ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)
身長162cm:サウスポー
①ポンサクレック・ウォンジョンカム 1R KO マルコム・ツニャカオ
(WBC世界フライ級タイトル戦、2001年)
ポンサクレック:右ジャブ、左ストレート、左右フック
ツニャカオ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:連打で3度、ツニャカオがダウン
(感想:ポンサクレックがタイトル獲得。タイの英雄ポンサクレック。本名はポンサコン・ウォンジョンカム。リングネームは複数あり(他にポンサクレック・クラティンデーンジム、ポンサクレック・シンワンチャー)。元々はムエタイ選手。パンチが強いため、国際式(プロボクシング)に転向(カオサイ・ギャラクシーと同じ。タイ人ボクサーによくあるパターン)。デビュー以来、連勝だったがフィリピンのジェリー・パハヤハイに敗北し初黒星。再戦にも敗北。その後、WBUのJ・フライ級王座を獲得するなど、精力的にリングに上がり、この世界初挑戦(本来ならもっと早く挑戦できたはずだが)。王者ツニャカオはフィリピンの強打者。メッドグン・3Kバッテリー(あのマニー・パッキャオを3RでKOして王者になった男)を倒し、王者に。これが二度目の防衛戦。タイでの一戦。これまで待たされた鬱憤を晴らすかのように攻めるポンサクレック。連打で三度倒し、圧勝。あっという間にパワーで制圧。ツニャカオはほとんど何もできなかった。トーマス・ハーンズがピピノ・クエバスをKOしたときのような「新しい時代の到来」を感じさせる圧倒的な新王者誕生劇だった。)
(WBC世界フライ級タイトル戦、2001年)
ポンサクレック:右ジャブ、左ストレート、左右フック
浅井:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
4R:右フックで2度、浅井がダウン
5R:連打で浅井がダウン
(感想:ポンサクレックがタイトル初防衛。日本で行われた試合。挑戦者の浅井はかつて日本フライ級王座に二度挑戦しているが、いずれも敗北。その後、世界ランカーを破ってこの世界挑戦のチャンスを得た。距離を取ってストレートを狙う浅井。しかし3Rに右フックでグラつく。4R、右フックで「なぎ倒される」ように浅井がダウン。5Rにもダウン。連打でレフェリーストップ。ポンサクレックの能力の高さが証明された試合。踏み込みの速い左ストレート。ショートとロングのパンチを使い分け、それぞれにパワーとキレがあった。ポンサクレックは腕っぷしだけではなく、身体全体が実によく鍛えられている。)
(WBC世界フライ級タイトル戦、2002年)
ポンサクレック:右ジャブと左ストレート
内藤:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
1R:左ストレートで内藤がダウン
(感想:ポンサクレックがタイトル防衛。タイで行われた四度目の防衛戦。内藤は1998年度全日本フライ級新人王。ただ、坂田健史の日本フライ級王座への挑戦は引き分けに終わっており、日本王座は獲得できていない(後、日本・東洋・世界王座獲得)。1R、勢い良くジャブ・ストレートを飛ばす内藤。ポンサクレックのストレートが「ガツン」。一撃でKO。34秒で終わってしまった。ボクシングは手加減無しの真剣勝負。あっけなく終わることも珍しくない。しかしながらこれは「世界戦」。こんなに早く倒されてしまうのはどうか? その後、二人は三度対戦(計四度)。どの試合結果が「本当の実力差」なのだろう? この後もポンサクレックは王座防衛。17連続防衛し、ミゲル・カント(メキシコ)の世界フライ級王座連続防衛記録を更新(カントは14連続防衛)。一度は王座を内藤に奪われたが、奪回し、防衛にも成功。王座陥落後もリングに上がった。カオサイ・ギャラクシーと並ぶ「タイの英雄」。しかしながら、ファイトマネーを搾取され続けていたらしく、今ではトレーナーの仕事に就いている。使い切れないほどのカネを稼ぎ、引退後もビジネスで成功しているカオサイとは大きく違うのが悲しいところ。)
Malcolm Tunacao vs. Pongsaklek Wonjongkam」
②「WBC World Flyweight Title
Pongsaklek Wonjongkam vs. Asai Hayato」
③「WBC World Flyweight Title
Pongsaklek Wonjongkam vs. Naito Daisuke」
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