カルロス・ゴンザレス（Carlos "Bolillo" Gonzalez）「世界の強豪ボクサー：ボクシング・ブログ」

WBO世界Ｊ・ウェルター級王者。ハードパンチャー、ゴンザレス。ジミー・ポール戦、トニー・バルタザー戦、ジョバンニ・パリージ戦（再戦）を紹介します。

カルロス・ゴンザレス（メキシコ）
身長173cm：オーソドックス（右構え）

①カルロス・ゴンザレス 2R TKO ジミー・ポール
（WBO世界Ｊ・ウェルター級王座決定戦、1992年）
ゴンザレス：左ジャブ、右ストレート、左右フック
ポール：左ジャブ、右ストレート、左フック

（感想：ゴンザレスがタイトル獲得。11人兄弟のゴンザレス。兄がボクサーだったということで自身もリングへ。アマチュアでは好成績。16歳でプロに。これまで全勝。KO数も多い。ニックネームの「Bolillo」 は「フランスパン」のこと。何故「パン」？　という気もするが、肌が白いことからパンに例えられるようになったらしい（ホントかな？）。ポールは元IBF世界ライト級王者。スラリとした強打者で関係者からの評価も高い。ただ、IBF王座を失った後に連敗し、長いブランク。カムバック。新鋭トッド・フォスターをKOして再浮上。そして、この試合。正直なところ、優秀ではあるが「昔の選手」という印象も。カリフォルニア・イングルウッドで行われた決定戦。リングサイドではダスティン・ホフマンが観戦。スラリとしたポールは得意の長くて速いジャブ、ストレート。ゴンザレスはややぎこちない感じでスピードはあまり無い。2R、「ゴツンゴツン」という感じの連打でロープ際に詰められたポールがグラついたところでレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。1Rにキレのいいパンチを決めていたポール。ゴンザレスに勝てるだけの能力がありながら負けた。ポールはIBFタイトルをグレグ・ホーゲンに獲られたときも冴えない負け方だった。打ち合いを嫌い、打たれると腰が引けてしまうのがポールの弱点。）

②カルロス・ゴンザレス 1R KO トニー・バルタザー
（WBO世界Ｊ・ウェルター級タイトル戦、1993年）
ゴンザレス：左ジャブ、右ストレート、左右フック
バルタザー：左ジャブと左フック
（ダウンシーン）
1R：右フック、連打、連打で３度、バルタザーがダウン

（感想：ゴンザレスがタイトル防衛。「バルタザー」と言えば「左フック」、というぐらい左フックで勝ってきた選手。ヘクター・カマチョが王者だった頃にこの王座に挑戦して判定負け。パワーはあるが、それを巧く生かせない不器用さがある。得意の左フックを振るうバルタザー。しかし打った後バランスを崩し、右フックを食ってダウン。さらにガンガン打たれて1Rで終了。バルタザーが二度目の失敗も失敗。ただ、ゴンザレスも左フックを少し食った。）

③カルロス・ゴンザレス 9R TKO ジョバンニ・パリージ
（WBO世界Ｊ・ウェルター級タイトル戦、1998年）
ゴンザレス：左ジャブ、右ストレート、左右フック
パリージ：左ジャブ、右ストレート、左フック
（ダウンシーン）
7R：右フックでパリージがダウン

（感想：ゴンザレスがタイトル奪回。ザック・パディーリャにタイトルを奪われたゴンザレス。その後、王者になったパリージに挑戦して引き分け。再戦で王座を取り戻すことができるかどうか。パリージはイタリアの人気者。ソウルオリンピック（1988年）・フェザー級金メダリスト。プロではフリオ・セサール・チャベスには敵わなかったが、WBOの世界ライト級、Ｊ・ウェルター級タイトルを獲得し、二階級制覇を達成している。イタリアで行われた試合。1Rから積極的なゴンザレス。パリージはいきなり左フックを打つなど変則的な攻め。ゴンザレスが攻めて、パリージが応戦する展開。7Rのダウン。キズのチェックを受けるパリージ。9R、パリージ自ら棄権。ゴンザレスは以前より手数が多くなっており、動きの固さが減ったような印象。しかし、初防衛戦で強打者ランドール・ベイリーに1RでKO負け。その後、王座に返り咲くことはなかった。器用さに欠けていたためパンチを食ってしまうことが多かったが、パワーは凄まじいものがあった。）

①「WBO World Super Lightweight Title
Carlos Gonzalez vs. Jimmy Paul」
②「WBO World Super Lightweight Title
Carlos Gonzalez vs. Tony Baltazar」
③「WBO World Super Lightweight Title
Giovanni Parisi vs. Carlos Gonzalez」

ジミー・ポール（Jimmy Paul）のページ

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