激しい戦いぶりでフェザー級とJ・ライト級で二階級制覇した「Schoolboy」チャコン。ルーベン・オリバレス戦(初戦、再戦)、ラファエル・リモン戦(再戦)を紹介します。
ボビー・チャコン(アメリカ)
身長166cm:オーソドックス(右構え)
①ルーベン・オリバレス 10R TKO ボビー・チャコン
(北米フェザー級王座決定戦、1973年)
チャコン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
オリバレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
9R:右ストレートでチャコンがダウン
(感想:オリバレスがタイトル獲得。「Schoolboy」と呼ばれたチャコン(大学生のときにプロ転向したこと、童顔であったことが由来)。カリフォルニア出身のファイター。デビュー以来、連戦連勝。元世界バンタム級王者チューチョ・カスティーリョをTKOで下して、このオリバレス戦(初戦)。オリバレスは元世界バンタム級王者(カスティーリョとはライバル関係だった)。二階級制覇を目指す状況。カリフォルニアで行われた試合。共に背は高くはないが、ガッチリした体格。「怪物」オリバレスは慎重にジャブ、そして大きなフックを振るう。チャコンもジャブ、フック連打。似た戦い方の二人ではあるが、パワーではややオリバレスの方が上。4R、オリバレスの右ストレートでチャコンがダウン寸前に。9R、強烈な右ストレートのカウンターでチャコンがダウン。9R終了でチャコンが棄権。かなり激しい打撃戦が見られた試合。チャコンが負けた、というより、オリバレスのパワーが凄かったという印象。)
②ルーベン・オリバレス 2R TKO ボビー・チャコン
(WBC世界フェザー級タイトル戦、1975年)
チャコン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
オリバレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:連打で2度、チャコンがダウン
(感想:オリバレスがタイトル獲得。王座決定戦でWBC世界フェザー級王者になったチャコン。因縁のオリバレスと防衛戦。ファイトスタイルが似ている両者。前回と同じように打ち合う。2R、右ストレートが効いたチャコン。連打で二度ダウン。なんとか耐えようとしたが連打をさらに浴びてレフェリーストップ。またしてもオリバレスの豪打にやられたチャコン。こんな「怪物」がいるのがボクシング界の恐ろしいところ。)
③ラファエル・リモン 7R 負傷引分 ボビー・チャコン
(北米J・ライト級タイトル戦、1979年)
チャコン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
リモン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:リモンがタイトル防衛。リモンとの再戦(初戦はリモンの判定勝ち)。サウスポーの王者リモンのニックネームは「バズーカ」。決して大袈裟な表現ではなく、強打を風車のように振り回すハードパンチャー。ロサンゼルスでの一戦。リモンがジャブ、ストレート、左右フックでボディ打ち。チャコンはジャブからの右ストレートを狙う。3R、左フックを食ってグラつくチャコン。激しい打ち合い。手数はチャコンの方が多いが、パワーではリモン。バッティングでリモンが負傷。消化不良な形で終了。ダウンシーンは無し。しかしながら「バズーカ」のパワーをチャコンは大いに感じたに違いない。結局、この二人は計四度戦うことに。)
Ruben Olivares vs. Bobby Chacon」
②「WBC World Featherweight Title
Bobby Chacon vs. Ruben Olivares」
③「NABF Super Featherweight Title
Rafael Limon vs. Bobby Chacon」
ボビー・チャコン(Bobby Chacon)②のページ
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ボビー・チャコン(Bobby Chacon)③のページ
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ラファエル・リモン(Rafael "Bazooka" Limón)のページ
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