2023年3月24日金曜日

スリヤン・ソー・ルンヴィサイ(Suriyan Sor Rungvisai)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界スーパーフライ級王者。ショートパンチで世界を獲得。トマス・ロハス戦、名城信男戦、山中慎介戦を紹介します。

スリヤン・ソー・ルンヴィサイ(Suriyan Sor Rungvisai)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

スリヤン・ソー・ルンヴィサイ(タイ)

身長160cm:オースドックス(右構え)

スリヤン・ソー・ルンヴィサイ 12R 判定 トマス・ロハス

(WBC世界スーパーフライ級タイトル戦、2011年)

スリヤン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ロハス:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:スリヤンがタイトル獲得。子供の頃からムエタイをやってきたスリヤン。プロボクシングに転向。連戦連勝というわけにはいかず、プロ五戦目のWBOアジア王座戦で敗北。その後、WBCの地域王座を獲得したことからポンサクレックのWBC世界フライ級王座に挑戦できたが、勝てず。そこから連勝し、サウスポーの王者ロハスに挑戦。地元タイで二度目の世界挑戦。ロハスは決定戦で王者になったメキシカンで、これが三度目の防衛戦。ヒラヒラしたトランクスのロハスが足で距離を取ってジャブ、左ストレート。スリヤンはジャブが少な目で、右ストレートで接近してショートパンチ。共に左フックは振りが大きい。ロハスはジャブをよく出してはいるが、パンチ自体が軽い印象。スリヤンは強いパンチを時折ヒットさせる。終盤はロハスが左ストレートをヒットさせて押し気味。判定は3-0。スリヤンの接近戦でのショートパンチが評価されたか。ダウンシーンは無し。ジャッジの一人が1ポイント差だったように、ロハスも手数が多くて悪くはなかったが、振りの大きいパンチはディフェンスされて空を切ることが多かった。後、ロハスはWBC世界バンタム級王者の山中慎介に挑戦したがKO負けを喫し、二階級制覇ならず。)


スリヤン・ソー・ルンヴィサイ 12R 判定 名城信男

(WBC世界スーパーフライ級タイトル戦、2011年)

スリヤン:左ジャブ、右ストレート、左フック

名城:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:スリヤンがタイトル防衛。元WBA王者の名城とバンコクで防衛戦。スリヤンはこれまで19勝(7KO)4敗1分。WBC5位の名城は15勝(9KO)3敗1分。ロハス戦とは違ってジャブをよく使うスリヤン。下がりながらジャブ、ワンツー、左フック。名城はジャブ、ストレート、左フックといったコンビネーションで攻める。ディフェンスしながら正確にパンチを当てるスリヤン。名城は良い右ストレート、左ボディフックを打つが、スリヤンは当てさせない。判定は3-0。ダウンシーンは無し。名城はよく攻め、手数も多かったが、スリヤンがディフェンスと当てるテクニックでちょっとずつポイントを重ねていった。テクニックがあるところを見せたスリヤンではあるが、ダウンシーンが無かったことが示すように世界王者の試合としてはやや迫力不足だったような気がする。相手を制圧するようなシーンを見せて欲しかったところ。)


山中慎介 12R 判定 スリヤン・ソー・ルンヴィサイ

(WBC世界バンタム級タイトル戦、2014年)

スリヤン:左ジャブ、右ストレート、左フック

山中:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

7R:左ストレートでスリヤンがダウン

8R:左ストレートでスリヤンがダウン

9R:左ボディフックでスリヤンがダウン

(感想:山中がタイトル防衛。スーパーフライ級タイトルを日本で失ったスリヤン。それ以来、連勝。来日し、バンタム級で二階級制覇を目指す。サウスポーの王者山中はこれまで21(16KO)2分。「六連続KO防衛なるか?」という状況。いつものように山中は距離を取り、ジャブ、左ストレート。スリヤンはサウスポーが苦手なようで、ロハス戦のようにジャブは少な目。右ストレートと左フックを狙う。攻めるスリヤン、ブロックしながらジャブで応戦する山中。7R、スリヤンがダウン。8R、キレイなコンビネーション(左ストレート、右フック、左ストレート)でスリヤンがダウン。9R、左ボディでスリヤンがダウン。その後、スリヤンは粘り強く前進。山中はカウンターとクリンチ。判定は3-0。山中がダウンを奪って判定防衛。山中のディフェンスはブロックが主体。隙を突かれてフックを食うシーンも。スリヤンはジャブが少なく、一発狙いのスタイル。よく前に出たがディフェンスされ、またしても日本で敗れてしまった。その後のスリヤン。WBCのアジア王座(バンタム級)を防衛するなど勝ち続けたが、アンセルモ・モレノに敗れ、後退。結局、世界王座に返り咲くことはなかった。)

①「WBC World Super Flyweight Title 

Tomas Rojas vs. Suriyan Sor Rungvisai」

②「WBC World Super Flyweight Title 

Suriyan Sor Rungvisai vs. Nashiro Nobuo」

③「WBC World Bantamweight Title 

Yamanaka Shinsuke vs. Suriyan Sor Rungvisai」

山中慎介(Yamanaka Shinsuke)のページ 

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