ジェームス・ティリス（James "Quick" Tillis）「世界の強豪ボクサー：ボクシング・ブログ」

多くの強豪と戦ったヘビー級、ティリス。アーニー・シェイバース戦、マイク・タイソン戦、イベンダー・ホリフィールド戦を紹介します。

ジェームス・ティリス（アメリカ）

身長185cm：オーソドックス（右構え）

①ジェームス・ティリス 10R 判定 アーニー・シェイバース

（ヘビー級戦、1982年）

ティリス：左ジャブ、右ストレート、左フック

シェイバース：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（ダウンシーン）

9R：右フックでティリスがダウン

（感想：オクラホマ出身のティリス。元々はカウボーイで体を鍛えるためボクシングを始めたらしい。アマチュアでは好成績を上げたが、後のWBA王者ジョン・テート、グレグ・ペイジには負けているという。プロ入りし、連戦連勝。キャリア初期に早い回でのKO勝ちが多かったため「クイック」と呼ばれるようになった。スタイルはジャブを使うモハメド・アリみたいなタイプ（後ろ姿もキャリア晩年のアリに似ている）。しかし、マイク・ウィーバーのWBA王座への挑戦は判定負け（初黒星）。シェイバースは世界挑戦でアリを左右フックで追い込んだこともあるハードパンチャー。ラスベガス「シーザース・パレス」での一戦。フットワークとジャブのティリス。シェイバースは強烈な右ストレート、左右フック。2Rにシェイバースの右ストレートがヒット。パワーに押されるティリスは打ち合いを避けながらジャブ。9R、右フックでティリスがうつぶせにダウン。さらに連打を食って大ピンチ。10R終了。判定は３－０でティリス。シェイバースではなくてティリス。３－０で。シェイバースがパワーで勝ったのでは？　と思ったが、ジャッジはティリスのジャブと左フックを評価したらしい。シェイバースがもっとジャブを出していれば逆の結果だったかも。ティリスはよく足を使っていたが、足を止めて打っている時の方が強いように見えた。）

②マイク・タイソン 10R 判定 ジェームス・ティリス

（ヘビー級戦、1986 年）

ティリス：左ジャブ、右ストレート、左フック

タイソン：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（ダウンシーン）

4R：左フックでティリスがダウン

（感想：世界挑戦の経験もあるティリスだが、ティム・ウィザスプーン、カール・ウィリアムス、マービス・フレージャーらに敗北するなど、すっかり「踏み台」のような存在に。タイソンはデビュー以来19連続KO勝ちの新鋭。ティリスがどんな戦いを見せるか？　ジャブ・フックのタイソン。ティリスはフットワークとジャブで相手の強打を警戒。上半身を振ってティリスのジャブをかわすタイソン。4R、ティリスは得意の左フックをかわされて逆に左フックでダウン。10R、最後は激しく打ち合って終了。判定は３－０。タイソン初の判定勝ち。ティリスは足を使いながらも右ストレートでカウンターを取り、時には打ち合った。負けたがティリスはいい試合をした。）

③イベンダー・ホリフィールド 6R TKO ジェームス・ティリス

（ヘビー級戦、1988年）

ティリス：左ジャブ、右ストレート、左フック

ホリフィールド：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（感想：クルーザー級を完全制覇してヘビー級に転向したホリフィールド。これまで18戦全勝（14KO）。ジャブ連打、左フックからの右ストレートがパワフルなホリフィールド。ティリスはジャブ。2R終了後にも打ち合ってエキサイトする両陣営。連打を打たれ続けたティリス。5R終了で棄権。ダウンシーンは無し。ホリフィールドはパンチの打ち方も良く（特に左ボディ打ち）、パンチの正確さもあった。ただ、ダウンを奪えなかったように、「ヘビー級」というより「クルーザー級」という感じで、スピードで勝った印象。ティリスはホントによく負ける。その後もゲイリー・メイソン、アディルソン・ロドリゲス、トミー・モリソンといった当時のホープ相手に負けまくった。それでもリングに上がり続けたティリス。余程ボクシングが好きだったのだろう。）

①「Heavyweight 

Earnie Shavers vs. James Tillis」

②「Heavyweight 

Mike Tyson vs. James Tillis」

③「Heavyweight 

Evander Holyfield vs. James Tillis」

アーニー・シェイバース（Earnie Shavers）のページ

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マイク・ウィーバー（Mike "Hercules" Weaver）のページ 

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マイク・タイソン（"Iron" Mike Tyson）のページ

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イベンダー・ホリフィールド②（Evander Holyfield）のページ