強烈な右ストレートを武器にフェザー級とJ・ライト級で二階級制覇した「Schoolboy」、チャコン。コーネリアス・ボサ・エドワーズ戦(再戦)、レイ・マンシーニ戦、ラファエル・ソリス戦を紹介します。
ボビー・チャコン(アメリカ)
身長166cm:オーソドックス(右構え)
①ボビー・チャコン 12R 判定 コーネリアス・ボサ・エドワーズ
(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1983年)
チャコン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
エドワーズ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでエドワーズがダウン
3R:左ストレートでチャコンがダウン
12R:右ストレートでエドワーズがダウン
(感想:チャコンがタイトル初防衛。ラファエル・リモンを下して二階級制覇を達成したチャコン。ラスベガス「シーザース・パレス」でエドワーズと再戦。初戦は王者エドワーズにチャコンが挑戦する形で行われ、エドワーズが勝利。立場を入れ替えての再戦となる。サウスポーの挑戦者エドワーズはウガンダの選手で、スラリとした身体から繰り出す左ストレートが武器で左右フックもパワフル。2R、右ストレートでエドワーズがダウン。3Rには逆に左ストレートのカウンターでチャコンがダウン。接近戦での激しい打撃戦。顔が腫れ、傷を負うチャコン。最終12R、右ストレートでエドワーズがダウン。判定は3-0。「激闘王」チャコンが難敵に力強い勝利。チャコン、エドワーズ、リモン、ローランド・ナバレッテらが常に激しい試合をやっていた時代の「WBC世界J・ライト級タイトル戦」の一つ。歴史に残る名勝負となった。)
②レイ・マンシーニ 3R TKO ボビー・チャコン
(WBA世界ライト級タイトル戦、1984年)
チャコン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
マンシーニ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:マンシーニがタイトル防衛。エドワーズ戦の次の試合。三階級制覇を狙ってチャコンが人気者マンシーニの王座に挑戦。ネバダ州リノで行われた、戦い方が似ているファイター同士の一戦。共にジャブとフック連打。接近戦。3R、左フックでグラつくチャコン。さらに連続して打たれたところでレフェリーのリチャード・スティールが試合ストップ。共に不器用なところがある二人。マンシーニが勢いで押し切った。ダウンシーンは無し。)
③ボビー・チャコン 5R KO ラファエル・ソリス
(J・ライト級戦、1985年)
チャコン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ソリス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右フックでソリスがダウン
5R:連打でソリスがダウン
(感想:マンシーニ戦が結果的に最後の世界戦となったチャコン。ソリス戦はキャリア終盤の試合。ソリスはヘクター・カマチョの持つWBC世界J・ライト級タイトルに挑戦したこともあるスラリとしたサウスポー。これまで45勝(30KO)3敗と悪くない戦績。1R、ボサ・エドワーズばりにジャブ、ストレートを打つソリスだが右フックでダウン。1R終了時にはおどけた動きでチャコンがソリスを挑発。5R、連打でソリスが座り込むようにダウン。戦意喪失気味のソリスは立てず、KO。ソリスはとてもいいパンチを打つ選手だったが、打ち合いになると下がってしまっていた(打たれるのがイヤなのか、コンディションが良くなかったのか)。チャコンは体にキレがなく、ラッシュのときもケンカみたいなバランスのよくない打ち方だった。この後チャコンはブランクを作り、カムバックして二連勝で引退。まるで映画の「ロッキー」のような激しいファイター人生だった。その後、国際ボクシング殿堂入りといった名誉なこともあったが、私生活では妻や息子の死。2016年に死去(64歳)。ボクシングのダメージによる認知症に苦しんだ末の訃報だった。)
Bobby Chacon vs. Cornelius Boza-Edwards」
②「WBA World Lightweight Title
Ray Mancini vs. Bobby Chacon」
③「Lightweight
Bobby Chacon vs. Rafael Solis」
ボビー・チャコン(Bobby Chacon)①のページ
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ボビー・チャコン(Bobby Chacon)②のページ
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コーネリアス・ボサ・エドワーズ(Cornelius Boza Edwards)のページ
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レイ・マンシーニ(Ray "Boom Boom" Mancini)のページ
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