2023年3月22日水曜日

ビンチェンツオ・ナルディエロ(Vincenzo Nardiello)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界スーパーミドル級王者。正統派サウスポー。ビクトル・コルドバ戦、ナイジェル・ベン戦、スラニ・マリンガ戦を紹介します。

ビンチェンツオ・ナルディエロ(Vincenzo Nardiello)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ビンチェンツオ・ナルディエロ(イタリア)

身長179cm:サウスポー

ビクトル・コルドバ 11R KO ビンチェンツオ・ナルディエロ

(WBA世界スーパーミドル級タイトル戦、1991年)

ナルディエロ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

コルドバ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:左ストレートでナルディエロがダウン

11R:左ストレートでナルディエロがダウン

(感想:コルドバがタイトル防衛。サウスポーのナルディエロ。ドイツ出身で、国籍はイタリア。ソウルオリンピック(1988年)にライトミドル級で出場(不本意な敗北。メダル獲得ならず)。プロデビュー以来、全勝。ただし、まだ王座を獲ったことがなく、これまでの試合のほとんどは地元イタリア。王者コルドバはパナマ出身で、イラリオ・サパタのような典型的な「パナマ型サウスポー」(サパタを拡大コピーしたような感じ)。フランスの人気者クリストフ・ティオーゾをKOして王座獲得。これが初防衛戦。パリで行われたサウスポー対決。ジャブを使いながら連打で攻めようとするナルディエロ。コルドバは右のパンチが強く、右ジャブ、右フック。そして長い左ストレートでカウンターを取る。2R、左ストレートが効いて足に来たナルディエロ。さらに左ストレートでダウン。その後もナルディエロは攻めるが、懐が深いコルドバは当てさせない。11R、左ストレートをきっかけにコルドバがラッシュ。左ストレートでナルディエロがダウン。ダウンと同時にストップ。ナルディエロは「続行できる」と観客にアピールしていたが、フィニッシュの左ストレートは強烈だった。「パナマ型サウスポー」はディフェンシブなスタイルではあるが、コルドバは強いパンチを持っていた。)


ナイジェル・ベン 8R TKO ビンチェンツオ・ナルディエロ

(WBC世界スーパーミドル級タイトル戦、1995年)

ナルディエロ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ベン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

7R:右ストレート、左フックで2度、ナルディエロがダウン

8R:連打、右アッパーで2度、ナルディエロがダウン

(感想:ベンがタイトル防衛。コルドバ戦後、欧州王座(スーパーミドル級)を獲得したナルディエロ。初防衛戦でTKO負け。再び欧州王座に就いたが、またしても初防衛戦でTKO負け。不安定な状況で二度目の世界挑戦。これまで26勝(14KO)3敗。王者ベンは40勝(33KO)2敗1分。「ダーク・デストロイヤー」という物騒なニックネームを持つイギリスの強打者。ベンの地元ロンドンで行われた一戦。ジャブを使うナルディエロ。ベンは接近して右を当てようとする。1Rからラフファイト。クリンチ中に互いにラビットパンチ。元々ベンは器用なタイプではないが、ケンカのような荒い試合ぶり。ナルディエロは気合いが空回り。5R、連打するナルディエロだが、ベンは頭から突っ込む。時折ベンの右がヒット。7R、右ストレートがヒットして、一瞬間をおいてナルディエロがダウン。さらに左フックで二度目のダウン。三度目のダウンは後ろから殴りつけたもので、レフェリーはカウントを取らない。8R、クリンチ状態から連打を浴びてナルディエロがダウン。さらに右アッパーでダウン。立ったが、「もうやめた」といった感じでナルディエロが棄権。セコンドからもタオル投入。なかなかのラフファイト。ベンが地元でやりたい放題、といった感じの試合だった。ボクシングはケンカではない。しかしながら、ケンカに強いぐらいでないと世界王者になれないのもまた事実。ベンには打たれ弱さがあるため、ナルディエロにも勝つチャンスがあると思われたが。)


ビンチェンツオ・ナルディエロ 12R 判定 スラニ・マリンガ

(WBC世界スーパーミドル級タイトル戦、1996年)

ナルディエロ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

マリンガ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ナルディエロがタイトル獲得。ベン戦後、ヘンリー・ウォートンと欧州王座(スーパーミドル級)を争ってTKO負けしたナルディエロ。にもかかわらず三度目の世界挑戦のチャンスを得た。王者マリンガ(南アフリカ)はこれまで41勝(17KO)9敗の黒人選手。「17KO」が示すようにパワーがあるタイプではなく、ジャブでポイントを取るスタイルの選手。ベンに2-1で勝利して王座獲得。これが初防衛戦。マンチェスターで行われた一戦(リングサイドにナジーム・ハメド)。ナルディエロが積極的に連打。マリンガはジャブ、振りの大きい左フック。9R、自ら「ちょっとタイム」という感じでヒザをつくナルディエロ(野球じゃあるまいし。ボクシングに「タイム」なんて。しかも勝手に)。マリンガは右ストレートをヒットさせるが、ローブローで減点。10R、互いにラビットパンチで両者に警告(マリンガはテクニシャンタイプ。荒っぽいことをするタイプではない。たぶん、ナルディエロのねちっこい攻めに思わずエキサイトしたのだと思われる)。その後はマリンガがジャブ、ナルディエロの連打。判定は2-1。マリンガはちょっと受け身だった。もっと精力的に攻撃していれば防衛できたのでは? ラウンドカットされた映像で観戦したため、ダウンシーンがあったかどうかは不明。ようやく世界を獲ったナルディエロだが、荒っぽい試合をする選手になってしまった。初防衛の相手はロビン・リード(英国)。TKOで王座陥落。不安定なのはナルディエロだけではなく、WBC世界スーパーミドル級王座も。王座はリードから再びマリンガへ。マリンガを破ったリッチー・ウッドホール(英国)にナルディエロは挑戦したが、TKO負けで王座返り咲きならず。ウッドホールも次の防衛戦でマルクス・バイエル(ドイツ)に敗れ、王座を失った。)

①「WBA World Super Middleweight Title 

Victor Cordoba vs. Vincenzo Nardiello」

②「WBC World Super Middleweight Title 

Nigel Benn vs. Vincenzo Nardiello」

③「WBC World Super Middleweight Title 

Thulani Malinga vs. Vincenzo Nardiello」

ビクトル・コルドバ(Victor Cordoba)のページ

--------------

ナイジェル・ベン("The Dark Destroyer" Nigel Benn)のページ

--------------

スラニ・マリンガ(Thulani Malinga)のページ 

0 件のコメント:

コメントを投稿