WBC世界バンタム級王者。辰吉戦でおなじみ。ジェフ・フェネック戦、ラウル・ペレス戦、ビクトル・ラバナレス戦ほかを紹介します。
グレグ・リチャードソン(アメリカ)
身長168cm:オーソドックス(右構え)
①ジェフ・フェネック 5R TKO グレグ・リチャードソン
(WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1987年)
リチャードソン:左ジャブ、右ストレート、左フック
フェネック:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
5R:連打でリチャードソンがダウン
(感想:フェネックがタイトル防衛。オハイオ州ヤングスタウン出身のリチャードソン(レイ・マンシーニやハリー・アローヨ(共に元世界ライト級王者)と同じ出身)。15歳でボクシングを始め、アマチュアで立派な成績。アメリカでは軽量級への関心が薄かったことから、プロ転向は年齢的に少し遅め。ニックネームは「フレア(flea:ノミ)」(虫の「ノミ」のこと。跳ねるようなフットワークが由来だと言われている)。「スピーディだが、パンチは軽い」という評価もあるが、北米バンタム級王座、全米J・フェザー級王座をこれまで獲得。王者フェネックはオーストラリアの人気者。そのゴツいコブシでラッシュをかけ、相手を粉砕するのがいつものパターン。シドニーで行われた試合。定評のあるフットワークを使いながら速いジャブを連打するリチャードソン。豪打で追いかけるフェネック。5R、ついに連打でリチャードソンがダウン。立ったが、自らギブアップ。フェネックの圧力に屈した。当時リチャードソンは「消極的なチャレンジャー」と言われたが、元々こういう試合をする選手。手数も出しており、「消極的」というわけではなかった。後、フェネックはWBC世界フェザー級王座も獲得して三階級制覇。)
②グレグ・リチャードソン 10R 判定 ガビー・カニザレス
(バンタム級戦、1989年)
リチャードソン:左ジャブ、右ストレート、左フック
カニザレス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:フェネックに敗れたリチャードソン。再起戦で後の世界王者ジェシー・ベナビデスに2-1で判定負け(全米J・フェザー級王座決定戦)。そして二連勝。カニザレスは元WBA世界バンタム級王者(弟オルランドはIBF王座を長期防衛)。リチャード・サンドバルを強烈にKOして世界王者になったが、初防衛に失敗。パワーはあるが、一発を狙いすぎる欠点がある。アトランチックシティ「トランプ・プラザ・ホテル」での一戦(レフェリーは元ヘビー級選手ランディ・ニューマン。リングアナはマイケル・バッファ。「クロンクジム」所属のカニザレスにはセコンドにエマヌエル・スチュワード)。リチャードソンがリズミカルなフットワーク&ジャブ、そしてワンツー、左フック。カニザレスはジャブ、パワフルな右ストレート、左フック。ジャブを中心に手数が多めのリチャードソン。時折出すワンツーからの左フックといった連打、アッパー気味の右フックに力強さ。カニザレスは強打で追うが、ブロックされたり、足でかわされたり。フットワーク&ジャブのリチャードソン、強打のカニザレスといった展開で10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。リチャードソンがジャブで勝利。右カウンターを取る巧さ、意外なパワーがあった。カニザレスはパワフルだが、やはり狙いすぎ。左フックを決めるシーンもあったが、手数で負けた。後、カニザレスはミゲル・ロラ(元WBC王者)をKOして空位のWBO世界バンタム級王座獲得。しかし、またしても初防衛に失敗してそれがラストファイトとなった。)
③グレグ・リチャードソン 12R 判定 ラウル・ペレス
(WBC世界バンタム級タイトル戦、1991年)
リチャードソン:左ジャブ、右ストレート、左フック
ペレス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:リチャードソンがタイトル獲得。カニザレス戦後、全米バンタム級王者になったリチャードソン。「WBC4位」として二度目の世界挑戦。これまで28勝(5KO)3敗。ただ、「5KO」というのが表しているようにパンチ力は相変わらず乏しい。安定王者ペレスは47勝(30KO)1敗1分。バンタムにしては異例の長身(178cm)。ただ、戦績は凄いがテクニシャンタイプであり、倒し屋ではない。カリフォルニア「グレート・ウェスタン・フォーラム」での一戦。ジャブの打ち合い。左フックと打ち下ろすような右ストレートのペレス。そのパンチをスピードのある動きでかわして、ジャブ、右ストレートを決めるリチャードソン。12R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。番狂わせ。エキサイティングな試合ではなかったが、リチャードソンが速いジャブで勝利。敗北のペレスはどうやら減量苦だった様子。後、階級をJ・フェザー級に上げて二階級制覇。)
④グレグ・リチャードソン 12R 判定 ビクトル・ラバナレス
(WBC世界バンタム級タイトル戦、1991年)
リチャードソン:左ジャブ、右ストレート、左フック
ラバナレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:リチャードソンがタイトル初防衛。WBC7位の挑戦者ラバナレスはタフなメキシカン。「グレート・ウェスタン・フォーラム」での一戦。ラバナレスは左右フックを大きく振り回すタイプ。見た目は雑な印象だが、意外に当てるテクニックがある。リチャードソンがパンチのある選手ではないため、ラバナレスは初回から左右フックで前進。リチャードソンはディフェンスしながらジャブ、右ストレート。ラバナレスが打たれながらも粗い連打を決める(7Rなど)。最終ラウンド終了時、ラバナレスは両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。よく攻めたラバナレスの方が負け。リチャードソンのジャブが評価されたか。ボクシングで難しいのは「ディフェンスの評価」。「どの程度パンチが当たっているのか」はTV映像ではわかりにくい。そういう場合はリングサイドのジャッジを信用するしかない。辛くも逃げ切ったリチャードソン。次の防衛戦は日本で、相手は辰吉丈一郎。若い挑戦者に追い回されて王座陥落。その次の試合は韓国で文成吉のWBC世界J・バンタム級王座への挑戦。これに判定負けして、それが最後の世界戦に。パワーがあるタイプではなかったため王者としては短命に終わったが、スピードのある動きで実力者相手に勝負する面白い存在だった。)
①「WBC World Super Bantamweight Title
Jeff Fenech vs. Greg Richardson」
②「Bantamweight
Greg Richardson vs. Gaby Canizales」
Raul Perez vs. Greg Richardson」
④「WBC World Bantamweight Title
Greg Richardson vs. Victor Rabanales」
ジェフ・フェネック(Jeff Fenech)のページ
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ガビー・カニザレス(Gaby Canizales)のページ
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ビクトル・ラバナレス(Victor Rabanales)のページ
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