2024年3月8日金曜日

日本人選手の世界王座戦②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界の強豪と対戦。「ラファエル・リモン vs. 野地照義」「朴鐘八 vs. カシアス内藤」「シリモンコン・シンワンチャー vs. 長嶋建吾」を紹介します。

ラファエル・リモン 2R KO 野地照義

(J・ライト級戦、1976年)

日本人選手の世界王座戦②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

リモン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

野地:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

2R:右フック、右ボディで2度、野地がダウン

(感想:ハードパンチャーの「バズーカ」リモン(メキシコ)。直前の試合では元世界バンタム級王者ライオネル・ローズをKOしている。野地は勝ったり負けたりの中堅選手。キャリア中盤以降は主戦場を米国に。このところ二連敗中。ロサンゼルスで行われた試合。レフェリーは若きリチャード・スティール。サウスポーのリモン。足で距離を取りながらジャブを打つ慎重な試合ぶり。野地は前進し、ジャブ、そしてパワーを込めた右ストレート、左フック。力強い攻めをする野地だが、リモンはディフェンス。2R、連打からの右フックで野地がダウン。立ったが、最後は右ボディでKO。リモンが一気に勝負をつけた。パワーに定評のあるリモンだが、当てさせないテクニックもしっかり持っていた。後、リモンはWBC世界J・ライト級王者に。野地は負けが込むようになっていったが、アメリカで頑張った。)


朴鐘八 2R KO カシアス内藤

(東洋太平洋ミドル級王座決定戦、1979年)

日本人選手の世界王座戦②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

内藤:右ジャブ、左ストレート、右フック

朴:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:左フックで内藤がダウン

(感想:朴がタイトル獲得。朴は韓国重量級の代表的な選手。内藤はアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたハーフ。日本ミドル級王座、東洋ミドル級王座を獲得しているが輪島功一、柳済斗らに敗れ、世界挑戦の経験は無い。韓国で行われた試合。アフロヘアーの内藤。サウスポースタイルからジャブ、左ストレート、右フック。朴はジャブ、右ストレート、左右フックを強く当てようとする。相手の様子を見ているのか、内藤は手数が少な目。2R、右フックからの左フックで内藤がダウン、KO。最後は痛烈なKO決着。朴が攻める姿勢で快勝。内藤は受け身だった。後、朴はIBF世界スーパーミドル級王座、次いでWBA世界スーパーミドル級王座を獲得。東洋一の存在であり続けた。内藤は再起戦にKO負けして引退。引退後はジムを開設し、トレーナーに。息子もボクサーになった。)


シリモンコン・シンワンチャー 2R KO 長嶋建吾

(WBC世界スーパーフェザー級王座決定戦、2002年)

日本人選手の世界王座戦②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

シリモンコン:左ジャブ、右ストレート、左フック

長嶋:右ジャブと左ストレート

(ダウンシーン)

2R:右フック、左フック、連打で3度、長嶋がダウン

(感想:シリモンコンが二階級制覇。タイのシリモンコンはWBC1位。辰吉丈一郎に王座を追われたことで日本では有名な元WBC世界バンタム級王者。これまで37勝(21KO)1敗。長嶋は21勝(12KO)1敗1分のサウスポー。アマチュアで活躍し、プロへ。三谷大和から東洋太平洋スーパーフェザー級王座奪取。平仲信敏、渡辺雄二らを相手に三度防衛。日本スーパーフェザー級王座も獲得。その次の試合でこの初の世界戦。両国国技館での一戦。長嶋が足とジャブで距離を取る。シリモンコンはガードを上げてジリジリと距離を詰め、ジャブ、右ストレート。2R、強烈な右フックで長嶋がダウン。左フックで二度目。この時、ダウン後のパンチでシリモンコンは減点。しかし、連打で長嶋が三度目のダウン。立ったがストップされた。ほとんど何もできなかった長嶋。受け身の姿勢で、ただ強打にさらされただけだった。シリモンコンは実にパワフル。短い試合だったが、ジャブが正確で右ストレート、左フックにはパワーがあった。辰吉に負けた時ではなく、この試合での出来が本来の彼の強さなのだと思われる。しかし、もっと凄いのはその後のキャリア。階級を上げながら戦い続け、何とL・ヘビー級で試合をしている(2018~。今でも現役?)。長嶋もその後、日本ライト級王座、東洋太平洋ライト級王座獲得の活躍。しかし、世界戦はシリモンコン戦のみに終わった。)


①「Super Featherweight 

Rafael Limon vs. Noji Teruyoshi」

②「vacant OPBF Middleweight Title 

Chong Pal Park vs. Cassius Naito」

③「vacant WBC World Super Featherweight Title 

Sirimongkol Singwangcha vs. Nagashima Kengo」


ラファエル・リモン(Rafael "Bazooka" Limón)のページ

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朴鍾八(Chong Pal Park)のページ

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シリモンコン・シンワンチャー(Sirimongkol Singwancha)のページ 

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