2020年10月7日水曜日

バーノン・フォレスト(Vernon "The Viper" Forrest)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

伸びる右ストレートで二階級制覇、フォレスト。ラウル・フランク戦(再戦)、シェーン・モズリー戦(初戦)、カルロス・バルドミール戦を紹介します。

バーノン・フォレスト(Vernon "The Viper" Forrest)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

バーノン・フォレスト(アメリカ)

身長183cm:オーソドックス(右構え)

バーノン・フォレスト 12R 判定 ラウル・フランク

(IBF世界ウェルター級王座決定戦、2001年)

フォレスト:左ジャブ、右ストレート、左右フック

フランク:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:フォレストがタイトル獲得。ジョージア州出身のフォレスト。ニックネームは「The Viper」(「毒ヘビ」のこと。ヘビが獲物を狙うような鋭く、伸びるパンチを形容しているものと思われる。ロジャー・メイウェザーの「Black Mamba(毒ヘビ)」と同じイメージ)。9歳でボクシングを始める。アマチュアで優秀な成績。バルセロナオリンピック(1992年)にライトウェルター級で出場(メダルは獲得ならず)。プロ入り後はWBC米大陸王座、北米王座(いずれもウェルター級)を獲得するなど、これまで無敗。フランクとIBF世界ウェルター級王座決定戦を行ったが、バッティングによるノーコンテストで王座は空位のまま。王座を懸けてフランクと再戦。フランクは南米ガイアナの選手。連敗を喫したこともあったが、全米ウェルター級王座を獲得するなど、このところ連勝中。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」で行われた一戦。1Rから打ち合い。フォレストはジャブからの右ストレートに伸びとパワーがあり、左フックにもキレがある。フランクも良いジャブを打ち、手数も多い。左フックのボディ打ちも見せるフォレスト。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ジャブの打ち合いでリーチの長いフォレストがポイントをうまく取った。フランクはその後もリングに上がり、IBFの地域王座(スーパーウェルター級)を獲得するなどの活躍を見せたが、世界王座は獲得できなかった。)


バーノン・フォレスト 12R 判定 シェーン・モズリー

(WBC世界ウェルター級タイトル戦、2002年)

フォレスト:左ジャブ、右ストレート、左右フック

モズリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:連打、右ストレートで2度、モズリーがダウン

(感想:フォレストがWBCタイトル獲得。アマチュア時代に因縁があった両者の対決(バルセロナオリンピック代表選考会でフォレストとモズリーは対戦し、敗れたモズリーはオリンピック出場ならず)。IBF王座を一度も防衛することなく返上したフォレスト。モズリーに挑戦。モズリーはこれまで全勝。IBF世界ライト級王座を獲得、八度防衛。あのオスカー・デ・ラ・ホーヤを破ってWBC世界ウェルター級王座獲得、二階級制覇。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」で行われた大一番。共に速いパンチを打つが、フォレストは長いジャブ・ストレート、モズリーはハンドスピードで勝負。バッティング。フォレストは踏み込んで思い切りストレートを打つため頭が当たってしまうようだ。2R、右ストレートが効いたモズリー。連打でダウン。立ったが、さらに右でダウン。ダメージを負いながらもストレートで打ち返したり、クリンチしたりしながらピンチをしのぐモズリー。フォレストは強いジャブ・ストレート。判定は3-0。2Rのダウンが最後まで影響した。一番得意なパンチを先に当てたフォレスト。再戦もフォレストの勝利。モズリーとは相性が良かったようだ。)


バーノン・フォレスト 12R 判定 カルロス・バルドミール

(WBC世界S・ウェルター級王座決定戦、2007年)

フォレスト:左ジャブ、右ストレート、左右フック

バルドミール:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:フォレストが二階級制覇。ライバルのモズリーに連勝したフォレストだが、次の防衛戦でニカラグアのリカルド・マヨルガにKO負け、初黒星。階級を上げて元世界ウェルター級王者バルドミールと王座決定戦。バルドミールはこれまで43勝(13KO)10敗6分で、パワーが乗りにくい打ち方をする選手。フォレストがいつもの右ストレート、ではなく左フックを使う。バルドミールはジャブと振りの大きいフック連打。9R以降はバルドミールが攻めていくシーンも。判定は3-0。ダウンシーンは無し。フォレストは階級を上げてパワーアップしたかもしれないが、パンチと動きのキレが落ちていた(ウェルター級時代が彼のベストだと思う)。その後、フォレストはこの王座を防衛したり、失ったり、奪回したり。そして2009年7月25日。ガソリンスタンドで強盗と銃撃戦になり、フォレストは死んだ(38歳)。)

①「IBF World Welterweight Title

Vernon Forrest vs. Raul Frank」

②「WBC World Welterweight Title

Shane Mosley vs. Vernon Forrest」

③「WBC World Super Welterweight Title

Vernon Forrest vs. Carlos Manuel Baldomir」 

シェーン・モズリー(Shane Mosley)のページ

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