WBUのJ・ライト級タイトルを獲得。強烈な右ストレートと左ボディフックが武器のマンフレディ。ウィルソン・ロドリゲス戦、アイバン・ロビンソン戦、ファン・ポロ・ペレス戦を紹介します。
エンジェル・マンフレディ(アメリカ)
身長168cm:オーソドックス(右構え)
①エンジェル・マンフレディ 12R 判定 ウィルソン・ロドリゲス
(WBU J・ライト級タイトル戦、1997年)
マンフレディ:左ジャブ、右ストレート、左フック
ロドリゲス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
10R:右ストレートでマンフレディがダウン
(感想:マンフレディがタイトル防衛。マンフレディは身長168cmながら、リーチが180cmもあるらしい。インディアナ州出身。ニックネームは「El Diablo」(英語で言うところの「The Devil」。荒っぽいファイトぶりを形容したものだとか)。アマチュアを経験し、プロへ。デビュー戦、五戦目は敗北、二戦目はドロー。六戦目からは好調。連戦連勝でカルビン・グローブ(元IBF世界フェザー級王者)と王座決定戦を行い、WBUのJ・ライト級王座獲得。ロドリゲス戦は五度目の防衛戦となる。ロドリゲスはジョン・ジョン・モリナ、アルツロ・ガッティが王者だった頃にIBF世界J・ライト級王座に挑戦したことがある選手(いずれも敗北)。アトランチックシティでの一戦。共に速いジャブと伸びのある右ストレート。左フックのボディ打ちが巧いマンフレディ。リズミカルなフットワークでジャブ、ストレートを打つところはテリー・ノリスに似ている。シャープなパンチで打撃戦。10R、右ストレートを打たれたマンフレディ。さらに右ストレートでダウン。その後も打ち合い、判定は3-0。ダウンを奪われてしまったマンフレディだが、アグレッシンブで、パンチにキレがあり、ディフェンスもできていた。両者とも良いストレートを打つ好試合となった。)
②エンジェル・マンフレディ 10R 判定 アイバン・ロビンソン
(J・ライト級戦、1999年)
マンフレディ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ロビンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ロドリゲス戦後もWBU王座を守り続けたマンフレディ。フロイド・メイウェザー・ジュニアのWBC世界J・ライト級王座に挑戦して2RでTKO負け。その再起二戦目でロビンソンとカリフォルニアで対決。ロビンソンはスラリとした黒人選手で、速いジャブ、ストレートを使うタイプ。フィリップ・ホリデイのIBF世界ライト級王座に挑戦したことがあるが3-0で敗北している。共にパワーのあるジャブ、ストレートで打ち合い。互いにボディ攻撃。前進するマンフレディ、応戦するロビンソン。判定は3-0。二人の間には大きな実力差は感じられなかった。攻める姿勢(攻勢点)でマンフレディがやや上だった印象。スピーディーな連打で打ち合う、世界戦レベルの好試合だった。ダウンシーンは無し。)
③エンジェル・マンフレディ 4R KO ファン・ポロ・ペレス
(ライト級戦、2001年)
マンフレディ:左ジャブ、右ストレート、左フック
ペレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
3R:右ストレートでペレスがダウン
4R:左ボディフックでペレスがダウン
(感想:ロビンソン戦後、スティーブ・ジョンストンのWBC世界ライト級王座、ディエゴ・コラレスの元IBF世界スーパーフェザー級王座に挑戦していずれも敗れたマンフレディ。実力者ではあるが、メジャーな王座を獲得できない状況。ミシシッピ州で元王者と対戦。ペレスは元IBF世界J・バンタム級王者。器用な選手ではあるがパンチが軽く小柄で、ライト級で通用する選手ではない。二度ダウンを奪って、マンフレディが楽勝。パワーの差。その後マンフレディはポール・スパダフォーラのIBF世界ライト級王座に挑戦して敗北。結局、メジャータイトルは獲得できず。ただ、いいパンチを打つ強い選手であったのは間違いないところ。引退後はプロモーターやトレーナーとして活躍中。)
Angel Manfredy vs. Wilson Rodriguez」
②「Super Featherweight
Angel Manfredy vs. Ivan Robinson」
③「Super Featherweight
Angel Manfredy vs. Juan Polo Perez」
スティーブ・ジョンストン(Stevie Johnston)①のページ
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スティーブ・ジョンストン(Stevie Johnston)②のページ
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ポール・スパダフォーラ(Paul Spadafora)のページ
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