2020年1月24日金曜日

オスカー・デ・ラ・ホーヤ(Oscar De La Hoya)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

オリンピック金メダリストの「ゴールデン・ボーイ」オスカー・デ・ラ・ホーヤ。ジミー・ブレダル戦、フリオ・セサール・チャベス戦、パーネル・ウィテカー戦を紹介します。

オスカー・デ・ラ・ホーヤ(Oscar De La Hoya)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

オスカー・デ・ラ・ホーヤ(アメリカ)
身長179cm:オーソドックス(右構え)

オスカー・デ・ラ・ホーヤ 11R TKO ジミー・ブレダル
(WBO世界J・ライト級タイトル戦、1994年)
デ・ラ・ホーヤ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ブレダル:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでブレダルがダウン
2R:連打でブレダルがダウン
10R:連打でブレダルがダウン
(感想:デ・ラ・ホーヤがタイトル獲得。デ・ラ・ホーヤは説明不要のスター。バルセロナオリンピック(1992年)ではライト級で金メダル。アマチュア時代から人気者で、ボブ・アラムの「トップランク社」からのバックアップでプロ入り。連戦連勝。WBA世界J・ライト級王者ヘナロ・エルナンデスに挑戦する計画もあったが、エルナンデスは評価が高い選手。「世界王者」の肩書きを求めて、「勝てそうな王者」であるブレダルをターゲットに。サウスポーのチャンピオン、ブレダルはデンマークの選手。「ボクシング兄弟」(弟のジョニーはWBO世界J・バンタム級、WBA世界バンタム級の二階級制覇王者)。共にこれまで全勝。ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」で行われた一戦。ブレダルが1R、2Rにダウン。その後は腰が引けた感じになり、ジャブとフットワークで逃げる。デ・ラ・ホーヤがブレダルを追いかけ、「何ラウンドにKOされるか」といった雰囲気に。ブレダルの抱きつくようなクリンチを嫌がるデ・ラ・ホーヤ(8Rほか)。10R、連打でブレダルがダウン。10R終了で棄権。デ・ラ・ホーヤがとても強かったのか、ブレダルが弱かったのかはわからないが、一方的な内容。「どっちがチャンピオンなのか」と思うような試合だった。)

オスカー・デ・ラ・ホーヤ 4R TKO フリオ・セサール・チャベス
(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1996年)
デ・ラ・ホーヤ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
チャベス:左ジャブと左フック
(感想:デ・ラ・ホーヤが三階級制覇。ライト級の王座を楽に獲って二階級制覇のデ・ラ・ホーヤ。三階級目の相手はこれまでとはスケールが全く違う。あのチャベス。かつて驚異の連勝を記録した男。フランキー・ランドールに敗れ、パーネル・ウィテカーに分の悪い引き分けで終わるなど、かつてほどの勢いは無いがネームバリューは大きい。ラスベガス「シーザースパレス」で行われた注目のカード。デ・ラ・ホーヤは速く、力強い連打。1Rに左目の上をカットしてしまったチャベス。身体全体のパワーはあるが、なぜか右のパンチが少ない。結局、チャベスのキズが深くなりTKO。ダウンシーンは無し。デ・ラ・ホーヤといえばスピードのイメージがあるが、この試合では「力強さ」「拳の固さ」を感じた。新旧交代にふさわしい勝ち方だったのではないか。チャベスはコンディションが良くなかった印象。長年のダメージによるものだと思われる。)

オスカー・デ・ラ・ホーヤ 12R 判定 パーネル・ウィテカー
(WBC世界ウェルター級タイトル戦、1997年)
デ・ラ・ホーヤ:左ジャブと右ストレート
ウィテカー:右ジャブと左フック
(ダウンシーン)
9R:左フックでデ・ラ・ホーヤがダウン
(感想:デ・ラ・ホーヤが四階級制覇。四階級目の相手も難敵。ディフェンスの天才ウィテカー。ロサンゼルスオリンピック(1984年)ではライト級で金メダル。「ライト級で金メダル」という、デ・ラ・ホーヤにとって「先輩」にあたる選手。試合地はラスベガス「Thomas & Mack Center」。ジャブを打ち合う展開。デ・ラ・ホーヤは右ストレートを狙い、ウィテカーはひたすらディフェンスしまくって右ジャブ。デ・ラ・ホーヤはサウスポーにスイッチしたりして何とかパンチを当てようとする。9Rのダウンはバランスを崩したようなもので、ダメージはなさそうな感じ。判定は3-0。ウィテカーはこの判定に不満だったそうだが、プロボクシングはパンチをかわす競技ではない。積極的に攻めたデ・ラ・ホーヤの勝ちが正しいと思う。ただ、デ・ラ・ホーヤの魅力はスピード。四階級制覇は立派なことだが、体が重くなったような感じがした。スピードとパワーという点ではチャベスに勝った試合の方が良かったような気がする。その後、最終的にデ・ラ・ホーヤは六階級制覇。しかし、そういった数字よりも当時の多くのトップクラスと戦ったことが何よりも凄いことなのではないか。引退後は様々なトラブル。どうやら精神的に精細な人のようで、薬物やアルコールの問題。リング上では相手を圧倒するほどの連打を見せた男が、実際には試合をするのがかなりの苦痛で恐ろしかったという。カオサイ・ギャラクシーもそういうことを言っていた。あれだけ強かった人がそうなら、それ以下の選手がリングに上がるのはもっと恐怖だろう。)

①「WBO World Super Featherweight Title
Jimmi Bredahl vs. Oscar De La Hoya」
②「WBC World Super Lightweight Title
Julio Cesar Chavez vs. Oscar De La Hoya」
③「WBC World Welterweight Title
Pernell Whitaker vs. Oscar De La Hoya」

フリオ・セサール・チャベス(Julio César Chávez)のページ
----------------
パーネル・ウィテカー(Pernell "Sweet Pea" Whitaker)のページ

0 件のコメント:

コメントを投稿