:右アッパーで2度、村田がダウン

(感想:チャンドラーがタイトル防衛。アメリカで行われた再戦。共に無敗。ジャブ・ストレートを飛ばすチャンドラー。村田はジャブを連打するが、ディフェンスされてしまう。インサイドからジャブ、時折右アッパーを入れるチャンドラー。13R、二度のダウン。再開したがダメージ深く、ストップされた。パンチのキレ、当てる巧さでチャンドラーが上回った。その後、三度目の対戦。チャンドラーが圧勝。東洋王座を12度も防衛したが世界戦には勝てなかった村田。悪い選手ではなかったが、インサイドから当てるテクニックを持つピントール、チャンドラーを崩すことはできなかった。引退後はセコンドとして若手をサポート。「エディタウンゼントジム」の会長を務めている。)

①「WBC World Bantamweight Title

Lupe Pintor vs. Murata Eijiro」

②「WBA World Bantamweight Title

Jeff Chandler vs. Murata Eijiro」

③「WBA World Bantamweight Title

Jeff Chandler vs. Murata Eijiro」

ルペ・ピントール(Lupe Pintor)のページ 

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ジェフ・チャンドラー(Jeff Chandler)のページ

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