クリントン・ウッズ（Clinton Woods）「世界の強豪ボクサー：ボクシング・ブログ」

IBF世界Ｌ・ヘビー級王者。ショートパンチが武器。アルツロ・リベラ戦、フリオ・セサール・ゴンザレス戦（初戦）、ジェイソン・デリーズル戦（再戦）を紹介します。

クリントン・ウッズ（イギリス）

身長188cm：オースドックス（右構え）

①クリントン・ウッズ 2R TKO アルツロ・リベラ

（Ｌ・ヘビー級戦、2003年）

ウッズ：左ジャブ、右ストレート、左右フック

リベラ：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（感想：ウッズは英国の白人選手。デビュー以来、連戦連勝で英連邦王座（スーパーミドル級）を獲得。しかし、初防衛戦で初黒星。その後、連勝し英国王座、英連邦王座、欧州王座（Ｌ・ヘビー級）を獲得、防衛して好調だったがロイ・ジョーンズ・ジュニアにTKO負けして世界王座獲得ならず。再び王座を目指す状況。これまで33勝（20KO）2敗。リベラはメキシコの実力者で、18勝（15KO）2敗。メキシコ王座、WBC米大陸王座（Ｌ・ヘビー級）を獲得してきた実績。ただ、スペイン・マドリードで行われた直前の試合ではTKO負けをしている。英国での一戦。ウッズがガードを上げてブロックしながらジャブ。リベラはジャブを使いながら積極的に接近して左右フック連打。コンビネーション（ジャブ、ストレート、左フック）で攻めるウッズ。2R、左フックをキッカケに一気にウッズがラッシュ。レフェリーストップ。ダウンシーンは無し。リベラはストップに不満があるようだったが、重量級のパンチが連続でヒットすればレフェリーも止めざるを得ない。ウッズはショートの左フックがパワフルだった。）

②クリントン・ウッズ 12R 判定 フリオ・セサール・ゴンザレス

（IBF世界Ｌ・ヘビー級タイトル戦、2005年）

ウッズ：左ジャブ、右ストレート、左右フック

ゴンザレス：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（感想：ウッズがタイトル防衛。グレン・ジョンソンに敗れて再び世界奪取に失敗したウッズ。その後、王座決定戦でTKO勝ちしてようやく世界王座に。挑戦者ゴンザレスはヒゲを生やして見た目が強そうなメキシカン。ダリウス・ミハエルゾウスキーに勝ってWBO王座を獲得したことがあり、これまで38勝（23KO）2敗。今度はIBF王座を狙う。英国での一戦。ジャブ、ワンツーを使うゴンザレス。接近戦では振りが大き目のフック攻撃。ウッズはジャブ、ショートフック。接近戦でのもみ合い。クリンチ中、ラビットパンチを出すウッズ。決定打に欠ける展開。判定は３－０。ウッズが細かいパンチとディフェンスで勝利。ダウンシーンは無し。ゴンザレスは強そうな顔をしていたがテクニシャンタイプだった。もっとワンツーをビシビシ打っていって欲しかったところ。ウッズはラビットパンチが非常に気になった。ナイジェル・ベン、フランク・ブルーノといった英国のボクサーはクリンチ中によく後頭部を攻撃する。それが英国のボクシング、というのであれば、そういうのは英国人同士の試合だけでやってもらいたい。）

③クリントン・ウッズ 6R KO ジェイソン・デリーズル

（IBF世界Ｌ・ヘビー級タイトル戦、2006年）

ウッズ：左ジャブ、右ストレート、左右フック

デリーズル：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（ダウンシーン）

6R：連打でデリーズルがダウン

（感想：ウッズがタイトル防衛。デリーズル（オーストラリア）はIBFの地域王座を獲得、防衛してきた男で、これまで18勝（9KO）4敗2分。ウッズにTKO負けした過去。世界王座を懸けて英国で再戦。ガードを上げて前進し、左右フックを連打するデリーズル。ウッズはジャブで応戦。左ボディ打ちを見せるなど積極的に攻めるデリーズルだが、ウッズは攻撃をブロックし、ガードの隙を突く。6R、右アッパーを決めたウッズ。ロープ際での連打でデリーズルがダウン、KO。倒れると同時にレフェリーが試合を止めたほどの強烈な攻撃。デリーズルはパワーの乗ったパンチを連打されてしまった。この後、ウッズはグレン・ジョンソンに雪辱したが、アントニオ・ターバーに判定負けで王座陥落。ラストファイトは空位のIBF世界Ｌ・ヘビー級王座決定戦で、判定負け。クリンチ中の反則打はいただけなかったが、接近戦で強いショートパンチを当てるのが巧い選手だった。）

①「Light Heavyweight 

Clinton Woods vs. Arturo Rivera」

②「IBF World Light Heavyweight Title 

Clinton Woods vs. Julio Cesar Gonzalez」

③「IBF World Light Heavyweight Title 

Clinton Woods vs. Jason DeLisle」

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