2021年11月12日金曜日

ケビン・ケリー(Kevin Kelley)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界フェザー級王者。速いジャブ、ストレートが武器。世界王座戦のグレゴリオ・ゴーヨ・バルガス戦、ホセ・ビダ・ラモス戦、デリック・ゲイナー戦(初戦)を紹介します。

ケビン・ケリー(Kevin Kelley)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ケビン・ケリー(アメリカ)

身長170cm:サウスポー

ケビン・ケリー 12R 判定 グレゴリオ・ゴーヨ・バルガス

(WBC世界フェザー級タイトル戦、1993年)

ケリー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

バルガス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

9R:ワンツーでケリーがダウン

(感想:ケリーがタイトル獲得。ニューヨーク・ブルックリン出身のケリー。15歳でボクシングを始める。アマチュアでは優秀な成績で、プロデビュー当初から注目されてきた。WBC米大陸フェザー級タイトルを獲得し、元王者のトロイ・ドーシーに勝利して防衛に成功するなどこれまで全勝(WBC1位)しかし、順風満帆だったわけではなく、左のコブシを三度も骨折したという。王者バルガスはポール・ホドキンソンをパワーで屈服させてベルトを獲得したメキシカン。フリオ・セサール・チャベスばりの右ストレート、左ボディフックを打つ男。ネバダ州リノでの一戦。ケリーが速いジャブ、ストレート、そしてディフェンス。なかなか上手く攻められないバルガスだが、7Rには力強い連打。9R、左ジャブからの右ストレート(ワンツー)でケリーがダウン。しかしその後、バルガスは右目を腫らしながらも攻めようとするがパンチが当たらず。最終ラウンドもケリー優勢。判定は3-0。サウスポーのテクニックとスピードでケリーの勝ち。この試合の少し前にはチャベスがサウスポーのパーネル・ウィテカーに苦戦(引き分け)。メキシカンファイターはスピードのあるサウスポーが苦手なのだろうか?)


ケビン・ケリー 2R KO ホセ・ビダ・ラモス

(WBC世界フェザー級タイトル戦、1994年)

ケリー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ラモス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

2R:右ストレート、左ストレートで2度、ラモスがダウン

(感想:ケリーがタイトル防衛。アトランチックシティで行われたケリーの二度目の防衛戦。ドミニカの挑戦者ラモスはデビュー以来、連勝を続けたこともあり、ドミニカのフェザー級タイトルを獲得している。伸びるジャブ、ストレートで積極的に攻めるラモス。離れた距離ではいい勝負。しかし、接近戦ではケリー。2R、フック連打でラモスをグラつかせ、二度ラモスをダウンさせてKO。1Rを見た感じでは2Rで終わるとは思わなかったが、テクニシャンのイメージがあるケリーが力強い勝利。リングサイドではモハメド・アリとジョー・フレージャーが観戦しており、レジェンドの前で強いところを見せたかったのかもしれない。ラモスはこの後、ホルヘ・パエス(元IBF世界フェザー級王者)に二連勝。しかし、レジリオ・ツールのWBO世界J・ライト級タイトルへの挑戦では1RでKO負け。世界王座を獲得することなくキャリアを終えた。)


ケビン・ケリー 8R KO デリック・ゲイナー

(WBUフェザー級タイトル戦、1996年)

ケリー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ゲイナー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:左ストレートでケリー、左ストレートでゲイナーがダウン

4R:連打でケリーがダウン

5R:左フックでゲイナーがダウン

8R:左フックでゲイナーがダウン

(感想:ケリーがタイトル防衛。アレハンドロ・ゴンザレスに敗れてWBC王座を失ったケリー。WBU王座を獲得して、この防衛戦。ゲイナーは後にWBA世界フェザー級チャンピオンになる男。フロリダ州ジャクソンビルでのサウスポー対決。背が高いゲイナーは長く、鋭いジャブ、ストレート。懐が深いゲイナーにケリーは攻めにくそうな感じ。3Rのダウン応酬。4R、右フックが効いたケリーが連打でダウン。しかし、右目を腫らしながらもケリーは攻める姿勢。5Rにもダウンしたゲイナーだが左ストレートで反撃。8R、強烈な左フックがカウンターとなってゲイナーがダウン、立てず。ストップされそうなほど目が腫れていたケリーがやりにくい相手をKO。テクニックで勝負するタイプのケリーだが、根性も立派なところを見せた(後に両者は再戦(ノンタイトル10回戦)。ケリーからダウンを奪ってゲイナーが3-0の判定勝ち)。その後もリングに上がり続けたケリー。地域王座を獲得したり、敗れたがナジーム・ハメド、エリック・モラレス、マルコ・アントニオ・バレラらと対戦したり。メジャー団体の世界王者だった時期は短かったが、多くの試合に出場。「政治家になるのが夢」などと現役時代に語っていたということだが、彼の天職はボクシングである。)

①「WBC World Featherweight Title 

Gregorio Vargas vs. Kevin Kelley」

②「WBC World Featherweight Title 

Kevin Kelley vs. Jose Vida Ramos」

③「WBU Featherweight Title 

Kevin Kelley vs. Derrick Gainer」

ポール・ホドキンソン(Paul Hodkinson)のページ

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デリック・ゲイナー(Derrick Gainer)のページ 

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