2022年9月16日金曜日

デビッド・ベイ(David Bey)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ガッチリした体型のヘビー級。荒っぽいパワーで世界タイトル戦も経験。ラリー・ホームズ戦、トレバー・バービック戦、タイレル・ビッグス戦を紹介します。

デビッド・ベイ(David Bey)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

デビッド・ベイ(アメリカ)

身長191cm:オーソドックス(右構え)

ラリー・ホームズ 10R TKO デビッド・ベイ

(IBF世界ヘビー級タイトル戦、1985年)

ベイ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ホームズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

8R:左フック、右フックで2度、ベイがダウン

(感想:ホームズがタイトル防衛。クルーザー級とヘビー級で二階級制覇したデビッド・ヘイ、ではなくてデビッド・ベイ。フィラデルフィア出身のベイ。子供の頃からスポーツが得意で、陸軍に入隊してボクシングを始めたとのこと。アマチュア時代からパワーで活躍し、プロ入り。デビュー戦であのジェームス・ダグラスをKO。次期世界ヘビー級王者候補のグレグ・ペイジを破って全米タイトルを獲得。これまで14戦全勝(11KO)でIBF3位。世界初挑戦。王者ホームズは46戦全勝(33KO)。WBC王者だったが、王座を剥奪された。しかし、新興団体IBFから王者に認定され、そのまま「世界王者」として防衛戦を行えることになった。ラスベガスでの一戦。ゴング前、リング上にはシュガー・レイ・ロビンソン、ピンクロン・トーマス、グレグ・ペイジ、ドン・キングら。TV実況席にはシュガー・レイ・レナード。ベイは左をよく出す。左ジャブ、左フック、そして右ストレート。ホームズはジャブを使うが、得意の右ストレートはなかなかヒットせず、モハメド・アリっぽいフットワーク&ジャブを使う(3Rほか)。8R、左フックでベイがダウン。足に来たベイはクリンチ。しかし右フックで再びダウン。10R、ホームズがパワーを上げて連打。残り時間わずかのところでレフェリーストップ。ベイは力強いところもあったが全体的に不器用だった。ホームズはミスショットが多かった。8Rに左フックが当たってなかったらズルズル最後まで行っていたかも。)


トレバー・バービック 11R TKO デビッド・ベイ

(全米ヘビー級タイトル戦、1985年)

ベイ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

バービック:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:バービックがタイトル獲得。ホームズに敗れたベイ。その再起戦はラスベガスでの全米王座防衛戦。挑戦者はジャマイカ生まれだが、カナダでプロデビューしたバービック。あのモハメド・アリの最後の対戦相手として有名。ジャブ、ストレートを使うベイ。バービックはフットワーク&ジャブ。ジャブの打ち合い。左フックでボディを叩くバービック。ベイの攻撃はディフェンスされてしまう。11R、左フックが効いたベイが後退。さらに連打されたところでレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。パンチの正確さ、ディフェンスの差で決着。共に「不器用な選手」というイメージがあったが、バービックはジャブを当てるのが巧かった。後、バービックはWBC世界ヘビー級タイトルを獲得。)


タイレル・ビッグス 6R TKO デビッド・ベイ

(ヘビー級戦、1987年)

ベイ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ビッグス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

6R:連打でベイがダウン

(感想:ジェームス・スミス、ジョー・バグナーに連敗中のベイ。ラスベガス「ヒルトン」で新鋭と対戦。ビッグスは1984年ロサンゼルスオリンピック、スーパーヘビー級金メダリスト。これまで13戦全勝(8KO)でWBA1位。「マイク・タイソン vs. ジェームス・スミス」のWBA・WBC世界ヘビー級王座統一戦のアンダーカードとして行われた一戦(ビッグスとしてはタイソンと戦うにふさわしい選手であることをアピールしなければならない状況)。互いにジャブ。ビッグスは速く、ベイは重いジャブ。ビッグスのパンチは速いが軽いため、ベイは接近して攻撃し、時折、重いパンチをヒットさせる。6R、左フックが効いたベイにビッグスが畳み掛けるように連打してダウンを奪う。さらに連打でレフェリーストップ。ビッグスは全体的に動きとパンチは軽かったが、チャンスの時の連打は迫力があった。負けてしまったベイ。やはりこの選手は不器用。当てるテクニックに欠けていた。その後は若手の踏み台のような存在に。個人的には好みのタイプではないが当時のトップクラスと試合を経験しており、無視することができない選手である。)

①「IBF World Heavyweight Title 

Larry Holmes vs. David Bey」

②「USBA Heavyweight Title 

David Bey vs. Trevor Berbick」

③「Heavyweight 

David Bey vs. Tyrell Biggs」

ラリー・ホームズ("The Easton Assassin" Larry Holmes)のページ

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トレバー・バービック(Trevor Berbick)のページ

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タイレル・ビッグス(Tyrell Biggs)のページ 

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