ハービー・ハイド(イギリス)
身長188cm:オーソドックス(右構え)
①ハービー・ハイド 2R KO ジェームス・プリチャード
(WBCインターナショナル・ヘビー級タイトル戦、1992年)
ハイド:左ジャブ、右ストレート、左右フック
プリチャード:左ジャブと右フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでプリチャードがダウン
2R:右アッパー、連打で2度、プリチャードがダウン
(感想:ハイドがタイトル防衛。ナイジェリア生まれでイギリス国籍のハイド。ニックネームは「The Dancing Destroyer(踊る破壊者)」。フットワークを使いながら連打するスタイルの選手であるが、この呼び名は少し大袈裟な気がする。子供の頃からスポーツが得意で、アマチュアでの試合数は少ないがプロではクルーザー級でスタートし、これまで全勝(全KO)。プリチャードはマイク・ウィーバー、マイケル・ドークスといった実力者に負けている中堅どころ。IBFのインター王座(クルーザー級)を獲得したこともあるが、IBF世界クルーザー級王座決定戦ではあっけなく1Rでジェームズ・ワーリングにKOされた不名誉な記録も持つ男。ややアップライト・スタイルで、右の打ち方が変則的なハイド。ジャブはまずまずだが、ガチャガチャした攻め方。1R、2Rにダウンを奪って圧勝。勢いで相手を倒したという感じだった。)
(WBO世界ヘビー級タイトル戦、1994年)
ハイド:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ベント:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
3R:左フックでベントがダウン
7R:連打でベントがダウン
(感想:ハイドがタイトル獲得。ベントはトミー・モリソンに衝撃の1R TKO勝ちでWBOタイトルを獲った男。重そうなパンチで前に出るベント。しかし手数は少ない。ハイドは速いジャブとガチャガチャ連打で応戦。3R、グローブでベントの頭を押さえて打った右アッパーが効いた。ダウンを奪われたベントは、5Rにはハイドの攻撃を怖がっているような表情を見せたり、6Rにはハイドの肩に噛みつき攻撃。7R、連打でベントが前のめりにダウンして試合終了。タイトル獲得に大喜びのハイド。一方、手数が少なく、みっともない反則までしてしまったベントはこの試合のダメージにより、これがラストファイトとなった。)
③ハービー・ハイド 2R KO トニー・タッカー
(WBO世界ヘビー級王座決定戦、1997年)
ハイド:左ジャブ、右ストレート、左右フック
タッカー:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
2R:左フック、左フック、左フックで3度、タッカーがダウン
(感想:ハイドが再びタイトル獲得。リディック・ボウにいいところ無しでタイトルを奪われたハイド。ボウが王座を返上し、王座決定戦に出場。相手は元IBF王者のトニー・タッカー。優れた選手ではあるが、体が重く、タイソンとやったときの「キレ」が無い。たた打たれまくってKO負け。ハイドが王座返り咲き。その後、ハイドはこのタイトルをビタリ・クリチコに奪われる。王座を失った後もWBCのインター王座(クルーザー級)を獲得し、防衛にも成功するなどの活躍を見せたが、同時にトラブルも(逮捕されたり)。なかなかの「お騒がせ男」。個人的にはハイドのようなガチャガチャ打つタイプは好みではないが、それが逆に「個性的」であり、勝ったときに見せる「全力の喜びの表情」が印象的だったので紹介してみた。)
Herbie Hide vs. James Pritchard」
②「WBO World Heavyweight Title
Michael Bentt vs. Herbie Hide」
③「WBO World Heavyweight Title
Herbie Hide vs. Tony Tucker」
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