ロジャー・メイウェザー(アメリカ)
身長171cm:オーソドックス(右構え)
①ロジャー・メイウェザー 8R KO サムエル・セラノ
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1983年)
メイウェザー:左ジャブ、右ストレート、左フック
セラノ:フットワークとジャブ
(ダウンシーン)
8R:右ストレートでセラノがダウン
(感想:メイウェザーがタイトル獲得。これまで全勝のメイウェザー。鋭いパンチが武器で、ニックネームは「Black Mamba(黒い毒蛇)」。これが世界初挑戦。ミシガン州出身。「ボクシング一家」で、兄はフロイド・メイウェザー・シニア(シュガー・レイ・レナードと対戦、敗北)。甥はフロイド・メイウェザー・ジュニア(大金を稼ぐ男)。セラノはプエルトリコのテクニシャン。慎重なタイプではあるが、チャンスの時には一気に畳み掛けるように攻撃する。上原康恒に豪快にKOされて王座を失ったが、リターンマッチで王座奪回。メイウェザーの挑戦を受けることに。メイウェザーがジャブ、右ストレート、左フックで前進。セラノは消極的でフットワークとジャブで距離を取る。キレのあるジャブ、ストレートとボディへの左フックで攻め続けるメイウェザー。8R、右ストレートでセラノがダウン。メイウェザーが圧勝。最後は痛烈なKO。全勝で頂点に。)
(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1987年)
メイウェザー:左ジャブと右ストレート
アルレドンド:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
6R:右フック、右ストレート、右ストレートで3度、アルレドンドがダウン
(感想:メイウェザーが二階級制覇。ロッキー・ロックリッジにわずか1Rで豪快にKOされてしまったメイウェザー。WBA世界J・ライト級タイトルを奪われる。その後、フリオ・セサール・チャベス、パーネル・ウィテカーらに負けて苦しい状況。アルレドンドは浜田剛史に1Rで豪快にKOされて王座を失ったが、再戦で奪回。両者ともジャブ、ストレートを使う似たような戦い方。しかし、「パンチの伸びとキレ」が違う。メイウェザーは右ストレートのカウンターも効果的。最後はアルレドンドを一方的に打ちのめし、6Rに三度ダウンを奪って快勝。「ブラックマンバ」らしい勝ちっぷりだった。個人的にはアルレドンドではなく浜田とメイウェザーの試合が見てみたかったところ。もし浜田がアルレドンドとの防衛戦に成功していたら、メイウェザーとどんな試合をしただろう?)
(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1988年)
メイウェザー:左ジャブと右ストレート
パジェンサ:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
11R:右アッパーでパジェンサがダウン
(感想:メイウェザーがタイトル防衛。「レナード vs. ラロンデ」の前座カードということもあって、会場にはモハメド・アリ、シルベスター・スタローン、ウーピー・ゴールドバーグ、チャック・ノリスなどのスターが勢揃い。挑戦者パジェンサは元IBF世界ライト級王者。ボクサー型のメイウェザーとファイター型のパジェンサの対照的な者同士の一戦。メイウェザーは長いジャブ・ストレート、パジェンサは回転の速い連打。パジェンサは攻めてもディフェンスでかわされてしまう。11R、絶妙な右アッパーでパジェンサがダウン。最終ラウンド終了。判定でメイウェザー。試合自体は淡々とした感じもあったが、2R終了時にはパジェンサを突き飛ばしてニラみ合ったり、最終ラウンド終了時にはパジェンサのセコンドのルー・デュバが暴れて負傷するなど、妙なエキサイトも目立った。その後、メイウェザーはまたしてもフリオ・セサール・チャベスに敗れ、王座を失う。そして、痛烈なKO負けをしたり、マイナー団体の王座を獲得したり。打たれ弱かったメイウェザー。引退後は現役時代の後遺症に悩まされ、若くして亡くなった。)
Samuel Serrano vs. Roger Mayweather」
②「WBC World Super Lightweight Title
René Arredondo vs. Roger Mayweather」
③「WBC World Super Lightweight Title
Roger Mayweather vs. Vinny Pazienza」
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