2020年11月11日水曜日

コーリー・サンダース(Corrie Sanders)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBO世界ヘビー級王者。南アフリカのサウスポー。バート・クーパー戦、ボビー・チェズ戦、ウラジミール・クリチコ戦ほかを紹介します。

コーリー・サンダース(Corrie Sanders)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

コーリー・サンダース(南アフリカ)

身長193cm:サウスポー

コーリー・サンダース 3R TKO バート・クーパー

(ヘビー級戦、1993年)

サンダース:右ジャブ、左ストレート、左右フック

クーパー:左ジャブと左右フック

(ダウンシーン)

3R:左ストレートでクーパーがダウン

(感想:「The Sniper(狙撃手)」と呼ばれたサンダース。ヘビー級とは思えないほど速い連打を打つサウスポー。アマチュアで優秀な成績。プロ入り後もこれまで全勝。ジョニー・デュプロイ、ジョニー・ネルソンらに勝利してきた。クーパーはペンシルベニア州出身のタフ男で世界挑戦の経験もある。ジョー・フレージャーに似たタイプの勇敢な選手ではあるが、歴戦のダメージが心配される状況。アトランチックシティで行われた試合。フック攻撃で前に出るクーパーにサンダースはフットワークを使いながらジャブ。接近戦では互いにボディを打ち合う。3R、左ストレートでクーパーがダウン。さらに連打でクーパーが背を向けて棄権。足を使いながらも打ち合うときは打ち合うサンダース。連打の回転が速かった。その後もクーパーは多くの試合。WBF王座を獲得できたが、敗北も多かった。)


コーリー・サンダース 1R TKO カルロス・デ・レオン

(ヘビー級戦、1994年)

サンダース:右ジャブ、左ストレート、右フック

デ・レオン:右ストレート

(ダウンシーン)

1R:左ストレート、右フックで2度、デ・レオンがダウン

(感想:クーパー戦後も連勝だったサンダースだが、ネイト・タッブス(トニー・タッブスの弟)に2RでKO負け、初黒星。その後、再び連勝。WBC25位、28歳。これまで52勝(33KO)6敗1分のデ・レオン(35歳)はプエルトリカンで元WBC世界クルーザー級王者。ヘビー級に進出してからは中堅選手を相手に負け無し。アトランチックシティ「コンベンション・ホール」での一戦。いきなり右ストレートで仕掛けるデ・レオン。左カウンターでダウン。立ったが、右フックで二度目。再開後、左ストレートをマトモに食らって戦闘不能になったところでレフェリーストップ。サンダースが左パンチで圧勝。やはりクルーザー級とヘビー級は違う。年齢的な要素も大きかったように見えた。デ・レオンは次の試合でデンマークの英雄ブライアン・ニールセンにTKO負けして引退。)


コーリー・サンダース 2R TKO ボビー・チェズ

(WBUヘビー級タイトル戦、1998年)

サンダース:右ジャブ、左ストレート、左右フック

チェズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:連打でチェズがダウン

2R:右フックでチェズがダウン

(感想:サンダースがタイトル初防衛。WBU王座を獲得したサンダース。これまで33勝(23KO)1敗。挑戦者チェズはL・ヘビー級(IBF)とクルーザー級(WBA)で二階級制覇した選手で44勝(28KO)7敗。タフな選手ではあるが、直前の試合ではイベンダー・ホリフィールドに敗北。コネチカット州での一戦。体格差がある両者。1Rからチェズがダウン。それでもチェズは頭から突っ込んでいく。2Rにもダウン。立ったがストップ。ヘビー級はやはり怖い。クルーザー級に人気がないためヘビー級に転向する選手は多いが、デカい相手と戦うことを覚悟しなければならない。チェズはこれで引退。)


コーリー・サンダース 2R KO ウラジミール・クリチコ

(WBO世界ヘビー級タイトル戦、2003年)

サンダース:右ジャブと左ストレート

クリチコ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

1R:左ストレート、連打で2度、クリチコがダウン

2R:左ストレートで2度、クリチコがダウン

(感想:サンダースがタイトル獲得。ハシーム・ラクマン(後、レノックス・ルイスをKOして世界王座に)にKOされてWBU王座を失ったサンダース。その後、二連勝して、ドイツでクリチコに挑戦。王者クリチコは安定王者。レイ・マーサーらを相手に五度の防衛に成功している。ジャブでプレッシャーをかけるクリチコ。左ストレートでカウンターを狙うサンダース。狙い通りのパンチがヒット。崩れるクリチコ。ダウンを繰り返して2RでKO。サンダースはあれこれやらずに得意のパンチで勝負をかけたのが良かった。クリチコはどうやらサウスポーが苦手の様子。レイ・マーサー(右構え)を倒したときのような連打が見られなかった。メジャータイトルを獲得したサンダース。しかし、王座を返上し、ウラジミールの兄ビタリ・クリチコとWBC世界ヘビー級王座決定戦。敗北し、それが最後の世界戦に。その後、ブランクを作りながら数試合やって引退。引退後の2012年。レストランで強盗事件に遭遇し、撃たれて死去(46歳)。南アフリカは世界有数の犯罪発生国だと言われているが、名を知られている人物が被害に遭うとそのことがリアルに感じられる。)

①「Heavyweight 

Corrie Sanders vs. Bert Cooper」

②「Heavyweight 

Corrie Sanders vs. Carlos De Leon」

③「WBU Heavyweight Title

Corrie Sanders vs. Bobby Czyz」

④「WBO World Heavyweight Title

Wladimir Klitschko vs. Corrie Sanders」

バート・クーパー(Bert Cooper)のページ

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カルロス・デ・レオン(Carlos De León)のページ

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ボビー・チェズ(Bobby Czyz)のページ

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ウラジミール・クリチコ(Wladimir Klitschko)のページ

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