2021年3月26日金曜日

シェーン・モズリー(Shane Mosley)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界三階級制覇王者。デメトリオ・セバジョス戦、オスカー・デラ・ホーヤ戦(初戦)、フェルナンド・バルガス戦(初戦・再戦)を紹介します。「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

シェーン・モズリー(Shane Mosley)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

シェーン・モズリー(アメリカ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)


①シェーン・モズリー 8R TKO デメトリオ・セバジョス

(IBF世界ライト級タイトル戦、2006年)

モズリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

セバジョス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

4R:左ボディ連打でセバジョスがダウン

8R:連打でセバジョスがダウン

(感想:モズリーがタイトル防衛。カリフォルニア州リンウッド出身のモズリー。ニックネームは「Sugar」(そのスピードから「シュガー・レイ・レナードの再来」と言われるのが由来)。父の指導で8歳からボクシングを始める。アマチュアで素晴らしい成績を上げたが、バーノン・フォレストに敗れ、オリンピック出場ならず。21歳でプロデビュー。全勝でフィリップ・ホリデー(南アフリカ)に挑戦し、IBF世界ライト級王座を獲得。セバジョス戦は二度目の防衛戦。挑戦者セバジョスはパナマの黒人(16人兄弟の末っ子らしい)。パナマでプロデビュー。パナマ王座(ライト級)を獲得するなど連勝。主戦場をニューヨークに。IBFの地域王座(ライト級)を獲得したが、アイバン・ロビンソンに敗れて全米王座(ライト級)は獲得ならず(初黒星)。その後、快調。NABO王座(ライト級)獲得、防衛。モズリーに挑戦。コネチカット州アンカスビルでの一戦。派手なキラキラしたトランクスのセバジョス。ディフェンスしながらジャブで前進。積極的に接近戦を仕掛ける。モズリーは機敏な動き。ジャブ、ストレート、フック。思い切りのいい右ストレート、右フックにパワー、ワンツーからの左フックに迫力。互いに力強いパンチで接近戦。ただ、パンチの正確さ、器用さはモズリー。セバジョスは右ストレートからの左フックなど中間距離で強さを発揮できそうだが、接近戦を挑んで打たれる。4R、右フックが効いたセバジョス。左ボディ連打でダウン。その後、前に出てはクリンチのセバジョス。8R、ローブローでモズリーが減点。再開後、モズリーが仕留めにかかる。ワンツーが効いたセバジョスに連打。ダウンしたセバジョスを見てレフェリーは試合を止めた。モズリーがディフェンス&当てる巧さで勝利。コブシの強さを感じる自信に満ちた試合ぶりだった。セバジョスは接近戦を選んで玉砕。たぶん、気が強いタイプなのだろう。その後のセバジョス。再起戦でスティーブ・ジョンストン(前WBC世界ライト級王者)にTKO負け。WBAの地域王座(スーパーライト級)を獲得したが、ランドール・ベイリー、ミゲル・コットにKO負け。世界王座には手が届かなかった。)


②シェーン・モズリー 12R 判定 オスカー・デラ・ホーヤ

(WBC世界ウェルター級タイトル戦、2000年)

モズリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

デラ・ホーヤ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:モズリーがタイトル獲得。IBF世界ライト級王座を八度防衛し、未だ全勝のモズリーがロサンゼルスで「ゴールデン・ボーイ」デラ・ホーヤに挑戦。デラ・ホーヤは有名選手。当時、デラ・ホーヤはフェリックス・トリニダードに敗れ、WBC世界ウェルター級王座陥落、初黒星。その次の試合「WBC世界ウェルター級挑戦者決定戦」に勝利。トリニダードがWBC王座を返上したため、「挑戦者決定戦」に勝利したデラ・ホーヤが「王座復帰」という形に。ロサンゼルスでの注目の一戦。開始から速いパンチの応酬。モズリーが伸びるジャブ、デラ・ホーヤは速いジャブ。前に出るデラ・ホーヤにモズリーはジャブ、ストレートでカウンター。左フックを狙うデラ・ホーヤは空振りが多い。サウスポーにスイッチしたり、ディフェンスしたり、と器用なモズリー。12R、互いに1Rに見せたような激しい連打の中、モズリーの右フックがヒット。判定は2-1。ダウンシーンは無し。割れた判定だったのは少し意外。チャレンジャーを「受け身の姿勢」として評価しなかったジャッジがいたということか。「デラ・ホーヤ」と言えば「速い連打」であるが、モズリーも負けないぐらい速く、手数も多かった。「試合に勝つ」と言っても「強打で圧倒する」というのもあれば、この試合や「ハグラー vs. レナード」のように「前に出てくる相手にカウンターして、打たせないようにする」というのもある。エキサイティングな試合とは思わなかったが、速いパンチの交換はスリリングだった。後に両者は再戦。モズリーが再び判定勝ち。しかし、モズリーはこの試合でドーピング。勝負を汚した。)


③シェーン・モズリー 10R TKO フェルナンド・バルガス

(WBA世界S・ウェルター級挑戦者決定戦、2006年)

モズリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

バルガス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:WBC世界ウェルター級王座をバーノン・フォレストに奪われたモズリー。再戦にも敗北。WBA・WBC世界スーパーウェルター級王者になったデラ・ホーヤと再戦して勝利、三階級制覇。しかし、IBF王者ロナルド・ライトと王座統一戦を行い、敗北。再戦にも敗北(モズリーは面白い男。デラ・ホーヤに二連勝したと思ったら、フォレストとライトにそれぞれ二連敗。勝つか負けるかのどちらか。強いが、欠点もありそう)。そしてラスベガスで強打者バルガスと挑戦者決定戦。バルガスは元WBA・IBF世界スーパーウェルター級王者。アイク・クォーティ、フェリックス・トリニダード、オスカー・デラ・ホーヤらとの試合で有名なハードパンチャー。これまで26勝(22KO)2敗。モズリーは41勝(35KO)4敗で、共にKO率が高く、好戦的。モズリーが速いジャブと連打。バルガスはパワーを込めた右ストレート、左フック。接近戦ではパワフルに互いのボディを叩き合う。左目が腫れるバルガス。10R、バルガスが連打を浴びてレフェリーストップ。目の腫れが理由と思われる。二人ともパンチの打ち方が良く、好戦的なため激しい試合となった。バルガスも強かったが、ハンドスピード、パワー、手数、ディフェンスでモズリーが上回った。ダウンシーンは無し。)


④シェーン・モズリー 6R TKO フェルナンド・バルガス

(S・ウェルター戦、2006年)

モズリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

バルガス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

6R:左フックでバルガスがダウン

(感想:ラスベガスでの再戦。初戦は接近戦が多かったが、再戦ではモズリーが距離を取ってジャブ、ストレート。バルガスは接近して強打を当てようとするが、モズリーがスピードとパワーで上回る。右ストレートをカウンターされるバルガス。6R、強烈な左フックでバルガスがダウン。立ったが、連打でストップ。モズリーは本当に強かった。パンチの伸びとパワー。軽いパンチと重いパンチを自在に使いこなす器用さもあった。再戦もモズリーがTKO勝ち。その後、モズリーはWBC世界ウェルター級暫定王座、WBA世界ウェルター級王座を獲得する活躍を見せたが、フロイド・メイウェザー・ジュニア、マニー・パッキャオ、サウル・アルバレスに判定負け。タイトル戦に出場しながら全盛を過ぎていった。)


①「IBF World Lightweight Title

Shane Mosley vs. Demetrio Ceballos」

②「WBC World Welterweight Title

Oscar De La Hoya vs. Shane Mosley」

③「Super Welterweight 

Shane Mosley vs. Fernando Vargas」

④「Super Welterweight 

Shane Mosley vs. Fernando Vargas」


オスカー・デラ・ホーヤ(Oscar De La Hoya)のページ

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フェルナンド・バルガス(Fernando Vargas)のページ 

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バーノン・フォレスト(Vernon "The Viper" Forrest)のページ

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