チャーリー・マグリ(イギリス)
身長160cm:オーソドックス(右構え)
①チャーリー・マグリ 10R 判定 アルフォンソ・ロペス
(フライ級戦、1980年)
マグリ:左ジャブ、右ストレート、左フック
ロペス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:マグリが勝利。国籍はイギリスだが、生まれはフランスのマグリ(やや複雑な生い立ちの様子)。当時、勢いが無かった英国ボクシング界が「世界獲り」を期待していた男。アマチュアで経験を積んでプロ入り。これまで全勝。ロペスは元WBA世界フライ級王者で小熊正二や具志堅用高と対戦したことで日本でも有名。英国での一戦。マグリがガードを高くしてジャブ、ストレート。ロペスは振りが大きめの左フック。判定はPTSでマグリ。しっかりディフェンスしながらキビキビした連打で勝利。左フックも思い切った打ち方で良かった。ダウンシーンは無し。)
(WBC世界フライ級タイトル戦、1983年)
マグリ:左ジャブ、右ストレート、左フック
メルセデス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:マグリがタイトル獲得。ロペス戦後、二度の敗北を喫してしまったマグリだが、欧州フライ級王座を防衛し続け、英国で世界初挑戦。王者メルセデスはドミニカの選手。パッとしない戦績だったが、ファン・グスマン(具志堅用高にWBA世界J・フライ級王座を奪われた男)らを破り、フレディ・カスティーリョのWBC世界フライ級王座に挑戦、獲得。これが初防衛戦となる。長いパンチを器用に使うメルセデス。マグリはアグレッシブに攻める。ねばり強く連打するマグリを持て余すメルセデス。7R、メルセデスのキズが悪化してTKO。新王者誕生。ダウンシーンは無かったが、マグリはボディ打ちに迫力があった。負けたがメルセデスはエウセビオ・ペドロサに似たタイプで、右ストレートでカウンターを取り、左フックも上手く、良い選手だった。)
(WBC世界フライ級タイトル戦、1983年)
マグリ:左ジャブ、右ストレート、左フック
セデニョ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
6R:左アッパー、左ストレート、左ストレートで3度、マグリがダウン
(感想:セデニョがタイトル獲得。マグリが地元で初防衛戦。挑戦者セデニョはフィリピン人。サウスポーの強打者で、左ストレートが強い。マグリがいつものように前に出て右ストレートを狙う。しかしながら、セデニョの強烈な左ストレートが時折ヒット。粘り強いマグリもさすがに効いてきて、6Rに三度ダウンで終了。セデニョが実にパワフルに王座奪取(しかし意外にも初防衛戦で小林光二にあっさりKO負け。実力者でも思ったほど勝てなかった頃のWBC世界フライ級王者たちの一人になってしまった)。マグリは再起戦で欧州フライ級王座に復帰。王座奪回を目指してWBC世界フライ級王者ソット・チタラダに挑戦したがTKO負け、王座返り咲きならず。それが最後の世界戦に。ラストファイトの相手はデューク・マッケンジー(後、世界三階級制覇)。敗北し、引退。世界王者としては長く活躍できなかったが、当時の実力者とアグレッシブに戦ったことで記憶に残る選手である。)
(アントニオ・アベラルが金泰式に勝利して防衛。その後、プルデンシオ・カルドナ、フレディー・カスティーリョ、エレオンシオ・メルセデス、チャーリー・マグリ、フランク・セデニョ、小林光二は一度も防衛できず。ガブリエル・ベルナルがアントワンヌ・モンテロを降して初防衛に成功。そしてソット・チタラダの時代に。)
①「Flyweight
Charlie Magri vs. Alfonso Lopez」
②「WBC World Flyweight Title
Eleoncio Mercedes vs. Charlie Magri」
③「WBC World Flyweight Title
Charlie Magri vs. Frank Cedeno」
ソット・チタラダ(Sot Chitalada)のページ
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