ラファエル・リモン(メキシコ)
身長166cm:サウスポー
①ラファエル・リモン 15R TKO イデルフォンソ・ベツレミ
(WBC世界J・ライト級王座決定戦、1980年)
リモン:右ジャブ、左右フック
ベツレミ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
15R:連打でベツレミがダウン
(感想:リモンがタイトル獲得。猛烈なファイターのリモン。その荒っぽい試合ぶりに相手側からクレームが来るほど(らしい)。陸軍時代にボクシングと演劇を始めたという(「役者」としてどんな活躍をしたのだろう?)。アレクシス・アルゲリョがこの王座(WBC世界J・ライト級王座)を持っていたときに挑戦したが、敗北。そして、この二度目の同王座へのチャレンジ。ベツレミはベネズエラの選手。WBC の地域王座(J・ライト級)を獲得し、この王座を懸けた試合でリオネル・エルナンデス(来日し、上原康恒の世界王座に挑戦した男)に勝利している。ファイター同士の対決。パワーを込めたジャブ、ストレートを打つベツレミ。リモンは慎重に相手を見る。2Rに強烈な右フックを決めたのをきっかけに打って出るリモン。顔面狙いのベツレミ。リモンはディフェンスしながら左右フックでボディを叩く。共に一歩も引かず、打ち合いが続いたが、15R、ロープ際での連打でベツレミがダウン。立ったがレフェリーストップ。ボディ攻撃とディフェンスの差でリモンが頂点に立った。ベツレミもパワーのある良い選手だが攻撃がやや一本調子だった印象。後、ベツレミはその再起戦が引き分けに終わり、それが最後の試合となった。)
(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1982年)
リモン:右ジャブ、左右フック
ナバレッテ:右ジャブ、左右フック
(ダウンシーン)
12R:左フックでナバレッテがダウン
(感想:リモンがタイトル奪回。コーネリアス・ボサ・エドワーズに敗れ、初防衛に失敗したリモン。王座はエドワーズからフィリピンの強打者ナバレッテに。ラスベガスで行われた一戦。リングアナはジミー・レノン(ジュニアではなく、親父さんの方)。共にサウスポーで似たような戦い方。1Rから激しい打撃戦。積極的なリモン、やや慎重なナバレッテ。パワーはリモンの方が上か。4Rには左ストレートを決めたナバレッテだが、リモンが振りの大きいパンチと攻める姿勢で優勢に。12R終了間際、強烈な左フックでKO。J・ライト級史上に残る壮絶な戦いとなった。)
(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1982年)
リモン:右ジャブ、左右フック
崔:左ジャブ、右ストレート
(ダウンシーン)
7R:左ボディ、連打で2度、崔がダウン
(感想:リモンがタイトル防衛。挑戦者の崔はボクサータイプ。戦績は悪くはないが、ローランド・ナバレッテが王者だったときにこの王座に挑戦してKO負けしている。ロサンゼルスで行われた一戦。ジャブ、ストレートで距離を取ろうとする崔。リモンは得意の左右フックで前に出る。互いに警戒し、崔の速いパンチに思うように攻められないリモン。しかし、7R、左ボディで崔がダウン。さらにダウンを追加。打たれる崔を見てレフェリーが試合を止めた。ただでさえ強烈なリモンのパンチ。それをボディに喰ったらひとたまりもない、といったところ。リモンのようなタフでパンチのある選手とは打ち合うべきではない。そういう点では崔の「距離を取る作戦」は正しかったと思うのだが。激闘を制したリモン。次の防衛戦でボビー・チャコンに敗北、王座陥落。さらに次の試合で空位となったWBC世界J・ライト級タイトルをヘクター・カマチョと争ったがKO負け。その後は力が落ちていくと同時に敗北が多くなっていく。エドワーズ、ナバレッテ、チャコンらと激闘を繰り返していたときが彼の全盛期だ。)
Rafael Limón vs. Idelphonso Bethelmy」
②「WBC World Super Featherweight Title
Rolando Navarrete vs. Rafael Limón」
③「WBC World Super Featherweight Title
Rafael Limón vs. Chung Il Choi」
コーネリアス・ボサ・エドワーズ(Cornelius Boza Edwards)のページ
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ローランド・ナバレッテ(Rolando Navarrete)のページ
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ヘクター・カマチョ(Héctor "Macho" Camacho)のページ
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