S・ミドル級に参戦する「パズマニアン・デビル」パジェンザ。ロベルト・デュラン戦(初戦・再戦)、ロイ・ジョーンズ・ジュニア戦を紹介します。
ビニー・パジェンザ(アメリカ)
身長171cm:オーソドックス(右構え)
①ビニー・パジェンザ 12R 判定 ロベルト・デュラン
(IBC S・ミドル級王座決定戦、1994年)
パジェンザ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
デュラン:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
5R:右ストレートでパジェンザがダウン
(感想:ラスベガス「MGM Grand」でパジェンザが「伝説」と対戦。大ベテランのデュラン(パナマの「石の拳」)は説明不要な有名選手。「IBC」なる団体のベルトを懸けて元世界ライト級王者同士が対戦。ジャブを出すデュランだが、フックは手打ち気味。パジェンザは忙しく動いて連打。4R、ロープをつかむクセをレフェリー(ジョー・コルテス)に注意されるパジェンザ。5R、左ジャブからの右ストレートがカウンターとなってパジェンザがダウン。しかし、全体的にはパジェンザの方が手数が多く、精力的。判定は3-0。デュランは判定に不満そうだったが、個人的にはもっと右ストレートを打って欲しかったところ。大きな会場「MGM Grand」に多くの観客を集めた試合。リングサイドでは美人のおねえさんが熱狂的にパジェンザを応援。ファンが興味を持てば「IBC」のタイトル戦でも会場がいっぱいになる。WBAとかWBCなどという既存の団体に価値を置くことは古いのではないか、と思わせるような興行だった。)
②ビニー・パジェンザ 12R 判定 ロベルト・デュラン
(IBC S・ミドル級タイトル戦、1995年)
パジェンザ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
デュラン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:パジェンザがタイトル防衛。アトランチックシティで再戦。基本的には前回と同じパターン。ただ、デュランのパンチは軽めでモタモタした動き。一発のパワーに欠けるパジェンザはフットワークでかわしながらときどき右ストレートを放つ。判定は3-0。ダウンシーンは無し。初戦では右ストレートでパジェンザがダウンするシーンがあったが、再戦では大きな見所はなかった。ライト級時代と比べるとかなりゴツい体になったパジェンザは、見た目はS・ミドル級らしい体になっていた。)
③ロイ・ジョーンズ・ジュニア 6R KO ビニー・パジェンザ
(IBF世界S・ミドル級タイトル戦、1995年)
パジェンザ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
6R:左フック、右ストレート、左フックで3度、パジェンザがダウン
(感想:ジョーンズがタイトル防衛。これまで28戦全勝(24KO)のパワーファイター、ジョーンズ。ミドル級王座も獲得している二階級王者(オリンピックでは金メダルを盗まれてしまったが、プロでは成功)。アトランチックシティでの一戦。共にジャブ・連打で攻める。ジョーンズは振りの大きいフック。パジェンザは回転の速い連打。6R、ジャブ連打を浴び続けてダメージがあるパジェンザにジョーンズが猛攻。三度ダウンでKO。この当時、ジョーンズはスピード&パワーが最も充実していた全盛期。勝てなかったのは仕方がない、といったところ。その後もリングに上がり続けたパジェンザ。実力ナンバーワンではなかったが人気はあった。プロらしい精力的な戦いぶりで彼のファンは満足だったろう。)
Vinny Pazienza vs Roberto Durán」
②「IBC Super Middleweight Title
Vinny Pazienza vs Roberto Durán」
③「IBF Super Middleweight Title
Roy Jones, Jr. vs Vinny Pazienza」
ビニー・パジェンザ(Vinny Pazienza)①のページ
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ビニー・パジェンザ(Vinny Pazienza)②のページ
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ロベルト・デュラン(Roberto Durán)のページ
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ロイ・ジョーンズ・ジュニア(Roy Jones, Jr.)のページ
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