2022年9月14日水曜日

バスター・ドレイトン(Buster Drayton)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBF世界J・ミドル級王者。長いジャブ、フック連打が武器の好戦的なファイター。カルロス・サントス戦、デビー・ムーア戦、ジュリアン・ジャクソン戦を紹介します。

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バスター・ドレイトン(アメリカ)

身長180cm:オーソドックス(右構え)

バスター・ドレイトン 15R 判定 カルロス・サントス

(IBF世界J・ミドル級王座決定戦、1986年)

ドレイトン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

サントス:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:ドレイトンがタイトル獲得。フィラデルフィア出身のドレイトン。海兵隊からプロボクサーに。マービン・ハグラーとのスパーリングで実力を付けていくが、後に世界王者になる選手(デュアン・トーマスら)、世界挑戦する選手(ジェームス・キンチェンら)に敗れ、連戦連勝というわけにはいかない。王者サントス(プエルトリコ)がデビー・ムーアとの防衛戦を拒否したためタイトル剥奪。スケジュールの都合で前王者サントスとドレイトンで決定戦が行われることに。TV実況席にはサングラス姿のマービン・ハグラー(すごい貫禄)。これまで27勝(20KO)9敗1分1ノーコンテストのドレイトン。大きなパンチ、特に右フックが武器のファイタータイプ。前王者サントスは30勝(21KO)1敗のサウスポー。フットワークとジャブ、連打でポイントを狙うボクサータイプ。フットワークを使うサントス、ジャブで追うドレイトン。得意の右フックを豪快に振るうドレイトンは空振りも迫力。7Rには思いっ切り振り過ぎて転倒。サントスは良いパンチを打つ選手だが、イマイチ攻め込まない。判定は2-0。ダウンシーンは無し。ポイント狙いのサントス、いつも全力で倒しに行こうとするドレイトン。その違いが採点の結果となって表れたと思われる。長いパンチを思い切って打っていくドレイトンはかつての名ボクサー、マシュー・サァド・ムハマドに似ている。勇敢でエキサイティングな試合ぶりだった。)


バスター・ドレイトン 10R TKO デビー・ムーア

(IBF世界J・ミドル級タイトル戦、1986年)

ドレイトン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ムーア:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ドレイトンがタイトル初防衛。フランスで行われた初防衛戦。挑戦者ムーアは元WBA王者。三原正やロベルト・デュランとの試合で日本でもおなじみ。これまで15勝(12KO)2敗。互いにジャブ。ドレイトンが長いパンチを一発ずつ打つのに対し、ムーアはジャブ連打、コンビネーション。ディフェンスが巧いムーアが左フックからの右ストレート、フックでボディ連打で押す。ドレイトンは王者になったからなのか、やや受け身の姿勢。サウスポーにスイッチしてジャブを打つがあまり効果はなさそう。10R、フック連打で後退するムーア。ドレイトンが一気にラッシュしてレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。ボクシングはムーアの方が巧かったと思うが、どうやらパンチが軽かったらしく、最後はアッサリ終わってしまった。ドレイトンは得意のフック連打で防衛できて大喜び。良く言えば「豪快」、悪く言えば「大雑把」な試合ぶりだった。)


ジュリアン・ジャクソン 3R KO バスター・ドレイトン

(WBA世界J・ミドル級タイトル戦、1988年)

ドレイトン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ジャクソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:右フックでドレイトンがダウン

3R:左フックでドレイトンがダウン

(感想:ジャクソンがタイトル初防衛。カナダの新鋭マシュー・ヒルトンに敗れてIBFタイトルを失ったドレイトン。アトランチックシティでジャクソンに挑戦。ジャクソンは決定戦で白仁鉄を殴り倒して王者になったカリブ海出身のハードパンチャー。これが初防衛戦。いつものようにジャブと振りの大きいフックを使うドレイトン。ジャクソンは打たれ弱さがあるためか、ガードを上げてジャブ、フック連打。2R、右フックでドレイトンがダウン。3R、左フックでドレイトンがゆっくりとダウンしてKO。ジャクソンが正確に強打を叩き込んで圧勝。ドレイトンはパンチのキレが今ひとつ。しかも振りが大きく、隙も大きかった。ドレイトンはこの次の試合でテリー・ノリスと対戦して判定負け。「新しい世代」に道を譲る形となった。)

①「vacant IBF World Super Welterweight Title 

Buster Drayton vs. Carlos Santos」

②「IBF World Super Welterweight Title 

Buster Drayton vs. Davey Moore」

③「WBA World Super Welterweight Title 

Julian Jackson vs. Buster Drayton」

カルロス・サントス(Carlos Santos)のページ

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デビー・ムーア(Davey Moore)のページ

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ジュリアン・ジャクソン(Julian "The Hawk" Jackson)のページ

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テリー・ノリス("Terrible" Terry Norris) のページ

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マシュー・ヒルトン(Matthew Hilton)のページ

2 件のコメント:

  1. ドレイトン良かったですね。
    こういう関所のような立ち位置にいる選手が好きでした。
    誰からも逃げなかった印象です。
    引退後も元気そうで。

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    1. コメントありがとうございます。映画『ロッキー3』の「クラバー・ラング」やマービン・ハグラーのイメージから、個人的に「パワフルな黒人選手」には興味があります(マイク・タイソンは実に凄かったですね。ジェームズ・キンチェンも気に入っている選手の一人です)。昔の選手は強さをアピールしようとする傾向があり、様々な相手と勝負し、敢えて打ち合うことが多かった。ドレイトンもそうでしたし、マシュー・サアド・ムハマドもそうでしたね。

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