WBC世界ライト級王者。日本で坂本博之の挑戦を受けたことでも有名。ジャン・バチスト・メンディ戦、サウル・デュラン戦、ジョージ・スコット戦を紹介します。
スティーブ・ジョンストン(アメリカ)
身長164cm:サウスポー
①スティーブ・ジョンストン 12R 判定 ジャン・バチスト・メンディ
(WBC世界ライト級タイトル戦、1997年)
ジョンストン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
メンディ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:ジョンストンがタイトル獲得。コロラド州デンバー出身のジョンストン。アマチュアでは優秀な戦績。大きな大会で優勝したこともあるが、オリンピック(1992年)にはバーノン・フォレストに敗れ、出場ならず。デンバーでのプロデビュー以来、連戦連勝。ジェームス・ペイジ、シャンバ・ミッチェルらに勝利したり、北米ライト級王座を獲得・防衛したりといった実績。メンディはフランス国籍の黒人選手。決定戦で王座を獲得し、これが初防衛戦。パリで行われたサウスポー同士の一戦。互いにジャブを使い、ストレートを狙うなど、似た戦い方。ジャブで先手を取るジョンストン。判定は2-1。ダウンシーンは無し。ジョンストンは良いストレートを打ち、攻めるときは連打。攻める姿勢とディフェンスのテクニックでジョンストンが上回った。メンディも良いパンチを打っていたが、相手に逃げられてしまった。2-1は少し意外。)
②スティーブ・ジョンストン 12R 判定 サウル・デュラン
(WBC世界ライト級タイトル戦、1997年)
ジョンストン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
デュラン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ジョンストンがタイトル防衛。初防衛戦で坂本博之を破ったジョンストン(22戦全勝(13KO))。二度目の防衛戦。挑戦者デュラン(メキシコ)はこれまで25勝(20KO)2敗。一階級下のJ・ライト級の選手で、世界ランクもJ・ライト級でWBC11位(NABO のJ・ライト級王座を獲得した実績)。ただ、ジョンストンは小柄なため体格的な不利はなさそう。ラスベガス「シーザース・パレス」での一戦。会場ではジェームス・トニーが観戦。左右の構えの違いはあるが、互いに速いジャブ、ストレートを使う。しかしながら、接近戦ではジョンストンが上。中間距離ではデュランのストレートがヒットするが、接近戦ではジョンストンのショート連打が有効。判定は3-0。ダウンシーンは無し。動きのスピードとパンチを当てる巧さでジョンストンが勝利。ただ、ジョンストンの右目が腫れていたようにデュランも良いパンチを打っていた。後にデュランは畑山隆則の持つWBA世界J・ライト級王座に挑戦して引き分けている。)
③スティーブ・ジョンストン 12R 判定 ジョージ・スコット
(WBC世界ライト級タイトル戦、1998年)
ジョンストン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
デュラン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
8R:右フックでスコットがダウン
(感想:ジョンストンがタイトル防衛。アトランチックシティでの三度目の防衛戦。サウスポー同士の一戦。挑戦者スコットはリベリア共和国の首都モンロビア出身の選手(国籍はスウェーデン)。WBUのライト級タイトルを持っていたこともあり、これまで32勝(13KO)1敗。互いにジャブ、ストレート、そしてボディ打ち。ジョンストンはいつものように速い連打。スコットはパワーを込めた打ち方。当たるのはジョンストンのジャブ、右フック。攻めるスコットだが、ディフェンスされてしまう。8R、タイミングの良い右フックでスコットがダウン。その後はジョンストンがいつもの試合ぶり。判定は3-0。ジョンストンが伸びるジャブとディフェンスで勝利。ジョンストンはKOを狙うタイプではないため彼の試合はあまりエキサイティングではないが、8Rにダウンを奪ったようにパンチ力はそれなりにある。スキンヘッドでサウスポー。「小型ハグラー」といった感じの選手。)
Jean-Baptiste Mendy vs. Stevie Johnston」
②「WBC World Lightweight Title
Stevie Johnston vs. Saul Duran」
③「WBC World Lightweight Title
Stevie Johnston vs. George Scott」
スティーブ・ジョンストン(Stevie Johnston)②のページ
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坂本博之(Sakamoto Hiroyuki)①のページ
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