2020年3月11日水曜日

ローランド・ナバレッテ(Rolando Navarrete)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フィリピンのハードパンチャー、ナバレッテ。崔忠日戦、呉永世戦、文泰鎮戦(再戦)を紹介します。

ローランド・ナバレッテ(Rolando Navarrete)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ローランド・ナバレッテ(フィリピン)
身長165 cm:サウスポー

ローランド・ナバレッテ 11R KO 崔忠日
(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1982年)
ナバレッテ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
崔:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
5R:右ストレートでナバレッテがダウン
10R:左右フックで崔がダウン
11R:右フックで崔がダウン
(感想:ナバレッテがタイトル初防衛。フィリピンの強打者ナバレッテ。アレクシス・アルゲリョが王者だったときにWBC世界J・ライト級タイトルに挑戦して敗北。二度目の挑戦でコーネリアス・ボサ・エドワーズをKOして同王座獲得。これが初防衛戦となる。崔は韓国のホープ。これまで全勝。ただし、これまで王座を獲得したことがなく、海外での試合はこれが初めて。マニラで行われた一戦。1Rから積極的に力強いジャブ、ストレートを飛ばす崔。この当時の世界戦は15R制。「スタミナがもつのか?」と思うほど連打する崔。ナバレッテはカウンターと左右フックで迎え撃つ。5R、右でグラついたナバレッテがさらに右ストレートでダウン。その後は打ち合いが続き、10R、11Rのダウンで逆転KO。激しい打撃戦はナバレッテが制した。全力で攻め続けた崔。「ナバレッテは小手先のテクニックで勝てる相手ではない」と考えていたのかも知れない。負けたが崔は世界王者クラスの実力を持っていた。)

ローランド・ナバレッテ 8R TKO 呉永世
(J・ライト級、1982年)
ナバレッテ:右ジャブ、左ストレート、右フック
呉:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
8R:左ストレートのカウンターで呉がダウン
(感想:二度目の防衛戦でバズーカ・リモンに敗れたナバレッテ。これはその再起戦。呉は元・東洋太平洋J・ライト級王者。ロイヤル小林に判定勝ちしたことがある。フィリピンで行われた試合。ナバレッテはいつものフック攻撃、呉は右ストレートで勝負。やや呉が押し気味で試合が進む。8R、フットワークを使い出したナバレッテがダウンを奪う。呉は立ったが戦意喪失。レフェリーは試合を止めた。「もうやりたくない」と相手に思わせるほどのナバレッテのパンチ力。呉はこれが最後の試合となった。)

文泰鎮 9R TKO ローランド・ナバレッテ
(J・ライト級、1990年)
ナバレッテ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
文:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フックで文がダウン
9R:右フックでナバレッテがダウン
(感想:ナバレッテのキャリア終盤の試合。文泰鎮はロッキー・ロックリッジのWBA世界J・ライト級タイトルに挑戦したことがあり、呉永世に初黒星をつけた男でもある。引退していたが、長いブランク後にカムバック。これは再戦(初戦は文がKO勝利)。マニラで行われたサウスポー同士の対戦。左ストレートを武器に文が攻め、ナバレッテが迎え撃つ展開。中間距離での打ち合い。2R、右フックで文がダウン。7Rには文の左フックがヒット。最後は右フックでナバレッテがダウンし、レフェリーが止めた。先にダウンを食った文が逆転勝利。ダウン応酬で、両者ともキズのチェックを受けたほどの激戦。文は勝ったが、左目が腫れてふさがるダメージを負った。ナバレッテは世界王座陥落後は一度も世界戦のチャンスが無かったのが不思議。引退後は文無しになったり、トラブルを起こしたり。同時代にアルゲリョやバズーカ・リモンといった強豪がいたため、名勝負を残すことはできたが、世界王者としてはあまり活躍できなかったのが残念。)

①「WBC World Super Featherweight Title
Rolando Navarrete vs. Chung Il Choi」
②「Super Featherweight
Rolando Navarrete vs. Young Se Oh」
③「Super Featherweight
Rolando Navarrete vs. Tae Jin Moon」

ラファエル・リモン(Rafael "Bazooka" Limón)のページ
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コーネリアス・ボサ・エドワーズ(Cornelius Boza Edwards)のページ

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