IBF世界L・ヘビー級王者。フック連打が武器。ロイ・ジョーンズ・ジュニア戦、アントニオ・ターバー戦(初戦・再戦)を紹介します。
グレン・ジョンソン(ジャマイカ)
身長180cm:オースドックス(右構え)
①グレン・ジョンソン 9R KO ロイ・ジョーンズ・ジュニア
(IBF世界L・ヘビー級タイトル戦、2004年)
ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
9R:左フックでジョーンズがダウン
(感想:ジョンソンがタイトル防衛。ジャマイカ出身のジョンソン。15歳の時にフロリダへ。そこでボクシングを始めてアマチュアを経験。プロ入り後は好調で32連勝。しかし、そこから苦労。IBF世界ミドル級王者バーナード・ホプキンスに挑戦してTKO負け、IBF世界S・ミドル級王者スベン・オットケに判定負け、IBF世界L・ヘビー級王座決定戦でクリントン・ウッズとドロー。ウッズとの再戦でようやく世界王座を獲得。これまで40勝(27KO)9敗2分。ロイ・ジョーンズは説明不要の有名選手。WBA世界ヘビー級王座を獲得して四階級制覇を達成したが、アントニオ・ターバーにKO負けして世界L・ヘビー級王座から転落。これはその再起戦。テネシー州メンフィスでの一戦。まずはジョンソンが先制攻撃。ジャブ、ストレートで接近して左右フック連打。ジョーンズは左フック、ボディ打ちで応戦。距離を取ってジャブを使おうとするジョーンズだが、ジョンソンは足でリズムを取りながら接近し、右フックを叩き込むように打つ。9R、右フックからの左フックでジョーンズがダウン、KO。ジョーンズの良くないところが出た。ジョーンズは左フックにパワーとスピードがあり、タイミングを見て一気に連打するタイプ。そのため豪快にKO勝ちするときもあるが、不発に終わることもある。当時この結果は番狂わせと言われたが、ジョンソンには勝つだけのパンチ、積極さ、攻める時のリズムの良さがあった。)
②グレン・ジョンソン 12R 判定 アントニオ・ターバー
(IBO L・ヘビー級タイトル戦、2004年)
ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ターバー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:ジョンソンがタイトル獲得。ロサンゼルスでIBF王者ジョンソンとWBC王者ターバー(ロイ・ジョーンズを2Rで仕留め、王座獲得)が注目の一騎打ち。ところが共に王座を剥奪され、ターバーのIBOタイトルのみが懸けられることに。これまで22勝(18KO)2敗のターバーはサウスポー。慎重に距離を取ってジャブ、左ストレートでカウンター。ジョンソンはロイ・ジョーンズ戦のように接近して強打を当てようとする。攻めるジョンソン、応戦するターバー。最終ラウンド終了時、共に両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は2-1。強いパンチで攻めようとするジョンソンの姿勢が評価されたか。ダウンシーンは無し。ターバーのパンチはスピードはあったが腰が引けた打ち方で、やや手打ち気味。映像では、勝ちたいという意欲でジョンソンが上回っていたように見えた。)
③アントニオ・ターバー 12R 判定 グレン・ジョンソン
(IBO L・ヘビー級タイトル戦、2005年)
ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ターバー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:ターバーがタイトル奪回。メンフィスでの再戦。今回は気合いが入っているターバー。ディフェンシブなスタイルは変わらないがパンチにキレがあり、ジャブで先手を取る。ジョンソンは右ストレートを狙うが、ディフェンスされて空振り。接近して連打しようとするが、ブロックされて逆に連打される。攻めるジョンソンにターバーが連打で応戦する展開が続く。判定は3-0。接近戦での打ち合いでターバーの有効打が多かった。ダウンシーンは無し。負けてしまったジョンソン。実力者ロイ・ジョーンズ、ターバーに勝利したが、世界王者としては残念ながらあまり活躍できず。その後も世界挑戦したが、メジャー団体の世界王座には復帰できなかった。ターバーは後に映画『ロッキー・ザ・ファイナル』に出演。この試合が二人の将来を分けた形となった。)
①「IBF World Light Heavyweight Title
Glen Johnson vs. Roy Jones Jr」
②「IBO Light Heavyweight Title
Antonio Tarver vs. Glen Johnson」
③「IBO Light Heavyweight Title
Glen Johnson vs. Antonio Tarver」
ロイ・ジョーンズ・ジュニア(Roy Jones, Jr.)のページ
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アントニオ・ターバー(Antonio Tarver)のページ
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