2020年12月2日水曜日

ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(Veeraphol Nakhornluang Promotion)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

辰吉、西岡、長谷川らとの試合で日本でも有名な世界バンタム級王者、ウィラポン。ダオルン・MPペトロリアム戦、辰吉丈一郎戦(初戦・再戦)を紹介します。

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ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)

身長160cm:オーソドックス(右構え)

ウィラポン 12R 判定 ダオルン・MPペトロリアム

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1995年)

ウィラポン:左ジャブと右ストレート

ダオルン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:ウィラポンがタイトル獲得。日本でもおなじみのウィラポン。ニックネームは「デスマスク(死者の顔)」(表情を全く変えずに強打で攻撃する姿を形容しているらしい)。「ナコンルアンプロモーション」とはスポンサーになっている映画会社の名前。ムエタイで三階級制覇。国際式(プロボクシング)に転向。デビュー戦でWBCインター王座(スーパーフライ級)を獲得し、初防衛にも成功。WBA12位としてデビュー四戦目でこの世界初挑戦。王者ダオルンはサウスポーのファイターでこれが三度目の防衛戦。後にフライ級で活躍するポンサクレックにファイトスタイルも顔も似ている。ジャブでジリジリ前に出るダオルン。ウィラポンは距離を取ってジャブ。互いにストレート狙い。ダオルンの攻撃をかわして細かいパンチを当てるウィラポン。判定は2-1。ウィラポンの手数と正確さが評価されたか。ダウンシーンは無し。はっきり言ってエキサイティングではない勝ち方。確実に勝ちたかったのだろう。それにしてもタイの選手には似たような選手が多い。強いが、まるでコピーのようだ。ソット・チタラダみたいなボクサータイプ、カオサイ・ギャラクシーのようなパワー重視のサウスポー、サマン・ソーチャトロンのようなガッチリした体のファイター。アナタはどれが好みですか?)


ウィラポン 6R TKO 辰吉丈一郎

(WBC世界バンタム級タイトル戦、1998年)

ウィラポン:左ジャブ、右ストレート、左フック

辰吉:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

6R:左フックで辰吉がダウン

(感想:ウィラポンがWBCタイトル獲得。強打者ナナ・コナドゥ(ガーナ)に豪快にKOされてWBAタイトルを初防衛戦で失ったウィラポン。パワーアップして連勝。今度はWBCタイトルを狙う。辰吉は日本で人気の王者。目の負傷でブランクを作ってしまったり、ダニエル・サラゴサに二度敗れたりするなど苦難の連続だったが、WBC王座を奪回。ウィラポン戦は三度目の防衛戦となる。大阪で行われた一戦。辰吉がフットワークと速いジャブ。ウィラポンはパワーを込めたジャブ。6R、左を使いながら前に出る辰吉だが、左フックでダウン。再開後、連打を浴びてレフェリーストップ。辰吉はストップ後にゆっくりと倒れた。辰吉はテクニシャンタイプ。足を使う戦法は正しかったと思うがやられてしまった。ウィラポンのパンチはスピードがあって「ガツン」といった感じのもの。プロボクサーとして理想的なパンチだ。)


ウィラポン 7R TKO 辰吉丈一郎

(WBC世界バンタム級タイトル戦、1999年)

ウィラポン:左ジャブ、右ストレート、左フック

辰吉:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ウィラポンがタイトル防衛。初防衛に成功したウィラポンが二度目の防衛戦で辰吉と再戦。試合地は再び大阪。共にジャブ・右ストレートを使うが、パワーと攻撃の正確さはウィラポン。打たれる辰吉(3Rほか)。7R、右ストレートで「ガクン」となった辰吉。レフェリーストップ。ダウンシーンは無し。ウィラポンは気力・体力が充実した状態。辰吉にはパワーが感じられなかった。ウィラポンはこの後も防衛を続け、西岡利晃のバンタム級タイトル獲得を何度も阻止。14度防衛したがサウスポーの長谷川穂積に敗れ、ついに王座陥落。再戦でも敗れ、それが最後の世界戦に。しかし、その後もリングに上がり続け、勝利を重ねた。現役時代は練習熱心で真面目だったというウィラポン。引退後はトレーナーとして活躍。レストランも経営しているとのこと。)

①「WBA World Bantamweight Title

Daorung MP-Petroleum vs. Veeraphol Nakhornluang Promotion」

②「WBC World Bantamweight Title

Tatsuyoshi Joichiro vs. Veeraphol Nakhornluang Promotion」

③「WBC World Bantamweight Title

Veeraphol Nakhornluang Promotion vs. Tatsuyoshi Joichiro」

辰吉丈一郎(Tatsuyoshi Joichiro)のページ

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長谷川穂積(Hasegawa Hozumi)のページ

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