アリの世界王座に挑戦したヘビー級、バグナー。モハメド・アリ戦(再戦)、アーニー・シェイバース戦、ジェームス・ティリス戦を紹介します。
ジョー・バグナー(イギリス)
身長193cm:オースドックス(右構え)
①モハメド・アリ 15R 判定 ジョー・バグナー
(世界ヘビー級タイトル戦、1975年)
バグナー:左ジャブと左フック
アリ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:アリがタイトル防衛。ジョージ・フォアマンから王座を取り戻したアリ。既に決着がついている相手バグナーとマレーシアのクアラルンプールで再戦。レフェリーは日本の羽後武夫。バグナーがジャブで先制攻撃。しかし、ここまで。一戦目のようにアリがジャブ、右ストレート、左フック。接近戦で連打するアリにバグナーは受け身。終盤は共にクリンチ、もみ合い。判定は3-0。ダウンシーンは無し。バグナーはやっぱり不器用な男。せっかくの世界戦なのに何もできなかった。アリは手打ちのパンチが多く、決め手に欠ける試合ぶり。しかし会場のファンは喜んでいた様子。アリが試合をする姿を見ることができるだけで満足だったのかもしれない。)
②アーニー・シェイバース 2R TKO ジョー・バグナー
(ヘビー級戦、1982年)
バグナー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
シェイバース:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:右アッパーでバグナーがダウン
(感想:これまで53勝(34KO)8敗1分のバグナー(不器用なわりにはKO数が多い)。テキサス州ダラスでタフ男シェイバースと対戦。シェイバースはモハメド・アリ、ラリー・ホームズの世界ヘビー級タイトルに挑戦したこともあるハードパンチャー。1R、ダッキングしながらジャブ、接近して左右フックのシェイバース。バグナーもジャブを出し、右で応戦。シェイバースが左手でバグナーの頭を押さえ、右アッパーでダウンを奪う。2R、シェイバースの右フックがヒット。キズのチェックを受けるバグナー。負傷によりTKO。シェイバースが振りの大きいパンチで勝利。チマチマした打ち方をするバグナー。シェイバースの豪快さに負けた。)
③ジョー・バグナー 10R 判定 ジェームス・ティリス
(ヘビー級戦、1986年)
バグナー:左ジャブ、右ストレート、左フック
ティリス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:オーストラリア・シドニーで「クイック」ティリスと対戦。デビュー当初に早いラウンドでKO勝ちすることが多かったことから「クイック」と呼ばれるようになったティリス。アリに似た戦い方をする男で、フットワーク、ジャブ、右ストレート。バグナーもジャブ、右ストレート。パンチを当てる巧さはティリス。バグナーはジャブと連打でいつもより積極的。クリンチが多いティリス。判定は3-0。バグナーが積極さでちょっぴり上回った印象。ダウンシーンは無し。ティリスは才能を上手に発揮できなかった選手の一人。世界にも挑戦したが、集中力に欠けるところがあったため、王者にはなれなかった。バグナーは不器用な選手で個人的には好きなタイプではない。有名選手との試合を多く経験したことを評価して改めて観戦したが、世界を獲るような実力は感じられなかった。ジェリー・クーニーのように「白人」ということで優遇された選手だったのかな、というのが正直なところ。)
①「World Heavyweight Title
Muhammad Ali vs. Joe Bugner」
②「Heavyweight
Earnie Shavers vs. Joe Bugner」
③「Heavyweight
James Tillis vs. Joe Bugner」
ジョー・バグナー(Joe Bugner)①のページ
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モハメド・アリ(Muhammad Ali)のページ
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アーニー・シェイバース(Earnie Shavers)のページ
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ジェームス・ティリス(James "Quick" Tillis)のページ
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