2020年11月25日水曜日

アーニー・シェイバース(Earnie Shavers)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アリとホームズを追い込んだヘビー級のハードパンチャー、シェイバース。モハメド・アリ戦、ラリー・ホームズ戦(初戦・再戦)、ケン・ノートン戦を紹介します。

アーニー・シェイバース(Earnie Shavers)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

アーニー・シェイバース(アメリカ)

身長183cm:オーソドックス(右構え)

モハメド・アリ 15R 判定 アーニー・シェイバース

(世界ヘビー級タイトル戦、1977年)

シェイバース:左ジャブ、右ストレート、左右フック

アリ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:アリがタイトル防衛。「The Black Destroyer」などと呼ばれる強打者シェイバース。身長は「183cm」と、それほど大きい方ではなく、ずんぐりした感じの体型から繰り出す左右フック連打が武器。アラバマ州出身。ボクシングを始めたのが遅く、22歳の時。アマチュアでの試合数は少なかったが、その強打でタイトルを獲得したことも。プロ入り後は連戦連勝というわけにはいかず、KOの山を築く一方で、KO負けを喫したことも。そしてようやく実現したこの世界初挑戦。アリは説明不要の「グレーテスト」。ジョージ・フォアマンから奪回した王座の10度目の防衛戦。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦。ゴング前、リング中央に集まるレフェリーと両選手。アリがシェイバースのスキンヘッドをグローブでなでる。しかし余裕のパフォーマンスはここまで。アリはスピードが落ちた。回転の速い連打は手打ちで、タフなシェイバースを止めることができない。シェイバースは強烈な右ストレート、そして左右フックでボディ打ち。アリは2Rに右ストレートを食って、おどけた表情。5R、アリが例のフットワーク&ジャブ。6Rからはアリはロープを背負ってカウンターを狙う作戦(フォアマン戦のように)。パワーでシェイバースが押し気味に試合を進めて15R終了。判定は3-0でアリ。ダウンシーンは無し。プロボクシングが「パンチの強さ」を競い合うものであるならばシェイバースの勝ちだと思うが。きっとボクシング界はアリを必要としていたのだろう。だったら次のレオン・スピンクス戦も「アリの勝ち」にしてやればよかったのに。)


ラリー・ホームズ 12R 判定 アーニー・シェイバース

(ヘビー級戦、1978年)

シェイバース:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ホームズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:シェイバースがアリに負けた再起戦でホームズと対戦。ホームズはこれまで全勝。世界を目指す状況。ラスベガス「シーザース・パレス」で行われた非常に興味深い「WBC世界ヘビー級挑戦者決定戦」。共にパワーのあるジャブ・ストレートを得意とする。ただ、動きとパンチのスピードはホームズの方が上。ジャブのホームズ。シェイバースは右ストレート狙い。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ホームズがスピード、時にはパワーでシェイバースを上回った。7R、12R終了間際のホームズの連打はかなりの迫力だった。)


アーニー・シェイバース 1R KO ケン・ノートン

(ヘビー級戦、1979年)

シェイバース:左ジャブと左右フック

ノートン:左ジャブと左右フック

(ダウンシーン)

1R:左フック、右アッパーで2度、ノートンがダウン

(感想:ラスベガスでシェイバースがノートンと対戦。WBC1位の前世界王者ノートン。ラリー・ホームズとの歴史に残る激戦で王座を失ったが、そのダメージはいかほどか? 試合は一方的。WBC2位のシェイバースがノートンをロープに追い込んで左右フックの嵐。最後は強烈なアッパー。一気に終わってしまった。「アリのアゴを割った男」ノートンは強い選手だが、こういう惨敗を喫することがよくあった。ジョージ・フォアマンに2RでKO負け、ゲリー・クーニーには1RでKO負け。)


ラリー・ホームズ 11R TKO アーニー・シェイバース

(WBC世界ヘビー級タイトル戦、1979年)

シェイバース:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ホームズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

7R:右フックでホームズがダウン

(感想:ホームズがタイトル防衛。シェイバースの二度目の世界挑戦。世界王者になったホームズと再戦。基本的な試合スタイルは前回と同じ。しかし、ホームズのジャブは前回の方がキレがあった印象。得意の右ストレートで攻めるシェイバース。ホームズはややディフェンシブ。7R、強烈な右フックでホームズがゆっくりとダウン。明らかに大きなダメージ。9Rにも右フックでホームズが倒れたがダウン扱いされず。10R以降、前に出るホームズ。シェイバースは逆に追い込まれ、11R、ホームズの連打でレフェリーストップ。ホームズにとっては危ない試合だったが、最初から後半に勝負をかけるつもりだったのかも。その後もリングに上がり続けたが結局、シェイバースは世界王者になれなかった。パワーは世界レベル。しかし手数が少なくなる欠点があった。もう少しジャブを多めに使えば相手をもっと追い込むことができたはず。引退後は自伝を出したり、サイン会を開いたり。人気者だったようだが、2022年9月に78歳で病死。)

①「World Heavyweight Title

Muhammad Ali vs. Earnie Shavers」

②「Heavyweight 

Larry Holmes vs. Earnie Shavers」

③「Heavyweight 

Ken Norton vs. Earnie Shavers」

④「WBC World Heavyweight Title

Larry Holmes vs. Earnie Shavers」 

モハメド・アリ(Muhammad Ali)のページ

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ラリー・ホームズ("The Easton Assassin" Larry Holmes)のページ

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ケン・ノートン(Ken Norton)のページ

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