2020年9月16日水曜日

ビクトル・ラバナレス(Victor Rabanales)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

辰吉との試合で有名なバンタム級、ラバナレス。李勇勲戦、辰吉丈一郎戦(初戦・再戦)を紹介します。

ビクトル・ラバナレス(Victor Rabanales)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ビクトル・ラバナレス(メキシコ)
身長164cm:オーソドックス(右構え)

ビクトル・ラバナレス 9R 負傷判定 李勇勲
(WBC世界バンタム級暫定王座決定戦、1992年)
ラバナレス:左ジャブと左右フック
李:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
2R:右フックで李がダウン
(感想:ラバナレスがタイトル獲得。「ラカンドン族」という民族のラバナレス。アマチュアでは負けたことがなかったという。プロでは苦労の連続。メキシコでは勝ったり負けたり。そうしながら戦い方を覚え、アメリカ・イングルウッドに登場。連勝でWBC世界バンタム級王者グレグ・リチャードソンに挑戦。攻めまくったが、攻撃が粗かったか、判定負け。リチャードソンを破った新王者の辰吉が網膜裂孔で休養。本来ならばタイトル返上のところ「暫定王座」というものが作られ、ラバナレスがその決定戦に出場することに。李はこれまで全勝。韓国バンタム級王座を獲得しているが、これまでの試合は全て地元。アメリカでどんな戦いを見せるか、といったところ。ジャブ、連打で攻める李。ラバナレスは足を使いながら、振りの大きいフックで応戦。李は上半身が固く、あまり器用ではない印象。そのためゴツゴツした打ち合いに。共にバッティングで負傷。2-0の判定でラバナレス。ラバナレスは悪く言えば「ぎこちない」、良く言えば「変則的」なスタイル。タフで、どこから飛んでくるかわからないフックを打つ。相手からすればやりにくいタイプの選手だ。)

ビクトル・ラバナレス 9R TKO 辰吉丈一郎
(WBC世界バンタム級王座統一戦、1992年)
ラバナレス:左ジャブと左右フック
辰吉:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:ラバナレスが正規タイトル獲得。正規王者、辰吉と暫定王者ラバナレスの「統一戦」。速いジャブの辰吉。しかし、1Rからラバナレスの変則的なフックを打たれる。荒っぽいフックをもらい続けて9Rにレフェリーストップ。ラバナレスがラフな攻撃スタイルで辰吉のキレイなボクシングを制圧。ダウンシーンは無かったが、辰吉は打たれ、足に来る危険な状態に陥った。左と右の違いはあるが、ラバナレスはバズーカ・リモン(元WBC世界J・ライト級王者。荒っぽいハードパンチが売り物だった男)に似ている。風車のように振り回すフックはブランクのある辰吉には厳しいパンチだった。)

辰吉丈一郎 12R 判定 ビクトル・ラバナレス
(WBC世界バンタム級暫定王座決定戦、1993年)
ラバナレス:左ジャブと左右フック
辰吉:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:辰吉がタイトル獲得。辺丁一に王座を奪われたラバナレス。王者の辺が負傷したため、またしても「暫定王座」が復活。辰吉と再戦。レフェリーは初戦と同じくリチャード・スティール。辰吉はディフェンスしながらスピーディーにジャブ、連打。ラバナレスは乱打。1Rから最終ラウンドまで打ち合いが続き、判定は2-1。ギリギリで辰吉。パンチの正確さが評価されたか。ダウンシーンは無し。ラバナレスは雑にパンチを振り回すタイプだが当てるのは意外に上手い。ジャブも強い。実戦で鍛えられた強いファイター。しかしながら、ここまで。その後もリングに上がり続けたが王座復帰ならず。若い選手に取って代わられていった。)

①「WBC interim World Bantamweight Title
Victor Rabanales vs. Yong Hoon Lee」
②「WBC World Bantamweight Title
Tatsuyoshi Joichiro vs. Victor Rabanales」
③「WBC interim World Bantamweight Title
Victor Rabanales vs. Tatsuyoshi Joichiro」

グレグ・リチャードソン(Greg Richardson)のページ
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辰吉丈一郎(Tatsuyoshi Joichiro) のページ
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ウェイン・マッカラー(Wayne McCullough)のページ

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