二階級制覇王者(WBAストロー級、J・フライ級)。ロンメル・ラワス戦、レオ・ガメス戦、山口圭司戦ほかを紹介します。
崔熙墉(韓国)
身長164cm:オーソドックス(右構え)
①崔熙墉 12R 判定 シュガー・レイ・マイク
(WBA世界ストロー級タイトル戦、1991年)
崔:左ジャブ、右ストレート、フック
マイク:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでマイクがダウン
(感想:崔がタイトル初防衛。釜山出身の崔。アマチュアで豊富な経験。そのためプロでの出世が早く、4戦目で東洋太平洋ストロー級王座獲得。10戦目で同国人の金奉準を判定で下してWBA世界ストロー級王座獲得。挑戦者マイクはフィリピンの選手で、これまでの試合は全て国内(フィリピン)で行ってきた。戦績はアンディ・タバナスに判定負けするなど勝ったり負けたり。王座を獲得したこともない。崔としては初防衛戦の相手として手頃な選手といったところか。韓国・テグでの一戦。1R、ダッキングしながらショートパンチの崔。マイクはジャブで応戦。左フックでマイクがダウン。立ったが足に来ており、再びダウン。再開後、接近戦。マイクがワンツーからの左フック。崔はディフェンスしながらワンツーを当てるが、鼻から出血。次第に相手に慣れてきたマイク。接近戦で互いのパンチがヒットし、互いにクリンチ。12R終了。判定は3-0。当てる巧さで崔が上回ったが、マイクもよく頑張った。しかし、その後のマイク。再起戦でアラ・ビラモアとフィリピン王座戦(ストロー級)を行い、TKO負け。元世界王者ナパ・キャットワンチャイにもTKO負け。フィリピンの中堅どころにとどまった。)
②崔熙墉 3R KO ロンメル・ラワス
(WBA世界ストロー級タイトル戦、1992年)
崔:左ジャブ、右ストレート、フック
ラワス:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
3R:右ボディフックでラワスがダウン
(感想:崔がタイトル防衛。崔の四度目の防衛戦。挑戦者ラワスはフィリピンの選手で、これまでの試合は全て国内(フィリピン)。王座を獲得したこともなく、戦績は普通。韓国・仁川での一戦(レフェリーは日本の森田健)。ジャブからの連打を武器とする崔。当てるのが上手く、右ストレートと左フックが強い。ラワスはガードを高くして、思い切りのいい右ストレートを打つ。パワーを込めて打つラワスに対し、崔は回転の速い連打。3R、ボディが効いたラワスにさらに右ボディフックでKO。快勝の崔。3Rの打撃戦は迫力があった。その後のラワス。来日して玉城信一に判定負け。マニー・メルチョル(元IBF王者)に判定負け。シュガー・レイ・マイク同様、フィリピンの中堅どころでキャリア終了。)
③崔熙墉 12R 判定 レオ・ガメス
(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1995年)
崔:左ジャブ、右ストレート、フック
ガメス:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:崔がタイトル獲得。大橋秀行にストロー級タイトルを奪われた崔。階級を上げてハードパンチャーのガメスに挑戦。ガメスは日本でもおなじみのベネズエラ人で、元WBA世界ストロー級王者。柳明佑に二度阻まれてしまったが、王座決定戦で八尋史朗をTKOしてこの王座(WBA世界J・フライ級王座)を獲得し、二階級制覇。これが四度目の防衛戦となる。韓国・ウルサンでの一戦。タフで勇敢な崔。あのガメスのパワーにひるむどころか逆に連打で圧倒。ガメスは距離を取って得意のジャブ、ストレートを打ちたいところだが、崔に執拗に接近戦を仕掛けられて苦戦。12R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。崔のアグレッシブな連打が評価されたか。打たれても前進し続けた崔は実にタフだった(そんなに打たれて大丈夫か?)。金奉準とのWBA世界ストロー級初代王座決定戦でも押され気味だったというガメス。ねちっこい韓国ファイターが苦手だったようだ(金容江のWBA世界フライ級王座への挑戦も失敗に終わっている)。)
④崔熙墉 12R 判定 山口圭司
(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1995年)
崔:左ジャブ、右ストレート、左右フック
山口:右ジャブ、左ストレート、右フック
(感想:崔がタイトル初防衛。挑戦者はサウスポーの山口(グリーンツダジム所属)。日本J・フライ級王座を獲得・防衛するなど、これまで全勝。日本(大阪)で行われた一戦。フットワークで距離を取ってジャブ、ストレートの山口。しかし1Rからバッティングで出血。崔は正確な右ストレートと左フック。4R、連打を浴びてグラつく山口。12Rにもバッティング。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。崔のパンチの正確さが評価されたか。ジャッジの一人は山口のアウトボクシングを評価したものと思われる。試合に勝っても無表情な崔(うれしくないのか?)。次の防衛戦をマイアミで行い、パナマのカルロス・ムリージョに敗北、引退。タフでラッシングパワーが売り物だったが、表情はいつも冷静だったのが印象的な男だ。)
①「WBA World Minimumweight Title
Hi-Yong Choi vs Sugar Ray Mike」
②「WBA World Minimumweight Title
Hi-Yong Choi vs Rommel Lawas」
③「WBA World Light Flyweight Title
Leo Gamez vs Hi-Yong Choi」
④「WBA World Light Flyweight Title
Hi-Yong Choi vs Yamaguchi Keiji」
金奉準(キム・ボンジュン:Bong-Jun Kim)のページ
------------
大橋秀行(Ohashi Hideyuki)のページ
------------
レオ・ガメス(Leo Gámez)のページ
------------
山口圭司(Yamaguchi Keiji)のページ
0 件のコメント:
コメントを投稿