2020年9月16日水曜日

サムエル・セラノ(Samuel Serrano)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

プエルトリコ出身のJ・ライト級、セラノ。ベン・ビラフロア戦(再戦)、バトルホーク風間戦、上原康恒戦(初戦)を紹介します。

サムエル・セラノ(Samuel Serrano)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

サムエル・セラノ(プエルトリコ)
身長174cm:オーソドックス(右構え)

サムエル・セラノ 15R 判定 ベン・ビラフロア
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1976年)
セラノ:左ジャブ、右ストレート、左フック
ビラフロア:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:セラノがタイトル獲得。日本の選手と戦ったことで日本でもおなじみのセラノ。ニックネームは「El Torbellino」(英語で言うところの「The Whirlwind(つむじ風、旋風)」。5歳のときにボクシングを始める。プロ入りし、プエルトリコのフェザー級、J・ライト級王座を獲得。ホノルルでビラフロアのWBA世界J・ライト級王座に挑戦したが、ドローで王座獲得ならず。地元サンファンでビラフロアと再戦。王者ビラフロアはフィリピン出身のサウスポー。二度WBA世界J・ライト級王者になっており、セラノとの再戦は柴田国明から奪回した王座の六度目の防衛戦となる。フットワークと左を使うセラノ。サウスポーのビラフロアは左ストレートを狙う。しかしセラノはディフェンスとクリンチで打ち合わない。前に出るビラフロアをかわして左を当て、判定は3-0。ダウンシーンは無し。セラノはエキサイティングな戦い方ではなかったが、チャンスのときの連打は力強かった。ビラフロアはこれが最後の試合となった。)

サムエル・セラノ 13R TKO バトルホーク風間
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1980年)
セラノ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
風間:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:セラノがタイトル防衛。日本で行われた10度目の防衛戦。挑戦者の風間は日本ライト級王者で、堀内孝雄みたいな顔の選手。負けてはいるが、世界王者アントニオ・セルバンテスとノンタイトル戦で戦ったこともある。フットワークと左のセラノ。風間は攻めるがディフェンスされてしまう。6Rからサウスポーにスイッチした風間だが、ジャブを使わないためあまり効果がない。接近戦。セラノがアッパーを使う。13R、目を押さえて後退した風間が連打されてストップ。ダウンシーンは無し。安全運転だったセラノ。しかし、最後の仕留めにかかるラッシュには迫力があった。)

上原康恒 6R KO サムエル・セラノ
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1980年)
セラノ:左ジャブ、右ストレート、左フック
上原:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
6R:右フックでセラノがダウン
(感想:上原がタイトル獲得。「ピピノ・クエバス vs. トーマス・ハーンズ」と同じ日・会場で行われたセラノの11度目の防衛戦(デトロイト「ジョー・ルイス・アリーナ」)。挑戦者の上原は日本J・ライト級王座を獲得・防衛の実績。ベン・ビラフロアが王者だったときにも挑戦したことがあり、そのときは2RでKOされている。強打で前に出る上原。セラノはいつものようにフットワークと左。パンチを当てさせないセラノ。6R、ロープ際で上原の強烈な右フック。ワンパンチKO。アメリカで豪快にKO勝ちした上原。フィニッシュの右フックはもちろんのこと、右ストレートにも(空振りが多かったが)パワーがあった。よけそこなって思いっきり倒されたセラノ。逃げるようなファイトスタイルをやってきたツケが回ってきた、といった感じの敗北。しかし再戦でベルトを取り返し、三度防衛。四度目の相手はあのロジャー・メイウェザー。KO負けで王座を失ったセラノ。その後、薬物の問題を起こす。最後の試合から12年後に復帰。二連勝して引退。今は穏やかに暮らしているという。)

①「WBA World Super Featherweight Title
Ben Villaflor vs. Samuel Serrano」
②「WBA World Super Featherweight Title
Samuel Serrano vs. Battlehawk Kazama」
③「WBA World Super Featherweight Title
Samuel Serrano vs. Uehara Yasutsune」

ロジャー・メイウェザー(Roger Mayweather)のページ

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