2019年12月31日火曜日

辰吉丈一郎(Tatsuyoshi Joichiro)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

浪速のジョー、辰吉。岡部繁戦、アブラハム・トーレス戦、グレグ・リチャードソン戦を紹介します。

辰吉丈一郎(Tatsuyoshi Joichiro)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

辰吉丈一郎(日本)                               
身長164cm:オーソドックス(右構え)

辰吉丈一郎 4R KO 岡部繁
(日本バンタム級タイトル戦、1990年)
辰吉:左ジャブ、右ストレート、左フック
岡部:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
4R:右ストレート、連打、左ボディフックで3度、岡部がダウン
(感想:辰吉がタイトル獲得。岡山県倉敷市出身の辰吉。中学を卒業し、大阪帝拳ジムに入門。アマチュアでは全日本社会人選手権バンタム級優勝の実績。プロ入り前からその実力が話題に。プロでは三戦目でWBCインター王者(バンタム級)サミュエル・デュランをKO。そして、この四戦目。王者の岡部もまたエリート。1987年度全日本バンタム級新人王獲得。実力者のクラッシャー三浦を破り、日本バンタム級王座獲得。これが二度目の防衛戦。キレのあるパンチを打つ両者。しかしながら、「当てるテクニック」と「身体全体のパワー」に差が。攻める辰吉、ジャブと右ストレートで応戦する岡部。4R、左フックからの右ストレートで岡部がダウン。さらに連打でダウン。最後は左ボディでKO。パワーに差があった試合。岡部は良い選手だったが相手が悪かった。辰吉はダウンを奪って「腕をぐるぐる回す」パフォーマンス。実力に「魅せる要素」が加わってきた。)

辰吉丈一郎 10R 引分 アブラハム・トーレス
(バンタム級10回戦、1991年)
辰吉:左ジャブ、右ストレート、左フック
トーレス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:これまでアジアの選手と試合をしてきた辰吉。六戦目の相手トーレスはベネズエラの選手で世界ランクにも入っている世界的強豪。ジャブの打ち合い。トーレスはバランスが良く、伸びのあるジャブを巧く当てるが、攻めても攻め込まない。辰吉も打ち返すが、パンチの正確さはトーレスの方が上の印象。辰吉は焦りからか、ゴング後も打つなどエキサイト気味。最終ラウンド終了時、両手を上げて勝利を確信している様子のトーレス。判定は引き分け。ダウンシーンは無し。辰吉は鼻血を出すなど映像では劣勢に見えた。当てるテクニックが上だったにもかかわらず勝てなかったトーレス。もっと攻め込んでおけばよかった。鬼塚に負けたタノムサク・シスボーベーみたいな役どころだった。)        

辰吉丈一郎 11R TKO グレグ・リチャードソン
(WBC世界バンタム級タイトル戦、1991年)
辰吉:左ジャブ、右ストレート、左フック
リチャードソン:左ジャブと左フック
(感想:辰吉がタイトル獲得。八戦目で世界初挑戦の辰吉。リチャードソンは「フレア(虫のノミ)」という変わったニックネームを持つ男。「スピードはあるが、パンチはない」という評価から付けられた。ただ、長身の実力者ラウル・ペレスに勝利して王座を奪っており、その実力は侮れない。ジャブの打ち合いでスタート。パワーと勢いで上回る辰吉が次第にリチャードソンを追い回す展開に。リチャードソンはフットワークとジャブを使い、7Rには連打をまとめるなどしたが、辰吉はジャブ・左ボディフックで攻め続ける。10R終了間際の連打で足に来たリチャードソン。11R開始のゴングに応じられず、ギブアップ。ダウンシーンは無し。内容は辰吉の圧勝だがリチャードソンのジャブをかなり被弾した。トーレス、リチャードソンのジャブを喰ったせいなのか、この後、辰吉は目を痛め、苦難のボクサー生活に。カムバックしたが、敗北。ダニエル・サラゴサには二連敗。WBC王座を取り戻したが、ウィラポンに壮絶なKO負け。「王座を取り戻すまでは辞められない」とのことで、現在も現役続行中。)

①「Japan Bantamweight Title
Okabe Shigeru vs. Tatsuyoshi Joichiro」
②「Bantamweight
Tatsuyoshi Joichiro vs. Abraham Torres」
③「WBC World Bantamweight Title
Greg Richardson vs. Tatsuyoshi Joichiro」

グレグ・リチャードソン(Greg Richardson)のページ
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シリモンコン・シンワンチャー(Sirimongkol Singwancha)のページ
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ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(Veeraphol Nakhornluang Promotion)のページ

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