身長178cm:オーソドックス(右構え)
①デビー・ムーア 6R KO 三原正
(WBA世界J・ミドル級タイトル戦、1982年)
ムーア:左ジャブ、右ストレート、左フック
三原:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
5R:連打で三原がダウン
6R:右ストレート、連打、連打で3度、三原がダウン
(感想:ムーアがタイトル獲得。ニューヨーク・ブロンクス出身のムーア(世界フェザー級王者だったデビー・ムーアとは別人)。アマチュアで優秀な成績。モスクワオリンピックに出場予定であったが、アメリカがボイコット。プロ入り。全勝のまま(後にマイク・タイソンのトレーナーになるケビン・ルーニーを破った星も)、この世界初挑戦。優秀な選手ではあるがプロキャリアは八戦しかない。三原は日本期待の選手。ニューヨークでロッキー・フラットを破って空位だったWBA世界J・ミドル級タイトルを獲得。これが初防衛戦となる。速いジャブと回転の速い連打のムーア。当てるのが上手く、手数も多いムーアは1Rからパンチをヒットさせる。4R、両者とも激しく打ち合う。5R、連打で三原がダウン。6Rに決着。四度ダウンを奪ってムーアの圧勝。当時、試合数も少なく、世界ランク10位のムーアは三原にとって楽な相手と思われていたようだが、大変な実力者であった。TV映像で観ても速いムーアのパンチ。打たれている三原にはもっと速く感じられたのではないか?)
(WBA世界J・ミドル級タイトル戦、1982年)
ムーア:左ジャブ、右ストレート、左フック
ウェイナー:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
2R:左フック、右ストレートで2度、ウェイナーがダウン
3R:右ストレートでウェイナーがダウン
4R:連打で2度、ウェイナーがダウン
5R:右ストレートでウェイナーがダウン
(感想:ムーアがタイトル初防衛。ウェイナーは南アフリカの選手。南アフリカ・ミドル級タイトルを獲得するなど、戦績は悪くない。ヨハネスブルグで行われた一戦。ムーアが軽快なフットワークからジャブを飛ばす。ウェイナーもバランスの良い姿勢からジャブと伸びるストレートを打つ。互いにジャブを打ち合う展開から、パンチの回転が速いムーアがダウンを奪う。2RにKO寸前になったウェイナーは何とかクリンチでしのいだが、結局、六度のダウンで惨敗。ウェイナーは悪い選手ではなかったが、ムーアが速く、正確なパンチで圧勝。最後の右ストレートはかなり強烈な一撃だった。)
(WBA世界J・ミドル級タイトル戦、1982年)
ムーア:左ジャブ、右ストレート、左フック
カルレ:右ジャブ、左ストレート
(感想:ムーアがタイトル防衛。挑戦者はかつてこのベルトを持っていた世界ランク1位、サウスポーのカルレ(ウガンダ)。実力者ではあるが、「KOを狙うようなファイター」ではない。アトランチックシティで行われた一戦。1Rから積極的に前に出るカルレをムーアが迎え撃つ。共に手数が多く、一歩も引かない打ち合い。ムーアは右ストレート、カルレは左ストレートが印象的。10R終了間際にムーアがラッシュをかけレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。パンチの回転の速さで勝負がついた。ボクシング界には二人の有名な「デビー・ムーア」がいる。もう一人は世界フェザー級王者だったムーア。試合中のアクシデントで死去。今回紹介したJ・ミドル級のムーアは4度目の防衛戦でロベルト・デュランにKO負け(デュランがサミングしたとの疑いあり)。その後、世界挑戦で敗北するなど、目立った活躍は無し。そして自動車事故で死去。二人のムーアは共に若くして世を去った。)
Mihara Tadashi vs. Davey Moore」
②「WBA World Super Welterweight Title
Davey Moore vs. Charlie Weir」
③「WBA World Super Welterweight Title
Davey Moore vs. Ayub Kalule」
ロベルト・デュラン(Roberto Durán)のページ
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