2020年11月11日水曜日

マイケル・ベント(Michael Bentt)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

大番狂わせでWBO世界ヘビー級王座獲得、ベント。ジェリー・ジョーンズ戦、ケネス・マイヤーズ戦、マーク・ウィリス戦、トミー・モリソン戦を紹介します。

マイケル・ベント(Michael Bentt)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

マイケル・ベント(アメリカ)

身長191cm:オーソドックス(右構え)

ジェリー・ジョーンズ 1R KO マイケル・ベント

(ヘビー級戦、1989年)

ベント:左ジャブと左右フック

ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右ストレート、左ストレートで2度、ベントがダウン

(感想:イギリス・ロンドン出身のベント(ジャマイカ系)。その後、アメリカに移住し、ニューヨークのクイーンズで暮らす。アマチュアでは大変優秀な成績。しかし、レイ・マーサーに敗れ、オリンピック(1988年)には出場ならず(マーサーは金メダル獲得。プロではWBO王座獲得)。プロ入り。アトランチックシティでのこのデビュー戦。ジョーンズは若手。TKO負けが一つあるが、戦績は悪くはない。フック攻撃で前に出るベント。長身のジョーンズはジャブ・ストレートで応戦。ベントが攻めたところ、ジョーンズの右ストレートがカウンターとなってダウン。サウスポーにスイッチしたジョーンズの左ストレートで二度目のダウン、KO。ベントはパワフルだったが、攻め一辺倒では危ない。特にヘビー級では。その後、ジョーンズはレイ・マーサー、ブルース・セルドン、アレックス・ガルシアといった当時の実力者と対戦して敗北したが、カール・ウィリアムスに判定勝ちしている。)


マイケル・ベント 3R KO ケネス・マイヤーズ

(ヘビー級戦、1992年)

ベント:左ジャブと左右フック

ジョーンズ:左ジャブと左右フック

(ダウンシーン)

3R:左フック、右ストレートで2度、マイヤーズがダウン

(感想:ニューヨーク・キャッツキルでの試合。デビュー二戦目からは連勝のベント。マイヤーズは勝ったり負けたりの選手。闇雲にフック攻撃するマイヤーズ。パンチのパワーと正確さで上回るベント。マイヤーズから二度ダウンを奪ってKO勝利。マイヤーズは経験も浅い格下だが、ベントはデビュー戦のこともあるため油断はなかったはず。しっかりディフェンスして、最後はパワフルにKO。スタイルが完成してきたもよう。)


マイケル・ベント 10R 判定 マーク・ウィリス

(ヘビー級戦、1993年)

ベント:左ジャブと左右フック

ウィリス:左ジャブと左右フック

(感想:ウィリスはこれまで14勝(9KO)10敗1分。はっきり言ってパッとしない成績で、ティム・ウィザスプーン、ジェームズ・スミスに敗れているが、グレグ・ペイジに勝利している。思い切りのいい左右フックを豪快に打ち、油断できないパワーがあるウィリス。ベント(セコンドには元WBA世界L・ヘビー級王者エディ・ムスタファ・ムハマド)はジャブとフック連打。判定は3-0。ベントのジャブ、連打のスピードが評価されたか。ダウンシーンは無かったが、ヘビー級らしい打ち合いだった。そんなベントの次の試合は待望の世界戦。)


マイケル・ベント 1R KO トミー・モリソン

(WBO世界ヘビー級タイトル戦、1993年)

ベント:左ジャブ、右ストレート、左右フック

モリソン:左ジャブと左右フック

(ダウンシーン)

1R:連打で3度、モリソンがダウン

(感想:ベントがタイトル獲得。ベントはこれまで10勝(5KO)1敗でWBOランク9位。王者モリソンは38勝(33KO)1敗のスター選手。ジョージ・フォアマンとの決定戦に勝って手に入れた王座の二度目の防衛戦。開始早々、モリソン得意の左フックでグラつくベント。攻めるモリソンにベントが強烈な右ストレート。完全に効いたモリソンは三度ダウンでKO負け。93秒。ベントのセコンド、エディ・ムスタファ・ムハマドは大喜びでジャンプして半ケツ状態に(少し恥ずかしい)。モリソンは元々あまり打たれ強くない。ありえない結果、というわけではなかったが、期待のホワイトホープの惨敗に落胆したファンも多かった。デビュー戦で1R KO負けのベントが1R KO勝ちで世界王座に。アマでライバルだったマーサーと同様、WBO王座獲得。そんなベントの初防衛戦は英国で。相手はハービー・ハイド。ハイドに無様な負け方をしたベント。試合後に控え室で倒れ、入院。これが最後の試合に。引退後は俳優になり、ウィル・スミス『ALI アリ』(2001年)でソニー・リストンを演じた。他にも、TVの仕事をしたり、ボクシングのエッセイを執筆したり、となかなかの活躍ぶりのようだ。)

①「Heavyweight 

Michael Bentt vs. Jerry Jones」

②「Heavyweight 

Michael Bentt vs. Kenneth Myers」

③「Heavyweight 

Michael Bentt vs. Mark Wills」

④「WBO World Heavyweight Title

Tommy Morrison vs. Michael Bentt」 

トミー・モリソン(Tommy "The Duke" Morrison)のページ

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ハービー・ハイド(Herbie Hide)のページ

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