2020年1月17日金曜日

ジェフ・フェネック(Jeff Fenech)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

オーストラリアの剛腕、ジェフ・フェネック。新垣諭戦、サーマート・パヤクアルン戦、ビクトル・カジェハス戦を紹介します。

ジェフ・フェネック(Jeff Fenech)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ジェフ・フェネック(オーストラリア)
身長172cm:オーソドックス(右構え)

ジェフ・フェネック 9R TKO 新垣諭
(IBF世界バンタム級タイトル戦、1985年)
フェネック:左ジャブと左右フック
新垣:右ジャブと左ストレート
(感想:フェネックが初の世界タイトル獲得。シドニー出身のフェネック。子供の頃はケンカ屋(大人になっても?)。アマチュアのリングに上がり、ロス五輪に出場(惜しくもメダル獲得ならず)。プロ転向。実力があったことと軽量級の層の薄さもあって連勝。プロ七戦目でこの世界挑戦。新垣は「孤独な世界王者」。当時、IBFは日本では認可されていなかったため、「世界王者」として世間から華々しい扱いをされていなかった選手。シドニーで行われた試合。サウスポーの新垣は右ジャブを使うが、パンチが軽い印象。フェネックは腕力がありそうな打ち方で、時には速射砲のように連打する。9R、新垣がロープ際で連打されたところでレフェリーが試合を止めた(ダウンシーンは無し)。パワーで勝負がついた。元々、新垣はフライ級の選手。この結果は当然か。また、映像ではグローブがやけに大きく見えた(何オンスなのだろう?)。)

ジェフ・フェネック 4R KO サーマート・パヤクアルン
(WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1987年)
フェネック:左ジャブと左右フック
サーマート:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
1R:右ジャブでフェネックがダウン
4R:右フックからの右アッパーでサーマートがダウン
(感想:フェネックが二階級制覇。シドニーで行われた全勝同士の試合。タイの天才サーマート。あのルペ・ピントールを左ストレート一撃で倒して世界王者になったサウスポー。これが二度目の防衛戦。フットワークとジャブを使うサーマートだが、フェネックを止めることができない。左ジャブを使いながら左右フックで前に出るフェネック。サーマートは右ジャブと左ストレートで応戦するがロープ、コーナーに連打で追い込まれ、4Rに豪打の嵐に沈んだ。1Rにダウンするハプニングはあったが、フェネックがパワーで圧勝。サーマートはシャープなパンチを持っているが、どちらかというとカウンターパンチャー。タフでゴツいコブシを持つフェネックには太刀打ちできなかった。)

ジェフ・フェネック 10R TKO ビクトル・カジェハス
(WBC世界フェザー級王座決定戦、1988年)
フェネック:左ジャブと左右フック
カジェハス:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
3R:左ボディでカジェハスがダウン
8R:左フックでカジェハスがダウン
(感想:フェネックが三階級制覇。カジェハスは元WBA世界J・フェザー級王者。元世界J・フェザー級王者同士によるWBC王座決定戦。カジェハスは独特の特徴ある大きな左フックを使うが、身体全体のパワーでフェネックが押し切る展開。ダウンを奪うフェネック。終盤ではカジェハスを追いかけ回すように攻め、10R、カジェハスのダメージは深いと見て、レフェリーは試合を止めた。接近戦でのケンカファイトでパンチと(文字通りの意味で)頭を使ってフェネックが三階級制覇。しかし、ハードパンチャーの宿命と言うべきか、フェネックも常にコブシの痛みに悩まされてきた選手。引退を決意しては、カムバック。アズマー・ネルソン、フィリップ・ホリデーにKOされて四階級制覇は達成できなかった。) 

①「IBF World Bantamweight Title
Shingaki Satoshi vs. Jeff Fenech」
②「WBC World Super Bantamweight Title
Samart Payakaroon vs. Jeff Fenech」
③「WBC World Featherweight Title
Jeff Fenech vs. Victor Callejas」

サーマート・パヤクァルン(Samart Payakaroon)のページ
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ビクトル・カジェハス(Victor Callejas)のページ

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