2020年5月15日金曜日

朴鍾八(Chong Pal Park)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA・IBF世界S・ミドル級王者。韓国重量級のスター。マレイ・サザーランド戦、ヘスス・ガヤルド戦、白仁鉄戦を紹介します。

朴鍾八(Chong Pal Park)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

朴鍾八(韓国)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

朴鍾八 11R KO マレイ・サザーランド
(IBF世界S・ミドル級タイトル戦、1984年)
朴:左ジャブ、右ストレート、左右フック
サザーランド:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
2R:左フックで朴がダウン
6R:左ボディフックでサザーランドがダウン
8R:左ボディフックでサザーランドがダウン
11R:連打、右フックで2度、サザーランドがダウン
(感想:朴がタイトル獲得。農家の生まれの朴。韓国式相撲の経験者。そのパワーを生かすためプロ入り。あのカシアス内藤をKOして東洋太平洋ミドル級タイトル獲得。東洋王座は順調に防衛し続けたが、フリー・オベル(後、朴からWBA世界S・ミドル級王座を奪う。マービン・ハグラーへの二度の挑戦でも有名)にKO負け。ジャブは良いが、器用さにはやや欠けるという評判。サザーランドはマシュ・サアド・ムハマド、マイケル・スピンクスの世界L・ヘビー級に挑戦したり(いずれもKO負け)、トーマス・ハーンズ相手に判定まで行ったりしたことがあるタフな白人。初代IBF世界S・ミドル級王者。決定戦で手に入れた王座の初防衛戦。共に速いジャブ、ストレートで打ち合う。2Rに朴がダウン。打たれてもアグレッシブに攻撃するタフな朴は6Rに左フックでボディ攻撃。試合の流れが変わり、サザーランドがダウンを繰り返す。最後は逆転KOで朴が新王者に。両者とも良いジャブ、ストレートを打つ好試合だった。)

朴鍾八 2R KO ヘスス・ガヤルド
(WBA世界S・ミドル級王座決定戦、1987年)
朴:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ガヤルド:右ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:左フックで朴がダウン。左フック、右フックで2度、ガヤルドがダウン。
(感想:朴がWBAタイトル獲得。IBF王座を八度防衛した朴(後に同王座を獲得する実力者リンデル・ホームズに勝利した星も含まれる)。韓国で事件が起こり、IBFに対する信用が著しく低下。WBAがS・ミドル級王座を新設。朴はIBF王座を返上し、WBA王座の決定戦に出場することに。ガヤルドはサウスポーのメキシカン。戦績は悪くはないが(トーマス・ハーンズと戦ったことがあるマルコス・ヘラルドにKO勝ち)、これまで王座を獲ったことがない。韓国で行われた試合。ダウン応酬の激戦。先にダウンしたのは朴。左フックで前のめりにダウン。その後すぐに倒し返し、乱打戦。2R、右フックでガヤルドが大きくグラついたところでレフェリーストップ。朴がパワー勝ち。勝ったが、ダウンを食ったパンチ以外にも前に出たところに左をもらったりして危うい勝利だった。)

白仁鉄 9R TKO 朴鍾八
(S・ミドル級戦、1988年)
朴:左ジャブ、右ストレート、左右フック
白:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
3R:左フックで朴がダウン
7R:左フックで朴がダウン
8R:左フックで朴がロープ外にダウン(レフェリーはダウン扱いせず)
(感想:白がライバル対決を制す。当時の韓国ボクシング界、最大の大一番(日本で例えればミドル級の竹原慎二と村田諒太が戦うようなもの)。朴はフルヘンシオ・オベルメヒアスとの再戦に敗れてWBA世界S・ミドル級王座から陥落。白はパンチが重い「KOマシーン」ではあるが、ジュリアン・ジャクソンとのWBA世界J・ミドル級王座決定戦ではジャクソンのケタ外れの強打でぶっ倒されてしまった。世界王者になりたい白としては、この試合には是非とも勝ちたいところ。朴が強いジャブで攻める。2Rからは白のジャブがヒット。3R、左フックで朴がダウン。白の重いジャブ、連打に加え、出血が悪化して朴は厳しい状況になっていく。止めた方がいいのでは、と思うほど何度もフラつく朴だが、その度に打ち返すため試合続行。9R、ついにストップ。白が自信に満ちた表情を見せながら、最大のライバルに勝利。勝った白はオベルメヒアスのWBA世界S・ミドル級タイトル戦に挑戦、王座獲得。負けたが驚異的な打たれ強さを見せ、朴はこれで引退。)

①「IBF World Super Middleweight Title     
Murray Sutherland vs. Park Chong-pal」
②「WBA World Super Middleweight Title     
Park Chong-pal vs. Jesus Gallardo」
③「Super Middleweight
Park Chong-pal vs. In Chul Baek」

白仁鉄(In Chul Baek)のページ

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